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コンサートレポート

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コンパスをご利用いただいたコンサートの開催レポートです。
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2020年3月の記事一覧

フルートライヴセッション Vol.2 in五反田(2020/3/7)

『フルートライヴセッション Vol.2 in五反田』に伺いました。(2020/3/7@五反田文化センター音楽ホール) このコンサートは2019年1月豊洲で好評を博したフルート界の大御所、工藤重典さんが中心となるフルートライヴセッションの第二弾として開催されました。 Vol.2ではフルーティストの白戸美帆さんと山内豊瑞さんの2人をゲストが参加し華やかな雰囲気に満ちたコンサートになりました。 工藤重典さんは1979年パリ高等音楽院を一等賞で卒業し、23歳の若さで第2回パ

第15回ワールド・ピース・クラシック・コンサート (1)

『第15回ワールド・ピース・クラシック・コンサート』に伺いました。(2020/3/2@東京芸術劇場コンサートホール) 世界平和を願って指揮者の新田考さんとニッポン・シンフォニー・オーケストラによって行われたシリーズ「協奏曲の夕べ」は、ベートーヴェンの生誕250周年を記念してベートーヴェンの協奏曲全曲演奏会に取り組みました。ニッポン・シンフォニー・オーケストラは東京藝術大学教授をはじめ、著名コンクール入賞者などの若手精鋭演奏家で構成されています。指揮の新田孝さんは東京藝術大学

松本 望 ピアノリサイタル(2020/2/28)

『松本 望 ピアノリサイタル』に伺いました。(2020/2/28@王子ホール) 松本 望さんは、東京藝術大学大学院修士課程作曲専攻修了し、パリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科首席卒業(審査員満場一致)。2003年東京文化会館主催合唱作品作曲コンクール最優秀賞。2007年第4回リヨン国際室内楽コンクール第1位(ヴァイオリンとピアノのデュオ)。2009年第55回マリア・カナルス国際音楽コンクール・ピアノトリオ部門第1位。 在学中より作曲と演奏の両分野で活動を展開し、2015年度に

カンディンスキー ピアノリサイタル2020(2020/2/24)

『カンディンスキー ピアノリサイタル2020』に伺いました。(2020/2/24@東京文化会館 小ホール) ミハイル・カンディンスキー(Mikhail Kandinsky)さんは1973年モスクワ生まれ、大画家W.カンディンスキーを輩出したロシア家直系にあたるピアニストです。1996年モスクワ音楽院首席卒業。全額給費特待生として渡英、英国王立音楽院大学院修了。 ウィンゲート賞受賞。近年はワルシャワでのショパンコンサート、モスクワでのタニエフ音楽祭に招聘され好評を博しまし

トロンボーン アンサンブル JYOSHIKAI 第8回定期演奏会(2020/2/24)

『トロンボーン アンサンブル JYOSHIKAI 第8回定期演奏会』に伺いました。(2020/2/24@古賀政男音楽博物館 けやきホール) トロンボーン アンサンブル JYOSHIKAI(Trombone Ensemble Jyoshikai)は、「女子会」という言葉が世間に浸透した2011年に結成された女性トロンボーン奏者によるアンサンブルです。レパートリーは二重奏から八重奏までと幅広く、トロンボーンのオリジナル作品からオーケストラのアレンジ作品まで、挑戦的なプログラ

高津市民オーケストラ第26回演奏会(2020/2/22)‬

『高津市民オーケストラ第26回演奏会』に伺いました。(2020/2/22@すくらむ21)‬ 高津市民オーケストラは、神奈川県川崎市高津区を中心に活動しているアマチュアオーケストラです。今回は指揮者に宮野谷義傑さんが登場し、コンサートが大いに盛り上がりました。 指揮者の宮野谷義傑(みやのや よしひで)さんは1975年ニューヨーク生まれ。幼少のころの交通事故の影響で車いすにのって指揮活動をしています。国際基督教大学教養学部卒業、および東京音楽大学大学院作曲指揮科科目等履修

マリンバの現在(2020/2/21)

『マリンバの現在』に伺いました。(2020/2/21@トーキョーコンサーツ・ラボ) マリンバを演奏したのは中野志保さんと増井彩さんです。中野志保さんは昭和音楽大学器楽学科弦管打楽器コース卒業、昭和音楽大学大学院音楽研究科修士課程を修了。2017年、安倍圭子国際マリンバ・アカデミーオーディション合格者によるプレミアム・コンサート等に出演。Marimba Duo Luz、micro⇆macroのメンバーとして活躍。増井彩さんは昭和音楽大学器楽学科演奏家コース卒業、東京音楽大

