見出し画像

お寺でオーケストラvol.4(2019/7/27)

画像1

『お寺でオーケストラvol.4』に伺いました。(2019/7/27@天現寺 多聞ホール)

オーケストラは若手のプロ演奏家で構成された「空飛ぶ指揮者のオーケストラ」。指揮者はパイロットライセンスも保有する藤田淳平さんでした。

前半1曲目、きびきびと目の覚めるような「フィガロの結婚」序曲で開始されました。その後、楽器紹介が行われましたが、各奏者のツボを押さえた説明と楽器演奏が興味深く、とても楽しめました。オーケストラを身近に感じさせる藤田さんの丁寧なトークを挟み、ベートーヴェンの交響曲第7番の4楽章を指揮できるという体験コーナーが用意され、客席からの挑戦者の指揮が会場を沸かせました。

後半は1曲目はジョン・ケージの4分33秒。1952年に作曲されたこの曲は、楽器演奏をすることなく、4分33秒を過ごすというもので、不確定性や偶然性を「あるがまま」に受け入れる「禅」の思想に由来すると言われており、会場となった天現寺でこの曲を聴くことはとても貴重な体験となりました。かすかに聞こえてくるセミの鳴き声もとても風流に聞こえてきました。この静寂のまま、交響曲第25番ト短調が演奏されました。ヴァイオリンの対抗配置が効果的に響き、推進力と緊張感ある演奏はこの曲の核心を浮かび上がらせたかのようでした!

アンコールはベートーヴェンの交響曲第7番の4楽章。ここではスピードアタックと称し、限界まで速く演奏するという趣向で再び会場は盛り上がりました!

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?