一流の条件は「自分」を消せること
ライティングも作品なので、
「がんばって書いた感」が出たらだめだ。
例えばミュージカルを観に行って、
主役の俳優が
「今日はお腹痛いけどがんばってやりました感」
ありありだったらどうだろうか。
その俳優のファンであってもげんなりする。
読者は自分が欲しい情報を取りに来ているのであって
(もしくは物語を楽しみに来ているのであって)
そこに提供する側の事情が透けて見えているようではダメなのだ。
それを例えば、
ミュージカルの公演の後で、
実は主役の俳優には
隠されたこんな素顔があったのだと
後で知って、
美しい秘話になるのである。
つまり、
「自分」がゼロなのがいい。
「自分」を全く感じさせずに
作品の良さを100%伝える人が、
一流なのである。
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