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〔5〕【社員に《裏切られる》”社長”の特徴】エース社員が突然辞める/ライバル企業に転職する/情報漏洩〜横領...

経営者としての役割を担う中で、
社員からの裏切りや反発に直面することは、
誰しも避けたい事態…
 
しかし、
現実には多くの社長が
社員や取引先等に裏切られて
頭を抱える事態に陥った経験があります。
 
特に社員の裏切りは、
会社全体の士気低下や
業績悪化につながる重大な問題です。
 
新しいプロジェクトを立ち上げようとしたとき、
期待していた社員から突然の辞表を突きつけられたり、
重要な契約の最中に信頼していたスタッフが
他社に移籍したりする経験は、
精神的にも大きな打撃となります。
 
このような裏切りは、
なぜ発生するのでしょうか?
 
社員が裏切る背景には、
さまざまな心理的要因や
組織的な問題が隠れています。
 
そこで本日は、
社員から裏切られる理由と、
その背後にある共通点を探っていこうと思います。
 
どのようにして信頼関係を築き、
『社員の裏切りを防ぐか』
についても考察していきます。


セクション1: 社長が裏切られる理由


社員が自分のミスを社長のせいにしてきたら
すでに危険信号かも…

ちなみにですが、
社員が自分の失敗を社長に押し付ける背景には、
以下のような心理的要因があります。
 
1:自己評価の保護:
社員は自身のミスを認めることで
自己評価が下がるのを恐れます。
そのため、
自分の評価を守るために責任を他者に転嫁しようとします。
 
2:権威への反発:
社長という立場は権威の象徴でもあり、
権威に対する反発心が強い社員は、
意識的にも無意識的にも
社長を責任の対象にしやすい傾向があります。
 
3:ストレス回避:
ミスを認めることで生じるストレスや
プレッシャーを避けるために、
責任を社長に押し付けることで
心理的負担を軽減しようとします。
 
具体的な例としては、
プロジェクトが失敗した際に、
「社長の指示が曖昧だった」
「社長の判断が遅れたせいだ」
といった理由で責任を押し付けてきます。
 
このような責任転嫁が繰り返されると、
社長と社員の信頼関係が損なわれ、
組織全体の士気が低下し、
裏切り行動へとつながる原因に発展します。
 
 
◎コミュニケーションの欠如も
尊敬されない社長の特徴!

コミュニケーションの欠如は、
当然ながら誤解や不信感を生む大きな要因です。
 
1:コミュニケーションギャップ:
社長が自分のビジョンや
期待を明確に伝えない場合、
社員は何を求められているのか理解できず、
不安や混乱を感じます。

 
このギャップが大きくなると、
社員は自分が軽視されていると感じ、
裏切りの動機が生まれます。
 
 
2:情報の共有不足:
社長が重要な情報を社員と共有しない場合、
社員は社長の決定に対する理解が浅くなり、
不信感を抱きやすくなります。

 
情報の透明性が欠如すると、
社員は自分たちが組織の一部として
尊重されていないと感じます。

 
例えば、
会社の戦略変更や重要なプロジェクトの
進行状況を社員に適切に伝えない場合、
社員は自分の役割や貢献度に対する疑問を持ち、
不満が溜まります。
 
これが積み重なると、
最終的には裏切り行動につながります。
 
 
◎意思決定が曖昧な社長の言うことは、
誰も真面目に聞きません!

社長の意思決定プロセスが不透明である場合、
社員の信頼を失うリスクが高まります。
 
1:決定プロセスの不透明さ:
社長が意思決定を行う際、
そのプロセスが社員に見えない場合、
社員は社長の決定が傲慢/ワガママであると感じます。
 
これにより、
社員は社長に対する信頼を失い、
組織に対する忠誠心が大幅に低下します。
 
2:不透明な評価基準:
社員の評価や報酬の決定が不透明な場合、
社員は不公平感を抱きやすくなります。
 
特に努力が正当に評価されないと感じた場合、
社員はモチベーションを失い、
社長に対する不満が増大します。

 
例えば、
昇進やボーナスの決定が曖昧で、
社長の個人的な好みに左右されると感じた社員は、
社長に対して反感を抱きやすくなります。
 
このような環境では、
社員は自分の将来に対する不安を感じ、
他の会社への転職を考えはじめます。


それだけならまだしも、
横領や集団離職を企てたり、情報漏洩等、
あらゆる裏切り行動を取る可能性が高くなります!

