恵方巻・お好み焼き・そして…
うちの家人の出身地は東の方。
群馬・栃木・茨城の闘争が激しい、北関東のあのあたりの地域である。
ワタシは伊達政宗公のおひざもとで「んだんだ」「だっぺ?」とネイティブに話していた時期もあったけど、関西圏出身の両親の元で育ち、関西圏にいる期間の方が長いので、イントネーションや食の好み、お店でおなじみのものなど、色々なものが関西仕様として形成されている。
昔々関東で仕事をしていた時は、内線電話をかければ「おはようございます」でワタシだと瞬時に身バレし、スーパーのお惣菜コーナーでお好み焼きやたこ焼きが売っていない事実にホームシックになりかけたりもした。
お好み焼き粉も、おたふくのお好み焼きソースも、たこ焼き粉も売ってない陳列棚を何度見もすることも多かった。そして中濃ソースはいつ使うんですか?と真剣に考えたりしたこともある。
そんなワタシが家人と結婚した後、家人の実家に遊びに行ったときに節分の話になった。
「ケンミンShow」で放送される「大阪」の答え合わせを、家人のお母さんがワタシでするようになるよりは前の話だったと思うので、何の話からそこに行きついたのかはよくは覚えていない。
たしかあの時「恵方巻、今年の恵方はどっちでしたっけ~」みたいなことを言ったような気がする。すると向こうのお母さんが「??」という不思議そうな顔をした。
「恵方巻って?太巻きのこと?丸ごとかじるの?」と言われた瞬間ワタシは「恵方巻は全国区じゃないのか?!」とカルチャーショックを受けた。そして、お好み焼きを探してぐるぐるとお総菜コーナーを4周したときのことを思い出した。
「南南東をまるかじり♪」なんて宣伝を小さいときにテレビで見た覚えがあったので、関東・東北でも恵方巻を丸かじりするもんだとばかり思っていたのに。地域限定品だったのか!恵方巻!
そんなことがあってからしばらく経って、家人の実家に遊びに行ったときにお母さんが「今年は恵方巻食べたのよ~」と楽しそうに報告してくれた。
いつの間にか、恵方巻は家人の実家の方にも進出していっていたようだ。
そして気が付けば「お好み焼き粉」も「たこ焼き粉」も「おたふくのお好み焼きソース」だって家人の実家のご近所のスーパーに「昔からいましたけど何か?」と、さも前から並んでいたかのような顔をして、陳列棚に並ぶようになっていた。
お総菜コーナーに「お好み焼き」が並ぶのも時間の問題かと思ったけど、これはまだで、もう少し時間がかかるようだ。かなり前に、お母さん曰く「たこ焼き屋を売ってるところが出来てね~」とのことだったので、すぐに並ぶと思ったんだけどなぁ。
「そこのカレー鍋をよけて、お好み焼きの場所を作ってあげて下さい」と家人の実家近くのスーパーのお惣菜コーナーを覗くとき、ワタシはこっそりと心の中でお願いしているが、カレーが無くなる日は無いだろうなと何となくは理解している。カレー、美味しいよね。カレー。
年々、離れた地域の食べ物がどこでも食べられるようになってきて嬉しいし、色々な人からお勧めされたご当地の食品がスーパーなんかに並んでいるとめちゃくちゃテンションがあがる。
そんなワタシが今、心から望むことはただひとつ。
早く関西のスーパーに「すあま」を並べてください(コンビニでも可。
よろしくお願いします。
|ω・) スアマガ タベタインデス
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前にも一度、すあまに愛を叫んでいたらしい… ↓
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