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コンサートレポート

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コンパスをご利用いただいたコンサートの開催レポートです。
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#チェロ

Duo Axia デュオリサイタル Vol.6 in 東京(2020/2/19)‬

『Duo Axia デュオリサイタル Vol.6 in 東京』に伺いました。(2020/2/19@渋谷ホール)‬ Duo Axiaはベルリン芸術大学で学ぶピアニストの伏木唯さんとチェリストの山口徳花さんにより、2017年に結成されたデュオです。”Axia”とはギリシャ語で”価値あるもの“という意味です。 伏木唯さんは東京藝術大学を卒業後ヒンデミット財団奨学生、文化庁新進芸術家海外研修生として、ベルリン芸術大学にて研鑽を積み、現在は国家演奏家資格過程に在籍中。チェロの山

タマーシュ・ヴァルガのハイドン〜アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウ特別演奏会(2020/2/11)

『タマーシュ・ヴァルガのハイドン〜アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウ特別演奏会』に伺いました。(2020/2/11@サントリーホールブルーローズ)‬ チェロ独奏を務めたタマーシュ・ヴァルガさんはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で20年間にわたり首席で活躍し続けているハンガリー出身のチェリストです。これまでに、クリストフ・エッシェンバッハ、ズービン・メータ、アンドリス・ネルソンス、アダム・フィッシャー、小澤征爾、ジュゼッペ・シノーポリといった著名な指揮者とも共演を

平野玲音 チェロ・リサイタル(2020/1/18)

『平野玲音 チェロ・リサイタル』に伺いました。(2020/1/18@相模湖交流センター) ベートーヴェン生誕250年を記念した相模湖交流センターの「ベートーヴェン・イヤー・シリーズ」のオープニング公演でした。ベートーヴェンの活動拠点であったウィーンに在住のチェリスト、平野玲音さんが登場しました。 平野玲音さんは9歳からチェロを山崎伸子女史に師事、中学校在学中にコンサート・デビュー。東京大学で美学芸術学を専攻し、表象文化論コース修士課程修了。2002年からウィーンに留学

森のロマンス 〜チェロとピアノを紡ぐロマン派の世界 〜 土師晋太郎&西村翔太郎 DUO RECITAL(2019/12/4)

『森のロマンス 〜チェロとピアノを紡ぐロマン派の世界 〜 土師晋太郎&西村翔太郎 DUO RECITAL』に伺いました。(2019/12/4@雑司が谷音楽堂) チェリストの土師晋太郎さんは、東京藝術大学院古楽専攻を修了。楽曲の書かれた当時の演奏スタイルや奏法の可能性を追求することをモットーに掲げ演奏活動をしています。古楽器特有のガット弦を用い、それぞれの時代に合った弓を使用しているそうです。ピアニストの西村翔太郎さんは東京藝術大学、大学院を首席で卒業。第14回東京音楽コ

宮阪優奈室内楽リサイタル第一回「ロシア」ショスタコーヴィチ とプロコフィエフ、チャイコフスキー(2019/11/26)

『宮阪優奈室内楽リサイタル第一回「ロシア」ショスタコーヴィチ とプロコフィエフ、チャイコフスキー』に伺いました。(2019/11/26@杉並公会堂小ホール) ピアニストでこのコンサートを企画した宮阪優奈さんは東京音楽大学大学院修士課程鍵盤楽器研究領域を首席で卒業、ソロリサイタルだけではなく、室内楽においても多くの著名な音楽家と共演し活躍中です。この第1回目となる室内楽リサイタルでは宮阪さんが深い関心を寄せるロシアの音楽がテーマとなりました。 プログラムはショスタコーヴ

リサイタルの夜 Duo Abend(2019/9/11)

『リサイタルの夜 Duo Abend』に伺いました。(2019/9/11@五反田文化センター 音楽ホール) チェリスト奥田なな子さんはドイツ・フライブルク音楽大学、ベルリン芸術大学・同大学院ソリストコースにて研鑽を積み、ドイツ国家演奏家資格を取得して帰国。2011〜13年には兵庫芸術文化センター管弦楽団のフォアシュピューラーを努め、現在、地域創造・公共ホール音楽活性化支援事業アーティスト。東京を拠点にソロから、室内楽、オーケストラまで幅広く活躍しています。 ピアニスト

鈴木皓矢 チェロ・リサイタル(2019/7/24)

