逃げてもいいし、避けてもいい

私たちは子供のころから、

「みんなと仲良く」という概念を

美徳として教え込まれる。


なぜなら、

幼稚園に入ったときから

大学を卒業するまで、


つまり

物心がつくか、つかないような時期から

すっかり人格が出来上がる大人になるまでのあいだ、


ずっと

集団生活の中に身を置いているからだ。



その集団生活の中では、

はみ出さず、

問題を起こさず、

平均点以上を取ることが望ましい空気感が

流れている。




教室という

小さな箱の中では、

性格も体格も、

素質も

バラバラな、


同い年の人が集められている。


苦手な人でも

自分から歩み寄って

調和をとる努力を

必要とする場面も出てくる。


優しい人が我慢を強いられる場面も。


そして

そこからドロップアウトすると、

落ちこぼれとして

深い劣等感が

心に刻み付けられる。



周りと協力して、

ワイワイ楽しく

何かを作り上げることに、

やりがいと充実感を感じる人もいれば、


一人で静かに

自分の世界観を大事に

積み上げたい人もいる。



ただ、

集団生活の中では、


前者の方が好ましい場面が多い。



でも、

学生時代を

とうの昔に終えた

今になって思えば、


はっきり言って

苦手なら、

嫌なら、

逃げてもよかったし、

避けてもよかった。


学校だって無理していかなくても

それなりに道はあったし、

みんなと仲良くできないからって、

自分の人格に対して自信を無くす必要もなかった。


学校は、命を懸けて行くような場所ではない。


苦手な人やものがあるのと

同じように、

好きな人がいたり

得意なことがあったりする。


苦手なものから逃げて、

嫌なものを避けて

生きていった方が、

よっぽどいい仕事ができて

世の中の役に立つこともある。


もっと

自分が感じることを信じて、

感性を大切にするべきだ。






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