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コンサートレポート

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コンパスをご利用いただいたコンサートの開催レポートです。
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#オーケストラ

市民オーケストラの魅力が全開!

「ミューザ川崎 市民交響楽祭2022」にお伺いしました。(2022/08/28@ミューザ川崎シンフォニーホール) 市民交響楽祭は川崎市の4つのアマチュアオーケストラの合同演奏会という、全国でもとても珍しい取り組みです。この連盟は地域に目指した活動と歴史を持っている、麻生フィルハーモニー管弦楽団、川崎市民交響楽団、高津市民オーケストラ、宮前フィルハーモニー交響楽団によって構成されています。今回は高津市民オーケストラが幹事オーケストラを担い、行われました。 1曲目はディーリ

高津市民オーケストラ第26回演奏会(2020/2/22)‬

『高津市民オーケストラ第26回演奏会』に伺いました。(2020/2/22@すくらむ21)‬ 高津市民オーケストラは、神奈川県川崎市高津区を中心に活動しているアマチュアオーケストラです。今回は指揮者に宮野谷義傑さんが登場し、コンサートが大いに盛り上がりました。 指揮者の宮野谷義傑(みやのや よしひで)さんは1975年ニューヨーク生まれ。幼少のころの交通事故の影響で車いすにのって指揮活動をしています。国際基督教大学教養学部卒業、および東京音楽大学大学院作曲指揮科科目等履修

タマーシュ・ヴァルガのハイドン〜アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウ特別演奏会(2020/2/11)

『タマーシュ・ヴァルガのハイドン〜アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウ特別演奏会』に伺いました。(2020/2/11@サントリーホールブルーローズ)‬ チェロ独奏を務めたタマーシュ・ヴァルガさんはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で20年間にわたり首席で活躍し続けているハンガリー出身のチェリストです。これまでに、クリストフ・エッシェンバッハ、ズービン・メータ、アンドリス・ネルソンス、アダム・フィッシャー、小澤征爾、ジュゼッペ・シノーポリといった著名な指揮者とも共演を

プロフェッショナルズ オーケストラ ニューイヤーコンサート(2020/1/18)‬

『プロフェッショナルズ オーケストラ ニューイヤーコンサート』に伺いました。(2020/1/18@高津市民館大ホール)‬ プロフェッショナルズ オーケストラは川崎に拠点を置き今年で創立10周年を迎える「モーツァルトの音楽をたのしむ会」を母体とし、モーツァルトの作品及び関連する作曲家の交響曲やオペラ、協奏曲などを質の高い音楽と地域に根差した演奏活動を通して、地域文化の発展に貢献しています。指揮者の末永隆一さんは「モーツァルトの音楽をたのしむ会」の代表で、大学のオーケストラ

東京アマデウス管弦楽団 第90回記念演奏会(2019/11/3)

『東京アマデウス管弦楽団 第90回記念演奏会』に伺いました。(2019/11/3@ミューザ川崎シンフォニーホール) 東京アマデウス管弦楽団は1973年、当時の東大オーケストラ卒団者を中心に結成されました。ドイツものを得意とし、ブラームス、ブルックナー、マーラー、ヒンデミットに至る主な交響曲、そして『フィガロの結婚』、『魔笛』、『魔弾の射手』、『カルメン』、『椿姫』、『ナブッコ』などのオペラ全曲演奏などの実績を誇ります。 そんな東京アマデウス管弦楽団の第90回にあたる今

モーツァルト・シンフォニー・オーケストラ第33回演奏会(2019/10/20)

『モーツァルト・シンフォニー・オーケストラ第33回演奏会』に伺いました。(2019/10/20@トッパンホール) モーツァルト・シンフォニー・オーケストラはモーツァルトの全交響曲を演奏することを目的に結成され、その目標達成後は新たにモーツァルトの全管弦楽の演奏を掲げ活動しています。指揮者の末廣 誠さんは1991年に第4回フィッテルベルク国際指揮者コンクールで優勝、クラコフ放送交響楽団首席客演指揮者、国立シレジア歌劇場定期客演指揮者などを務め、国内のアマチュアオーケストラ

オーケストラ・シンフォニカ・フォレスタ 第9回演奏会(2019/9/28)

『オーケストラ・シンフォニカ・フォレスタ 第9回演奏会』に伺いました。(2019/9/28@杉並公会堂大ホール) オーケストラ・シンフォニカ・フォレスタは指揮者、石川星太郎さんの指導のもと、充実した演奏を行っているオーケストラです。2011年の活動開始以来、コンサートミストレスの須賀麻里江さん、ヴィオラの山口真さん、チェロの大澤久さんが毎回の練習に参加し、技術面のサポートをしています。 指揮者の石川さんは東京藝術大学卒業時にアカンサス音楽賞を受賞。2016年第1回フェ

