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今、世界を少しでも変えるために。テラハ好きだった私が木村花さんの死に思うこと

しばらく、不登校に関しての更新を中断していました。
でも、先日あった木村花さんが亡くなった報道に関して思うことが沢山あったので、やはりどんなに暗い話でも書くべきだと思いました。
今回は私自身の話ではなく、次回の記事から更新していきます。

死を考えたことがある私からしても、死ぬのは、結果やはり怖いものだった気がします。現場の詳細を知ると、彼女の死は突発的なものではなく計画されていたものだったことがわかります。

私が死を考えたのは10年前のことで、苦しまず死ぬ方法をその時はわかりませんでした。
今はネットで調べたら出るものなのかわかりませんが、(検索はする気はないし、確認するためでもしない方が絶対にいいです)でも彼女はそれを何らかの方法で見つけ、道具も何らかの方法で入手したのです。
私にも一体どうやって見つけたのかわかりません。労力も時間だってかかります。

そこまで辿り着いてしまうのは、相当なことだとわかります。
いくら死にたくても、調べているうちに怖くなってしまうものです。

死にたいと思っていた私でも、やはり今さまざまな自殺の報道を見るとすごく無念に思います。どうしてそんなことしたの、とも思います。
でもそれは事情を詳しく知らないからです。

ただ彼女は有名人だったので、報道や色々な投稿を見るとすぐに背景がわかります。詳細を知れば知るほど、本当に悲しい話でした。

テラハに出演していた仲間たちの「助けられなかった」という言葉を見ると涙が止まらない。
彼女は周りのたくさんの仲間に愛されていた。
ただほんの一部の、彼女に会ったこともない人からの絶え間ない中傷行為で「自分はいない方がいい存在だ」と感じてしまったのかもしれない。

私も以前テラスハウスを見ていたので、番組の内容によって度々炎上があったのは知っています。個人のアカウントがあるので、そこに直接コメントが来るんです。そして今回の中傷は度合いが酷すぎたこともわかります。
(既に書き込んだ本人たちは削除していますが、他の人のスクショで見ました)

そしてそれが運悪く、この自粛期間と重なってしまった。それもかなり大きかったと思う。
今はテラハもクラスター感染防止のため撮影を中断していることは知っていました。各々の家に帰ったりしているのでしょう。

友達にも会えず、彼女の好きなプロレスもできなかったと思う。家にいて気を紛らわすのは限界があります。

私も自宅で暇な時やることは、SNSです。特に私たちの世代はそれが自然なことなんです。
だから、彼女の死に対して「SNSを見るのをやめればよかったじゃないか」って意見もあって、確かにそうなんだけど、この状況でそれはかなり難しいこと。

日常に追われていればやりきれるけど、ずっと家で一人でいるとSNSの無限ループしちゃいませんか。
見なくていいものまで見ちゃいますよね。
自分のコメント欄に直接それがくるなら尚更です。

一部報道に、「死ぬ間際の投稿に綺麗な自分の写真を残していることから、自己愛が強かったことがうかがえる」のような内容がありました。そうかもしれないけど、それって全然悪いことではない。

自分が大切なのは人間として当たり前。そんな自分が残酷な言葉で傷つけられている。SNSは物理的な場所ではないから、逃げることも難しい。
自分を守りたい。人間として当然の感情。傷付けられる自分を守るための、彼女なりの手段だったと思う。

自殺を肯定するわけではありません。
同時にたくさんの可能性を潰すことになるんです。
ただ、それすらもうどうでもいいと思う心理はすごくよくわかります。


番組に対して


私もテラスハウスを見てたし、好きな番組でした。ただし、軽井沢編まで。(今やっている東京編の前のシーズンです)
軽井沢編の終盤にあったある事件がきっかけで、『あれ、なんか嘘くさいなこれ、、』と今まで思わなかったことを思ったので、そこからは興味を無くして見るのをやめました。

カメラが回っていないところで、出演者同士がくっついてしまう、それをカメラの前でいつ辻褄を合わせるか、、と本人達が迷っている間に、他の出演者に暴露される(バレたのだっけ?記憶が曖昧ですが)事件が発生。とにかく隠してたけど明るみに出てしまったのです。

今思うと、仕方ないです。
テラスハウスはどうやら、毎日常にカメラが回っているわけじゃないそうです。収録日が決まっていて、週2回なのか3回なのかわからないけどとにかくそれくらい。
その中で辻褄を合わせるのはきっと大変です。

そして台本がないリアリティー番組を謳っていて、『いやいや台本あるでしょ?』とテラスハウスを見た事ない人は言いますが、(私も見るまでは思ってました)実際に見ると、『これ台本無いな』って思います。

あれが演技だとしたら、みんな素人にしては演技が上手すぎる、、照れたり、泣いたり動揺したり。他にも色々。台本だって綿密で巧妙すぎる。
テラハのカップルもビジネスカップルでしょと言われてるけど、何年も付き合っている人もいるし、嘘ならバレてしまうと思います。

