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鎌倉グラフィティ|詩

藤沢駅を少し歩いて乗り換えて
そのままいつもの席で
古いロックの雑誌を開き 聴きながら
外れた記事を笑って

渚をただ行く
狂いそうなギター・ソロ
からまる言葉をあてて
いつもの駅君が乗り込む極楽寺
見つけていつも撃たれて

緑の陰が揺れる
君の前を過ぎていく
細い手首 黒髪
美しすぎるよもう
冷たいような
僕の気分 まるで スミスさ
あるはずない傷跡
死にそうなくらい
君が知りたい

小町通りを少し歩いて放課後を
そのままいつもの舗で
古いロックの雑誌をめくり
窓の外
見つけて 君を 撃たれて

緑の陰が揺れる
君の前を過ぎていく
白い手首 黒髪
美しすぎるよもう
ソニック・ユース
レモンヘッズ
そして スミスさ
君の読んでる本を
死にそうなくらい
それが 知りたい


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