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SF超入門の著者 冬木糸一さんの       一問一答に感謝! 【読書会開催レポート】


はじめに

この読書会を始めるきっかけになったのはSF大好きノリさんの情熱からだ。8月上旬に埼玉でおこなわれた日本SF大会に参加するというノリさん。
当日のイベントSF入門書で「SF再入門」にゲスト出演されている著者の冬木糸一さんにアタック。これがそうして今日の著者参加の読書会をめでたく迎えることになった。
これまでに課題本「これから何が起こるのか」を知るための教養 SF超入門で5月から15回ほど読書会を開催。早朝5時からオンライン、TwitterスペースClubハウスでも実施した。
その間にノリさんは大阪SF読書会を立上げexpo2025共創チャレンジチームに参画。メンバーも今や19名。
2025年大阪SFサミットという大きな目標を掲げた。

大阪SFサミットにむけての第一陣は
9月17日(日)【著者参加:SF超入門:ビジネスパーソンのための未来を語るオンライン読書会】だ。
当日の参加者は著者を含め9名

読書会の流れ

9/17(日)10:30-12:15
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タイムスケジュール
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・10:30-11:30 ご著書について参加者同士で意見交換
・11:30-12:00 著者と参加者の質疑応答(このタイミングで登壇いただきます)
・12:00-12:15 振り返り

内容:オンラインボードのMiroに記入しました。

まーとグループ①
まーとグループ②
りんグループ①
りんグループ②

著者冬木糸一さん一問一答

(たくわんさんが書いてくれました。)

Q1: 管理社会を人は望んでいるのか?
A1: 時代によって変遷がある。
1984年、すばらしい新世界は全世紀の古典作品だが、この時代は管理社会は上から押し付けられるものだった。
ザ・サークルなど、現代作品では、管理社会は上から押し付けられるは変わっていないが、市民が求めるサービスに変質した。
2084年という最近の作品では、より市民が望むものの色が強くなっている傾向がある。管理社会が治安維持という結果に繋がっていることが理由。
市民にとって、居心地がいいため。監視カメラがいい例でもある。

Q2: 人間と機械の境目はどこにあると考えますか?
A2: 人間性をテーマにしたSF作品が多い。
伊藤計劃さんの虐殺器官・ハーモニーなど、人間性の軸は色々考えられる。(身体的なもの、精神や意識など)
人間性とは制約のあるものと考える。
一つひとつをパラメータと考えたときに、どこまでの制約を人間と考えるのかの境界線引きがポイントと考える。
現実世界でも、パラメータを極限まで広げようとしている人達が多い。
人間性の定義が人によってことなるので、SF作品のテーマにしやすい。会話のネタになるのでよい。

Q3: 「終末」から冬木糸一をペンネームした理由は?
A3: エンタメとして、冬木糸一から「終末」=SFに読者のみんなに気付いて貰えると嬉しいという思いから。

Q4: 収録しきれなかったSF作品は?
A4: 経済を宇宙規模で考えた作品も取り上げたかったが和訳されてなかったので、あきらめた。
藤井大洋さんの現実世界と地続きの世界観の作品があり、「テロリズム」もテーマとしたかったが、取り込めなかった。
気候変動にも、洋書でおススメの作品が多い。

Q5: イーロン・マスクはどこを目指しているのか?
A5: 子供の頃から「宇宙にいく!」と言ってた。SFの世界を実現したくてたまらない。
トップクラスの起業家は、飲み会でのSF談義で盛り上がることが多くて、頭の中がSFの世界観に染まっている。なので、SFの世界が出来上がっているから、自然とSFの世界に近づいている。

Q6: SF作品の王道としたら、何を紹介したいか?
A6: 実は一冊だけ書店で買えないものがある。
「竜の卵/ロバート L.フォワード」は思入れが強いので、王道として推したい。

Q7: 本を出版したことで、変わったことは何がありますか?
A7: 個人が執筆したSFの入門書はここ20~30年は出版されていなかった。
ダイヤモンド社からビジネス書として出版されたことで、SFの裾野が広がるきっかけとなった。
ノンフィクションを読む人とフィクションを読む人が交わる機会に繋がったことが嬉しい。

Q8: SFがビジネス役に立ったエピソードを聞きたい。
A8: 楽しむことに、まず意味がある。
物語となっているからこそ、感情移入ができて、
リアルに共感ができ、遅効性で行動変容や社会変容に繋がる。

Q9: 次回作は?
A9: 仮タイトル「AI時代を生き延びるための読書」
いまは、読書の歴史を書いている最中
「SF超入門:まんが・アニメ・ゲーム」も書きたいが、
3作目を書き上げてからになるが、書きたい。

おわりに

ボクはいろんな人に助けられている。
これまで累計で60人程にSF超入門読書会に参加して頂いている。
一人ではできなかったであろうZOOMのブレイクアウトルームの操作、
チャット記入、Miroボード記入、告知文、スライド作成
など、一杯ある。ひとりでは何もできないことを痛感した。
りんちゃん、たくわんさん、のりさん、ますみさん、
いろいろと応援、支援してくれてありがとう
そして、なにより快く読書会に参加してくれて
丁寧に質問に答えてくれた
冬木さんありがとうございました。

読書会の後、早速
著者の冬木糸一さんからメールが届きました。
”ありがとうございました! 答えやすい質問ばかりでこちらも助かりました。楽しかったです”

感無量の喜びです。

編集後記

続けるからこそ何かが見える
続けるからこそ変化が起きる
続けるからこそ形になってくる

夢中

次回、読書会の案内です。
10月1日(日) 17:00-19:00
自分の魅力を引き出す言葉を紡ごう。
【著者参加型ワークショップ読書会@大阪】
課題本『ほしいを引き出す 言葉の信号機の法則(ぱる出版)』
| 大阪府大阪市中央区森ノ宮中央 2丁目1-70 |
   By コネクト読書会(Connect book club)





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