見出し画像

あなたの小さなクセを知っているだけでも私の存在価値はある

人類の歴史からすれば、

一人一人の人生なんて

取るに足らない事である。


しかし

私たちは、

そんな取るに足らない事を

日々生きている。


ときおり

襲ってくる、

「自分には価値があるのだろうか」

なんて不安も、

一個人からすれば

大きな問題なのである。


抽象度を上げて

人間を見れば、

ひとりひとりの個性は

薄れるが、


逃れようのない“自分という者”を

背負っている限り、

主観から離れることはできない。


そんな自分が

存在する意味は、

あなたが

スープを飲むときに

必ずマグカップに両手を添えることや

実はマスコットの人形が好きなことを


私が

知っていること。


生活するうえで

見つけた

あなたの小さなクセは、

自分が生きている間だけ

「知られていること」として存在する。


あなたに関する

私が知っていることは、

私の中に存在していて、

とくに誰かに伝えることもない。


私の人生が終われば、

それらの

「知られていること」も

消える。


そう思うと、

大事な人の

ちょっとしたことを

自分の中に持っていることが、

自分の存在価値になる。


自分しか持っていない感性で、

他の人なら気づかないような、

あなたの小さなクセに気づき、

大切に温めている。


自分も気づいていないうちに、

自分が生きている間だけ存在する、

自分しか知らない大事なことが

積み重なっていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?