猫も眠り込む
昼過ぎ
ボタンダウンと
デッキシューズ
街を歩く
微かな潮の匂いと
記憶と
アンテナと
ぶらぶらと
いつもそこにあって包まれ
夕暮れ
島影
染まる
路面電車見た
お寺の
屋根も闇に静まり
桜舞う神社脇の坂を
坂を上り下りて上って
微かな潮の匂いと
記憶とデッキシューズとぶらぶらと
誰もいない部屋
鳴らない電話
哀しみの後
街はいつも同じ
夕暮れ
島影
染まる
路面電車見た
お寺の
屋根も闇に静まり
海鳴り
染まる半島バイパス通った
闇の中またたいた
松の木漏れ日の間を歩く
海がもうすぐ見えるよ
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