Duo Axia デュオリサイタル Vol.6 in 東京(2020/2/19)‬

『Duo Axia デュオリサイタル Vol.6 in 東京』に伺いました。(2020/2/19@渋谷ホール)‬ Duo Axiaはベルリン芸術大学で学ぶピアニストの伏木唯さんとチェリストの山口徳花さんにより、2017年に結成されたデュオです。”Axia”とはギリシャ語で”価値あるもの“という意味です。 伏木唯さんは東京藝術大学を卒業後ヒンデミット財団奨学生、文化庁新進芸術家海外研修生として、ベルリン芸術大学にて研鑽を積み、現在は国家演奏家資格過程に在籍中。チェロの山

板橋区演奏家協会 ファミリー音楽会(2020/2/16)

『板橋区演奏家協会 ファミリー音楽会』に伺いました。(2020/2/16@板橋区立文化会館 大ホール) このコンサートは板橋区演奏家協会の19名のプロの声楽家、室内アンサンブルを中心に有名曲を独自にアレンジした楽曲などを織り交ぜ、全員参加ともいえる多彩なプログラムで子供から大人まで楽しめる趣向が凝らされています。 1曲目は19名の声楽家、合唱団、室内アンサンブル全員そろっての10分間劇場『惑星』が演奏されました。通常50分程度かかるホルストの『惑星』の聴きどころを凝縮

第31回 東京藝術大学 ホルンアンサンブル定期演奏会(2020/2/16)

『第31回 東京藝術大学 ホルンアンサンブル定期演奏会』に伺いました。(2020/2/16@東京文化会館 小ホール) 東京藝術大学ホルン科の学部1年から大学院3年までの17名のメンバーによる定期演奏会でした。オーケストラプレイヤーでもある日高剛、石山直城、五十畑勉氏が指導されています。今回のプログラムは「ホルンアンサンブルの魅力」をテーマに、様々な編成のホルンアンサンブルのオリジナル作品が並びました。 冒頭、客席のドア付近から4重奏によりディコウ「エントランスファンフ

R/B meets M/C vol.2 ~ルネサンス・バロックと近現代音楽の出逢い~(2020/2/15)

『R/B meets M/C vol.2 ~ルネサンス・バロックと近現代音楽の出逢い~』に伺いました。(2020/2/15@古賀政男音楽博物館 けやきホール) このコンサートのキーワードは R/M、M/C の邂逅です。R/Mとはルネサンス/バロック、M/Cはモダーン/コンテンポラリです。中間の時代に作曲されたものはあえて取り上げず、時代を大きく隔てた楽曲を追う、とても興味深い取り組みが行われました。 ソプラノの東城里奈さんは東京音楽大学大学院音楽研究科を修了し、現在は

タマーシュ・ヴァルガのハイドン〜アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウ特別演奏会(2020/2/11)

『タマーシュ・ヴァルガのハイドン〜アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウ特別演奏会』に伺いました。(2020/2/11@サントリーホールブルーローズ)‬ チェロ独奏を務めたタマーシュ・ヴァルガさんはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で20年間にわたり首席で活躍し続けているハンガリー出身のチェリストです。これまでに、クリストフ・エッシェンバッハ、ズービン・メータ、アンドリス・ネルソンス、アダム・フィッシャー、小澤征爾、ジュゼッペ・シノーポリといった著名な指揮者とも共演を

日本の作曲家2020 JFCニューカマーズ「神田佳子と仲間たちによる打楽器作品展」(2020/2/7)

『日本の作曲家2020 JFCニューカマーズ「神田佳子と仲間たちによる打楽器作品展」』に伺いました。(2020/2/7@東京オペラシティリサイタルホール) JFCニューカマーズは日本作曲家協議会の新入会員を紹介するコンサートで、今回は打楽器奏者として各方面で活躍し現代音楽のスペシャリストである神田佳子さんと稲野珠緒さん、若手ホープの永野仁美さんと沓名大地さんによる打楽器作品展でした。 8名の作曲家によるソロからトリオまでの編成、鍵盤系からジャンベやカホンまでの様々な打

磯貝萌子&田尻杏子ピアノジョイントリサイタル〜ピアノで巡る世界の旅〜(2020/2/2)

『磯貝萌子&田尻杏子ピアノジョイントリサイタル〜ピアノで巡る世界の旅〜』に伺いました。(2020/2/2@STUDIO VIRTUOSI) 磯貝萌子さんは東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業、同大学院修士課程鍵盤楽器研究領域(ピアノ)修了。 第8回北本ピアノコンクールF部門第2位、第25回彩の国・埼玉ピアノコンクールF部門銅賞、第19回PIARAピアノコンクールシニアC部門第1位及び浜松市長賞、など受賞経験が多数あります。  田尻杏子さんは洗足学園音楽大学ピアノコース卒