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赤埴早貴子 室内楽シリーズ Vol.5(2019/7/7)

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『赤埴早貴子 室内楽シリーズ Vol.5』に伺いました。(2019/7/7@やなか音楽ホール)

このシリーズはクラリネットの赤埴早貴子さんが、毎回ゲストを招き、多彩な曲を取り上げる意欲的な室内楽シリーズです。赤埴さんは東京音楽大学を卒業。仏・オルセー地方音楽院でクラリネット科を修了。国際コンクールで1位を取るなど活躍中です。

今回は桐朋音楽大学出身のチェリスト 永富さおりさん、東京音楽大学出身のピアニスト 千歩沙織さんが招かれました。
プログラムはベートーヴェン『ピアノ三重奏曲 街の歌』、ドヴィエンヌ『クラリネットソナタ 第2番』、ムチンスキー『ファンタジートリオ』、ブラームス『クラリネット三重奏曲』でした。赤埴さんのクラリネット演奏はよどみがなく、音楽の推進力が備わり、作曲家のキャラクターの描き分けがうまく、とても魅力的な演奏でした。途中、永富さんのチェロによる技巧的なチャイコフスキー『ペッツォカプリチオーソ』や千歩さんのピアノ独奏によるバッハ『インヴェンション第6番&13番』が挟まれ、変化に富むプログラムを心から楽しめました。

今回のコンサートではアメリカの作曲家、ムチンスキーによるファンタジートリオを聴けたのは大きな喜びでした。重々しいタンゴのようなリズムで始まり、ジャジーな雰囲気も漂わせた濃厚な音楽です。こういった音楽を積極的に取り上げる赤埴早貴子室内楽シリーズは今後多くの方に注目をしていただきたいと思います!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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