セクション2: 尊敬されない社長の行動パターン

◎過度な管理マネジメント
社長がすべてを管理しようとする
過度なマイクロマネジメントは、
社員の士気を大きく低下させ、
全員がヤル気のない組織になるといっても
過言ではありません!
 
 
1:過剰な管理の弊害:
社長が細部まで口出しすることで、
社員は自分の判断や行動が無意味感じ
ヤル気を失います。
 
社員が自主的に考え、
行動する機会を奪われると、
成長の機会も失われます。
 
プロジェクトの細部にまで社長が口を出すと、
社員は自分のアイデアや創造性を発揮できず、
結果として成果物の質は低下します。
 
2:自主性の喪失と不満の増幅:
マイクロマネジメントは
社員の自主性を奪い、
依存的な態度を生み出します。
 
仕事に対する責任感を失い、
やりがいもなくなります。

仕事の不満が、
反発心へと変わっていきます!

 
◎評価と報酬の不公平
社員が努力しても評価されないと感じる状況も
裏切り行動のきっかけになりかねません。
 
1:不公平な評価制度:
社長が特定の社員だけを評価し、
他の社員の努力を軽視する場合、
公平な評価制度が欠如していると感じられます。
 
評価されない社員のモチベーションは低下し、
不満が蓄積されます。
 
プロジェクトで成功したにも関わらず、
特定の社員だけが昇進し、
他の貢献した社員が評価されない場合、
社長が思っているよりも、
大きな恨みを買ってしまう
ケースもあるので
注意しましょう。
 
2:報酬の不公平:
努力や成果に見合った報酬が与えられないと、
社員は自分の努力が無意味に感じます。
 
当然、社員の忠誠心が低下し、
サボるようになったり、
転職を考えるきっかけを
社長自ら与えているようなものです!
 
 
◎一貫性のないリーダーシップ
これは本当に多い…

自覚症状のない社長も多いので、
一度、自分の胸に手を当てて、
自分はやっていないか?
冷静に振り返ってみましょう。
 
社長の方針や決定がコロコロ変わる場合、
社員は信頼を失い、
「この社長にはもうついていけない!」
精神疲労からある日、突然、限界が来ます!
 
特に《幹部の離職原因》のほとんどがコレです!
※退職理由をいくら聞いたところで、
『社長に面と向かって本音を話す訳ない!』
という事実も忘れてはいけませんよ!

 
1:方針の変更が頻繁にある場合:
社長の方針が頻繁に変わると、
社員は混乱し、
何を信じて行動すべきかわからなくなります。
 
プロジェクトが進行中に突然方針が変更されると、
社員はこれまでの努力が無駄になったと感じ、
不信感を抱くようになります。
 
「どうせやっても途中で変更になるんだから
ここはテキトーにやっておこうぜ!」

という会話が給湯室や喫煙所で聞こえてきたら
もう末期だと思って下さい。
 
 
2:社長として組織のリーダーとして信頼喪失:
一貫性のないリーダーシップは、
社員にとって信頼できる指導者が
いないという印象を与えます。
 
社長の指示や決定がその場限りであり、
長期的なビジョンが欠如していると思われ、
「なんかこの会社に未来ないんじゃない?」
こんな会話が社員達の間で
繰り広げられるようになります。
 
こうなったら、
社員達は会社の未来ではなく、
己の未来を考えるようになり、
当然、忠誠心のない形で会社を去る〜
もしくは、
大きな裏切り行為を働くかもしれません。

セクション3: 社員に裏切られない社長が地味にやっていること

 ◎社員の声を聞き、反映させる仕組み作り:
※自分は出来てるつもりの社長が一番危ない!