『鈴木皓矢 チェロ・リサイタル』に伺いました。(2019/7/24@東京文化会館 小ホール) チェロの鈴木 皓矢さんは桐朋学園大学を首席で卒業後、スペインやドイツで研鑽を積み、第10回ラス・コルツ国際音楽コンクール器楽部門第4位入賞。現在、ソロ、室内楽、オーケストラ等多方面にて活躍中です。 ピアノの鈴木 慎崇さんは東京藝術大学卒業。第51回全日本学生音楽コンクール、第71回日本音楽コンクールにて、それぞれ第1位。国内外の音楽祭、コンクールにおいて公式伴奏者を務めるなど、

赤埴早貴子 室内楽シリーズ Vol.5(2019/7/7)

『赤埴早貴子 室内楽シリーズ Vol.5』に伺いました。(2019/7/7@やなか音楽ホール) このシリーズはクラリネットの赤埴早貴子さんが、毎回ゲストを招き、多彩な曲を取り上げる意欲的な室内楽シリーズです。赤埴さんは東京音楽大学を卒業。仏・オルセー地方音楽院でクラリネット科を修了。国際コンクールで1位を取るなど活躍中です。 今回は桐朋音楽大学出身のチェリスト 永富さおりさん、東京音楽大学出身のピアニスト 千歩沙織さんが招かれました。 プログラムはベートーヴェン『ピア

スタイナート・ジャパンツアー2019《東京公演》(2019/6/8)

『スタイナート・ジャパンツアー2019《東京公演》』に伺いました。(2019/6/8@JTアートホール・アフィニス) スタイナート・ジャパンはチェロの谷口賢記さんが海外を拠点に活躍しているアーティストと共演する室内楽公演シリーズです。今回は、ヨーロッパで活躍中の木嶋真優さんと酒井茜さんが加わり、スリリングな演奏を繰り広げました! ヴァイオリンの木島真優さんは2016年に上海アイザック・スターン国際ヴァイオリンコンクールで優勝。ドイツの国家演奏家資格を持ち、アシュケナー

GVIDO IX PREMIUM CONCERT〜G-FRESCO〜(2019/5/26)

『GVIDO IX PREMIUM CONCERT〜G-FRESCO〜』に伺いました。(2019/5/26@サントリーホール ブルーローズ) GVIDO IXはピアニストの武村八重子さんが中心的にプロデュースする次世代の若手9人からなるグループです。ピアノは内嶋珠里さんと長谷川琴美さん、ヴァイオリンは石原優香さん、伊藤万桜さんと倉田りのさん、チェロは江口友理香さんと黒川実咲さん、クラリネットは千葉友希さん、サクソフォーンは陬波花梨さんでした。 プログラムは武村さんが演

チェロカルテット ぶっっぅきーず 丹野陽介とその仲間たち(2019/5/2)

『チェロカルテット ぶっっぅきーず 丹野陽介とその仲間たち』に伺いました。(2019/5/2@プリモ芸術工房) 東京音大や東京藝大を卒業した新進気鋭のチェリスト丹野 陽介 、森 義丸、飯島奏人、小林奏太により結成されたカルテットです。会場のプリモ芸術工房は、東急目黒線「洗足駅」目の前にあるサロンホールでした。 満席の聴衆を前に冒頭からバッハの「シャコンヌ」が演奏されました。ヴァイオリンソロのための楽曲が4本のチェロ用に編曲されており、4人の奏者が高い技巧を駆使した気合

”flcepia"の5th concert~フルート・チェロ・ピアノによるトリオ”フルチェピア”が送る春の調べ~(2019/3/30)

”flcepia"の5th concert~フルート・チェロ・ピアノによるトリオ”フルチェピア”が送る春の調べ~に伺いました。(2019/3/30@トーキョーコンサーツラボ) プログラムはサン=サーンス「死の舞踏」、ラヴェル「マ・メール・ロワ」、「ソナチネ」1楽章、メンデルスゾーン「春の歌」「ピアノトリオ第1番」でした。 どの曲もこのトリオのためにアレンジをされたものですが、各作品の新たな一面を楽しめるコンサートでした。特に「マ・メール・ロワ」、「ソナチネ」はこれが

N響チェロ奏者 市寛也 チェロリサイタル(2019/2/22)

『N響チェロ奏者 市寛也 チェロリサイタル』に伺いました。(2019/2/22@ムジカーザ) NHK交響楽団のチェロ奏者である市 寛也さんは、オーケストラ以外にも自身のリサイタルやチェロアンサンブル、弦楽合奏団など精力的に活動されています。今回のリサイタルでは共演者にピアニストの小澤佳永さんを迎え、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、ショスタコーヴィチという多彩な作品が演奏されました。特に、プログラム最後のショスタコーヴィッチのチェロソナタは、もの凄い緊迫感に包まれた