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脱・成功体験

多くの中小企業が中小企業のままなのは、成功体験に安住して、成長の壁を壊せないからだ、と推論しました。

では、どうやって成功体験を脱することができるのか考えてみます。

これも方法はいくつかあり、私がご案内するものだけということではありません。
私が接してきた中からヒントを得てご案内させていただきます。

まずは、

物事を知る

、ことです。

安住してしまうと、インプットが疎かになります。
自分は、本も読み、毎週のビジネス雑誌も定期購読している、という方もいらっしゃいます。
それなりにインプットされているかと思いきや、見ているだけでインプットまではされてない様です。

インプットするなら、

うちでこれを取り入れるとしたらどうなるか?
うちのう将来をこのように仮に描いたとするとどんな将来像か?
その将来像を実現するとしたら、どんなプロセスが必要か?
足りているリソースと、足りていないリソースは何か?

など置き換えて、他社の出来事としての情報から、自社でのシミュレーションなどを経て自らの知恵にすることが大事です。

世の中、これだけの本が、情報が出回ってます。
情報として消化する量、行為が多くなってきている分、さらに流通する情報が増えている気がします。

消費する情報だけでなく、自らの血になる様に情報を活かして行きたいものです。

仮に消費型情報を定期的にしていればまだいいかもしれません。

安住度合いが高いと、消費すらしないケースもあるでしょう。

そしてある時、うちの社員は勉強不足だ、などと他人のせいにしたりします。

まったくあべこべの現象ですが、案外、目にする光景だったりします。

情報は取引先などから聞いたりしているよ、というケースもあります。
大事な情報源です。

ただ、その情報が全ての様に、それ一辺倒になってしまうケースもみうけられます。

知り合いの会社がある策を実施したけどだめだったからうちもダメだろう、、、。

知り合いの会社がどんな体制で実施して、どうしてだめになったのか、など考えず、聞いたこと全てを一般化して自社に当てはめてしまいます。

特にだめだった、などの、ネガティブ情報には即反応するケースが見受けられます。

他社と自社は全く同じではありません。実施状況などの相違を確認して、どうしたら自社はうまくいくかを念頭に置きたいものです。

組織的に情報価値を高めたい、ということであれば講師を担当制にして、勉強会をしてもいいでしょう。

もっとシンプルに、読書会など定期的に行うのも一つです。

こうやって情報が自らの知恵になってくると、将来こんな風になりたい、というものが出てきます。

元々、自ら起業した方なので、そのマインドをなくなっていないでしょう。(期待を込めて)

すると、いわゆる

“目標

”を定め始めます。

いいインプットは刺激になります。

目標をつくる段階では、成長の壁など意識しません。
自然と超えるストーリー=戦略をつくります。

目標は、目的と違い具体的であればあるほどいいです。
“社会のために”という”目標“を掲げてしまい、掛け声だけ、ということもあります。
“社会のために”は間違いでなく、それは実現するのに、まずはどんなカタチをつくるのか?という具体的なカタチを疎かにしてしまうことがもったいないことです。

ストーリーができれば、戦術として、足りないリソースに向けてどうするか策を練ります。

採用、勉強会、外部研修、あらたなツールの導入などです。
(戦略、戦術の作り方は今回除く)

この策を実行していくことで、会社の基盤が強固になり、気がつくと強くなっていきます。

その結果、安住していた成功体験は、忘れてしまいます。
安住していた慢心が薄れ、健全な危機感が宿ってくることでしょう。

今の状態のままでは、まずい。自分達が目指す目標へは、このままでは近づくことすら困難だ。目標にむかって必要なチカラをつくっていこう。困難はあるだろうが、これまで自分達はやってのけてきたので、これからもできるはず。前へ進もう!

ともう一度ギアがはいります。

こうなれば、あとは実行することに集中するだけです。

過去の成功体験に安住することから抜け出せます。

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