プロフェッショナルズ・オーケストラ第9回定期演奏会(2019/9/22)

『プロフェッショナルズ・オーケストラ第9回定期演奏会』に伺いました。(2019/9/22@高津市民館) 川崎を拠点に活動している「モーツァルトの音楽をたのしむ会」主催のコンサートで、今回はロッシーニが12歳の時に作曲をした弦楽のためのソナタ第1番、グノーのアヴェ・マリア、そして合唱を伴うモーツァルトの戴冠ミサでした。プロフェッショナルズ・オーケストラは作曲家で指揮者の末永隆一さんの下、2010年に発足したプロ奏者による団体です。 ロッシーニの弦楽のためのソナタはヴィオ

ジャパン・クラシカ 第11回定期演奏会(2019/8/24)

『ジャパン・クラシカ 第11回定期演奏会』に伺いました。(2019/8/24@第一生命ホール) ジャパン・クラシカは、指揮者・増田宏昭氏の「妥協のない練習をして質の高い演奏をするオーケストラを」という思いに賛同した情熱的な音楽愛好家が集まるアマチュア・オーケストラです。 プログラムはメンデルスゾーンの「トランペット序曲」からスタートしました。演奏される機会が少ない作品で、初めて耳にしましたが、トランペットを中心とした金管セクションのファンファーレからスタートする快活で

麻布学園OBオーケストラ 特別演奏会2019(2019/8/12)

『麻布学園OBオーケストラ 特別演奏会2019』に伺いました。(2019/8/12@サントリーホール) 1895年に創立された麻布学園は、来年には創立125年を迎えるという伝統ある中高一貫校です。その管弦楽部のOBオーケストラのコンサートでした。指揮はバッハ・コレギウム・ジャパン首席指揮者の鈴木優人さん、そしてジャズピアニストの山下洋輔さんが共演されました。お二人とも麻布学園のOBで、演奏前に校長の平さんを交えた3名でプレトークのコーナーもありました。 プログラム1曲

オルケストル サン フロンティエール 第3回演奏会(2019/8/11)

『オルケストル サン フロンティエール 第3回演奏会』に伺いました。(2019/8/11@大田区民ホール・アプリコ大ホール) このオーケストラは「音楽を奏でるのにプロもアマも国籍もすべての隔たりをなくして心に響く音楽創りをしよう!」というコンセプトのもとに結成されました。指揮は元N響コントラバス奏者の井戸田善之さん、コンサートマスターは元N響第1バイオリン次席奏者の村上和邦さんです。 第1回ではフルート、第2回はヴァイオリンの世界的なヴィルトゥオーゾを招聘したそうです

お寺でオーケストラvol.4(2019/7/27)

『お寺でオーケストラvol.4』に伺いました。(2019/7/27@天現寺 多聞ホール) オーケストラは若手のプロ演奏家で構成された「空飛ぶ指揮者のオーケストラ」。指揮者はパイロットライセンスも保有する藤田淳平さんでした。 前半1曲目、きびきびと目の覚めるような「フィガロの結婚」序曲で開始されました。その後、楽器紹介が行われましたが、各奏者のツボを押さえた説明と楽器演奏が興味深く、とても楽しめました。オーケストラを身近に感じさせる藤田さんの丁寧なトークを挟み、ベートー

新交響楽団 第246回演奏会(2019/7/15)

『新交響楽団 第246回演奏会』に伺いました。(2019/7/15@東京芸術劇場コンサートホール) 新交響楽団は1956年創設、音楽監督の故・芥川也寸志の指導のもと、ストラヴィンスキーのバレエ三部作の一挙上演や日本の交響作品展などを行ってきました。現在も難曲を含むレパートリーにも積極的に取り組んでいます。今回指揮をとったのは矢崎彦太郎さん。矢崎さんは1975年ブザンソン国際指揮者コンクールに入賞後、活躍を世界に広げ、2008年には長年にわたる日仏音楽交流の貢献に足し、フ

オーケストラ・フォルチェ第12回定期演奏会(2019/7/14)

『オーケストラ・フォルチェ第12回定期演奏会』に伺いました。(2019/7/14@新宿文化センター) Orchestra Failte -オーケストラ・フォルチェ- は若手のアマチュア奏者によるオーケストラです。"フォルチェ(failte)"とはアイルランドの言語、ゲール語で「歓迎」を意味します。指揮者は村本寛太郎さん。村本さんは東京芸術大学音楽部で打楽器を専攻。卒業後バロックから現代音楽まで、幅広い音楽に専門的に学び、このオーケストラ・フォルチェの常任指揮者を務めてい