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第31回 東京藝術大学 ホルンアンサンブル定期演奏会(2020/2/16)

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『第31回 東京藝術大学 ホルンアンサンブル定期演奏会』に伺いました。(2020/2/16@東京文化会館 小ホール)

東京藝術大学ホルン科の学部1年から大学院3年までの17名のメンバーによる定期演奏会でした。オーケストラプレイヤーでもある日高剛、石山直城、五十畑勉氏が指導されています。今回のプログラムは「ホルンアンサンブルの魅力」をテーマに、様々な編成のホルンアンサンブルのオリジナル作品が並びました。

冒頭、客席のドア付近から4重奏によりディコウ「エントランスファンファーレ」が演奏されて開幕しました。続く8重奏によるターナー「イムヌス」は静かに始まり、各パートがそれぞれ違うパッセージを演奏しながらも有機的に展開する楽曲を楽しみました。
ホルンアンサンブルは低音から高音までの音域が非常に広く、柔らかく広がる音色から勇壮なファンファーレまで多彩で倍音豊かなサウンドを存分に楽しむことができます。
リードの「4本のホルンのためのフランス組曲」は多くの吹奏楽作品でホルンに素敵なメロディーを書いた彼らしい表情豊かな作品。メンガル「6つのホルンと2つのトロンボーンのための大八重奏曲」では荘厳で厚みのあるサウンドを満喫しました。

後半最初はハイド「カラーコントラスト」。4本のワーグナーチューバと4本のホルンという珍しい編成で、独特なサウンドのブレンド感を聴きました。

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シューラー「5本のための5つの作品」は散文的で緊張感の高い非常に興味深い現代作品でしたが、とても見事な演奏でした。プログラム最後にはエーダー「イントラーダ」が全員による立奏で演奏されました。素晴らしい構成の楽曲と、17人の奏者による圧巻のサウンドでした。

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アンコールは、まずベートーヴェン「自然における神の栄光」がたっぷりと厚いサウンドで神々しく響き渡り、J.ウィリアムズ「オリンピックファンファーレとテーマ」が輝かしく多彩なサウンドで演奏されました。

皆さんもぜひコンパスを使ってコンサートをお楽しみください!


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