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高津市民オーケストラ第26回演奏会(2020/2/22)‬

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『高津市民オーケストラ第26回演奏会』に伺いました。(2020/2/22@すくらむ21)‬

高津市民オーケストラは、神奈川県川崎市高津区を中心に活動しているアマチュアオーケストラです。今回は指揮者に宮野谷義傑さんが登場し、コンサートが大いに盛り上がりました。

指揮者の宮野谷義傑(みやのや よしひで)さんは1975年ニューヨーク生まれ。幼少のころの交通事故の影響で車いすにのって指揮活動をしています。国際基督教大学教養学部卒業、および東京音楽大学大学院作曲指揮科科目等履修生修了。ウィーン国立音楽大学に特別聴講生として留学し、帰国後はオーケストラの主宰や指導、録音活動などで活躍は多岐にわたります。

プログラムはシベリウスの交響詩『フィンランディア』、 モーツアルトの交響曲40番、ドヴォルザークの交響曲9番『新世界より』でした。「フィンランディア」冒頭の金管楽器から決然とした様相を呈し、後半に向け押し寄せる熱い思いが凄味を伴って高揚していきました。1曲目から「ブラボー」の掛け声がかかるほど、聴き手に強い感動を与えました!

モーツァルトの交響曲では幸福感と、ある種の悲壮感が織り交ざる印象深い演奏解釈が素晴らしく、オーケストラも宮野谷さんが示す独自のアイディアを見事に表現していました。この日取り上げられた3曲に共通することですが、弦楽器と管楽器のバランスが良く音楽の構造が見えるような演奏でした。

「新世界」でも依然高揚感が支配されていて、アタッカ気味になだれ込む4楽章は各声部のニュアンスを保ちながらも頂点を築くような盛り上がりに興奮を感じました!会場もオーケストラと指揮者が一体となった熱演を受け、ブラボーの掛け声と盛大な拍手で大いに盛り上がりました!!

アンコールは'64 東京オリンピックマーチが演奏され、会場の手拍子とともに充実のコンサートが閉じられました!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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