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「気の利いた言い回し」は自己満足

ライターをしていて出てくる欲求は、

「自分の記事を読んでほしい」

「自分の記事を評価してほしい」

「できれば売れたい」


このあたりだろう。


これらの欲求は、

「気の利いた言い回しで興味を引きたがる」

という行動に結びつきやすい。


気の利いた言い回しは、

たいてい、

突然空から降ってくる。


「あ、これはウケるぞ!」

と思ってケータイのメモ帳に残しておく。


そして記事に盛り込むのだが、

その「気の利いた言い回し」を際立てようとすると、

どうしても内容自体が犠牲になる。


記事というのは別に

「気の利いた言い回し」が主役ではない。


書いている本人は

「こんなうまい表現は自分しかできないだろう。どんなもんだいっ」

と得意になるが、


肝心の読者はといえば、

「ああ、これを書いた人は、この言い回しを見せつけたいのだな」

と、

冷ややかな目線で見抜いてしまう。

そして途端に冷めてしまう。


同じ記事でも、

書く側と読む側では

明らかな違いがある。


想像力を働かせて

完全に読む側に回れる人がプロなのだ。


個人ブログのように、

自分が思いついたことを

忘備録として

残しておくなら問題ないが、

ギャラを頂いて

取り掛かる仕事だと、

これではまずい。


読者は、

書き手の承認欲求を満たすためにいるのではない。


書き手が、

読者の知りたい欲求を満たすのだ。


そこをはき違えると、

いつまで経っても仕事は来ない。


だから私にはまだ

仕事が来ていない・・・。


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