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ふるさとグルメてらすの立ち上げ①

半澤洋(はんざわひろし)です。

「地域共創」事業部では、ご当地グルメイベント「ふるさとグルメてらす(通称=ふるてら)」の企画運営をしています。
ふるてらのミッションは「食を通じて、地域の魅力を伝える」ことです。
この記事では、どのような想いで「ふるてら」を立ち上げ、どのように成長してきたのか、についてご紹介します。


2011年におきた東日本大震災は私の人生に大きな影響を与えました。
当時26歳だった私は営業代行の個人事業主として生計は十分に立てられる状態で、仕事も順調に進んでいました。

しかし震災を経て、こんなレベルでは地元の宮城や東北に何かしたいと思っても何もできないのか!
と自分の未熟さを痛感しました。

あらためて自分には何ができるのかと、そこからチャリティーフェスを開催してそのお金を地元に送ったりと自分にできることを少しずつ始めてみました。
しかし、これでは半年に1度少しのお金を動かすことしかできず、もどかしさを感じていました。

そこで立ち上げていった事業が、
飲食店(東北居酒屋ここだべ※2021年閉店)
セレクトショップchouchou(東北の商品を数多く揃える)
https://note.com/confidencerisk/n/nb3028d78de92

などです。
そうしたなかで数多くの自治体とコミュニケーションをとってきました。

コミュニケーションをとる中で多くの自治体が語るのが、
「どうやって街の良さをアピールしたら良いかわからない」
「もっと多くの人が住みたいと思う街にしたい。(過疎化、若者がもどってこない)」
などの課題でした。

一方で、私は人材業を営んでいるので、仕事柄多くの若者のキャリアややりたいことの相談に乗ります。
すると、東京や首都圏にいる若者の将来のキャリア像の中には、
「地元が好き」
「地元に貢献したい」
「地元と行き来できるような生活がしたい」


と地元に熱い思いを持っている若者が数多くいました。

私も東京に来て仕事は東京でしたいと思っていますが、地元にも貢献したいと思っている人間なのでものすごく気持ちがわかりますし、なによりそういう想いを持っている人の多いこと多いこと。

それならば、東京に来ている地元を愛する人たちで東京と地域をつなぐ仕事をすれば、失われつつある地元の良さや地方の魅力を発信していける場所を創れるのではないか!
このような想いからふるてらが始まりました。

初期に使っていた居酒屋


今では5万人規模のイベントになったふるてらですが、
最初は小さな居酒屋でわずか数十人の人たちが参加するこじんまりとした企画から始まりました。

いろんな自治体や酒造に連絡をしましたがそんな規模では一緒にできないと断られ続け、最初から企画が難航します。

料理も東京に住む地域の方に何度も味見をしていただき、フィードバックをもらい、地域の方が食べてもおいしいと思えるレベルになるまで何度も何度も試作を重ねました。


地域の味、地域にいるような感覚に慣れる場所を意識して料理に取り組みました

そうして本当に価値ある料理、お酒を提供しようとするとある程度の価格になるので集客に関しても何度も壁にぶつかりました。

大尊敬する稲盛和夫さんの、
「動機善なりや、私心なかりしか」
という言葉を何度も自分に問いかけ、この企画は本当に、
お客様、取引先、地域のためになってるかと何度も何度も向き合いました。

そしてこの企画は間違いなくかかわるすべての人にとって価値ある企画だ!
と信じることができたのでいろいろな壁を乗り越え、毎回満員御礼で居酒屋から人が溢れてしまうのではないかと思うほどの企画となりました。

毎回満員御礼でした


最初は見向きもされなかったイベントでしたが、熱意が伝わり、少しずついろんな方々がゲストとして参加してくださいました。
わざわざ福島から来ていただいた「磐梯酒造」様など、いろんな方々が一緒に企画を盛り上げてくださり、お客様にとっても地域にとっても満足する企画ができました。


磐梯酒造、桑原社長


お酒について語っていただきました


毎回満員御礼で、リピートしてくださるお客様もたくさんいらっしゃいました。

ただ回数を重ねるうちに、
「俺たちがやりたかったのはこの規模のイベントなのか?」
「この規模で本当に地域の魅力を発信できてるといえるのか?」
「できる範囲の中でやってないか?」
そう自分に問いかけました。

立ち上げ初期からは形になりましたが、やりたいことからはまだまだ。
こんなところで甘んじてるわけにはいかない。
とステージアップすることを決めました。

そして3か月の準備期間を経て我々は更にステージアップします。

次回へ続く。

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