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タマーシュ・ヴァルガのハイドン〜アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウ特別演奏会(2020/2/11)

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『タマーシュ・ヴァルガのハイドン〜アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウ特別演奏会』に伺いました。(2020/2/11@サントリーホールブルーローズ)‬

チェロ独奏を務めたタマーシュ・ヴァルガさんはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で20年間にわたり首席で活躍し続けているハンガリー出身のチェリストです。これまでに、クリストフ・エッシェンバッハ、ズービン・メータ、アンドリス・ネルソンス、アダム・フィッシャー、小澤征爾、ジュゼッペ・シノーポリといった著名な指揮者とも共演を重ねています。

管弦楽のアンサンブル・フィルムージカ・トウキョウは2001年に都内のアマチュア・オーケストラの首席奏者を中心に結成した室内オーケストラです。モーツァルト、ハイドンなどの古典音楽を主要レパートリーにしており、これまでに、ウィーン・フィルやベルリン・フィルのメンバー、フランスのアンサンブル・モンソロのメンバーなど多くの演奏家と共演を重ねてきました。ヴァルガさんとの共演は今回で4回目となります。

曲目はすべてハイドンの作曲したもので、交響曲第1番ニ長調 Hob.I:1、チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.VIIb-2、チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.VIIb-1でした。オーケストラは対抗配置で掛け合いが楽しく、交響曲第1番ではオーボエの伸びやかな響き、3楽章での爽やかさなどハイドンの様式にあったサウンドが印象的で、指揮者を置くことなく見事なアンサンブルで魅了しました!

その後ヴァルガさんが登場。ハイドンがハンガリーのエステルハージ家の楽団長として仕えていたころに作曲されたチェロ協奏曲第2番を演奏しました。チェロ独奏の瞬間から、その軽やかさと温かみある音色に驚かされました!チェロが抒情的に歌う場面ではオーケストラも絶妙なバランスで寄り添い、とても音楽的!続くチェロ協奏曲第1番は若きハイドンの溌剌とした様子が浮かび上がるような曲。ヴァルガさんの演奏は難しい急速なパッセージにおいても常にエレガント。ウィーンの香りが漂うかのような演奏でした!

アンコールではバッハの無伴奏チェロ曲など3曲演奏され、名残惜しさを残しつつ、コンサートは大盛況のうちに終わりました!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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