ただ何年か前にヤラセ疑惑があったりとか、過去そういうことがあった可能性はあり本当のところはわからないんですけど。少なくとも私はそう感じました。

5/28 追記︰Yahooニュースで、元スタッフを名乗る人から台本はないがストーリーはあったという内容の記事が公開されました。しかしその後、元出演者からそんなことは私の時期は無かったと投稿があり、一体なにが本当かはわからない状態です。ストーリーがあったならもっと嘘くさくなるのでは、、と正直思いましたが。
このnoteはそのYahooニュースを見る前に書いたものです。


少し話が逸れましたが、そう、軽井沢編を最後に私は見るのをやめました。
だから今回の東京編は全然見ておらず何も知らなかったんです。テラハ好きの友達何人かは相変わらず見ていて、『今のおもしろいから見てよ!』ってよく言われていました。

見たことない人は、一体何がおもしろいの?と思うだろうし、私も見るまでそう思っていたけど見始めるとあれ本当おもしろいんですよね。
人の感情がリアルに動くところが見れて。

ただ、私たちの気付かないところで多少の演出はあるのかなと思います。
そして、もちろん編集もね。「おいしいネタ」になるところだけ取って、人によっては長所は映されず短所だけが切り取られます。
(私がこれを感じたのは、テラハ放送の中では無愛想だったのに周りのメンバーには、友達思いでおもしろくて大好き、と言われている女の子を、過去SNSで見た時です)

今回の炎上の原因は、主に揉め事にあったようです。少し手が出てしまったことが原因だとか。それに関しては彼女が悪かったとしても、それって本人たち間の問題ですよね。私たちってただの傍観者で。

人間本当にいろんな一面があると思う。身近な人にすごく嫌なことされたら、感情的になって普段しない言動もしたりする。
その問題のシーンだけが切り取られたりするから、その人のいい部分は映されなかったりします。

恋愛と揉め事がネタになる番組。
その両方が無ければ、視聴者につまらないと言われるし…どんなに見ていてしんどくなる口論でも、放送します。その方が番組が盛り上がるから。

以前、軽井沢編で付き合ったことを隠してた二人が責められたのも、今思えば二人は悪くない。
カメラが無いとこで起きてしまうのは仕方ないこと。でも、カメラが追いつかないことが視聴者にバレるのは良くない。だから本人達は言えない。そして言えなかった本人達が、隠していただろ!と結果叩かれるんです。

番組に出演する時に一体どれだけの契約事項があるのかと思います。口外してはならない条件も沢山あることでしょう。今思えば沢山のことを出演者に強いていたのかなと思います。
今までそんなことを思ったことは無かったけど今回のことで、ネットの闇だけでなくメディアの闇も感じました。

テラハ好きは、テラハ自体は悪くない、と言います。でも私はそうは思いません。
過去テラハがすごく好きだった私としても、あの軽井沢編から感じた『違和感』は拭いされません。

番組側の都合に関わらず、出演者たちに全部罪が負わされる。結果それを見て感情移入しすぎた人達がバッシングする、そして番組はそこから出演者を守ることもしないのです。

だってそれがあなたたち出演者の役割だから、番組が盛り上がるから、有名になるにはそれくらい耐えろ、一体どれだけ冷酷なことを、番組上層部が思っていたかはわかりません。

周りの関係者は、同情していたかも。結局決めるのは番組の上層部だと思う。
とにかく、個人のSNSアカウントのコメント制限をするとか、何らかの方法で彼女を守れたのではないかと、思ってしまいます。

自分が関わったこともないのに、ショーだけ見て感情移入しすぎたりそれを本人にぶつけるのはもちろん大問題です。
ただ、この世にはいろんな人がいるのが大前提です。だから、出来ることはするべきだった。

誹謗中傷するのは、本当に悲しい人間です。現実世界で幸せでないことは確かです。
そして普段は人に意見を言えない気の弱い人かもしれない。
人から見下され続けてきた人、もしくはいじめに遭って心無い言葉を言われてきた人達かもしれません。劣等感が人一倍強いから恵まれた人間が許せないのかもしれない。
だからって人を傷付けていい理由には絶対になりません。
延々と続く負の連鎖になる。
そこで同じような人間に成り下がることが1番悲しい人間です。

今、SNSやインターネットの誹謗中傷の刑罰を厳しくする、訴えやすくするための法改正の署名が始まっています。
どうか優しい世界になりますようにと願うことは簡単ですが、優しいことができる人間ばかりではないことを私たちはもうわかっています。
「我慢強さ」が美徳、もうやめないといけない。今日本が変わらないといけない。

一人に出来ることは限りなく微力です。
この悲しさを埋めるためでもいいです。
花さんだけでなく、たくさんの苦しんだ人達を見て、今動いてください。

ご親族の方、彼女を愛した仲間、そしてファンの方の心が救われる日が来ることを願います。

彼女に。
ご冥福をお祈りいたしますより、私にとって今しっくりくる言葉は英語の「Rest in piece」。直訳すると、平和の中で休んでください、が今合った言葉な気がして。
私もあなたを助けることができたらよかったのに。
どうか彼女が、楽でありますように。傷つけられることのない世界で。

Rest in Piece, Hana.   

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