結局のところ、人を救うのは言葉である
高卒で美容師を続けるのはそんなに楽じゃない。
いつも低収入。
その割に常に淘汰される心配がある。
自分の技術と、接客が、
いつか飽きられるんじゃないか、
体が悲鳴を上げて現場に立てなくなるんじゃないか。
という一抹の不安が消えることはない。
ゲームオーバーの日が、
いつかやってくる。
その恐れから逃れるように、
ネットワークビジネスをやってみるも、
全くものにならなかった苦い経験あり。
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「長年美容師をしている」というと聞こえはいいが、
裏を返せば、
「それ以外の生き方ができなかった」だけなのである。
いつかは海外へ!と語学を身に付けても、
将来のために!とお金の知識を身に付けても、
つぶしの効くように!と美容師以外のスキルアップに勤しんでみても、
自己啓発本を読み漁っても、
自分の人生を大きく変えることはできていない。
結局たどり着くのはいつも、
こびりついた低いセルフイメージにぴったりの立ち位置。
時間はどんどん速度を上げて流れ続けている。
年齢は確実に上がり続ける。
この絶対的な事実に、
半狂乱寸前である。
唯一の救いは、
ワラをも掴む思いで開くnote。
色んな人が、いろんな経験則から
私のような迷える子羊(もう“子”じゃないけど……)に向けて
メッセージを送ってくださっている。
そこで紡がれる言葉が、
思った以上に心に届いて、
自分の心を安定させてくれる。
結局のところ、
人は言葉に救われるのだ。
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