社員が意見を自由に述べられる環境を整え、
その意見を経営に反映させる仕組みを
作ることが必要です。
 
組織によっては、
意見箱や匿名アンケートを活用し、
社員が安心して意見を提出できる方法を
導入することも必要でしょう。
 
また、
提出された意見に対するフィードバックや
対応を迅速に行うことで、
社員の信頼を得ることができます。
 
 
◎フェアな評価と報酬制度
社員が公正に評価され、
適切な報酬を受け取ることは、
モチベーションを維持し、
裏切りを防ぐために重要です。
 
1:公正な評価基準の確立とその運用:
明確で公正な評価基準を設け、
全社員に対して一貫して適用することが重要です。
 
評価基準は具体的かつ測定可能な項目で構成し、
評価の透明性を高めます。
定期的に評価の結果を社員と共有し、
納得感を持たせることが大切です。
 
 
2:社員のモチベーションを高める報酬システムの導入:
努力や成果に応じた報酬システムを導入し、
社員が自分の努力が
正当に評価されると感じられるようにします。
 
インセンティブやボーナス制度を活用し、
目標達成に向けたモチベーションを高めます。
 
また、
非金銭的な報酬
(例:キャリアアップの機会、
賞賛の声をかけるなどの
金銭以外の報酬を忘れない)

モチベーションアップには欠かせません。

※そもそもですが、
給料アップのみで
社員のモチベーションを上げるのは
経営判断として得策とは言えません。

人件費は無限に出せる訳ではないので…
 
 
◎信頼関係を築くリーダーシップ
※これも
「出来ているつもりの社長は要注意!」
できてると思っている時点で
90%以上の確率で
社員からの人望は無いでしょう…

1:信頼を基盤にしたリーダーシップスタイルの実践:
先ほどもお伝えしましたが、
社長は誠実で一貫性のある行動を
取ることが求められます。

常に言動一致を心がけ、
社員の期待を裏切らないようにします。
 
社員に対する信頼を示し、
自主性を尊重することで、
彼らの主体性を引き出します。
 
社員が自分の意見やアイデアを
自由に表現できる環境を作ることが重要です。

 
2:社員が安心して働ける環境作り:
社員が安心して働ける職場環境を整えるためには、
心理的安全性を確保することが必要です。
 
これは、
社員が失敗を恐れずに
チャレンジできる環境を意味します。

『好きにやっていいぞ』
と言ったくせに、
後から
『なんでそんなことやったんだ?』
とか陰険に説教していませんか?

そんな社長には
誰もついていこうとは思いません!

コンクルージョン

社員からの裏切りは、
大きな打撃となり得ますが、
事前にできる対策は講じておきましょう。

それでも裏切るやつは裏切りますが、
こちらが
しっかりとした会社経営をしていれば、
会社もアナタも守られます!

※もちろん
人から尊敬されないような行動、
裏切りたくなるような
社長になってはいけませんよ!

その為にも、
オープンで透明なコミュニケーション、
公正な評価と報酬制度、
信頼を基盤にした
リーダーシップを実践しながら
社員との信頼関係を築き、
組織全体の士気と
パフォーマンスを向上させることに
努めていきましょう!

社長としての役割は大変ですが、
社員と共に成長し、
強固な組織を作り上げることが大切です。

社長の真摯な姿勢が、
会社全体の未来を輝かせる力になります。


《最後に:「ブラック企業の経営者へ」》

どれだけ表向きは真摯な姿勢で
デキる社長風に振る舞っても、
会社がブラックな環境であれば、
優秀な人材は去っていきます。

それは、
社員が会社/社長を裏切ったわけではなく、
経営やマネジメント能力の問題です。

過度なブラック企業経営は、
今の時代、犯罪ですからね…

すぐに経営改善することを
強くオススメします!!

歪んでいる経営は
一時的には暴利で儲かりますが、
そのやり方で向こう20年
やっていけるでしょうか…?

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現役のCOO であり、

次世代COOの育成〜社員教育研修、

コンサルティング等に従事している

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