見出し画像

メンバーnote「なんでも挑戦してみることにしたんだ。」


「なんでも挑戦してみることにしたんだ。」

引っ込み思案だった娘から、こんなに凛とした前向きな言葉が聞ける日が来るなんて...。

上に二人の兄がいる我が家の長女のCo-musubiのスタートは、幼稚園年長のころ。
兄二人がオンラインで参加しているのを、少し離れたところから見ている状態からはじまりました。

「そろそろ参加してみる?」「まだいい。」というやりとりが親子の間でしばらく続きました。
小学校に入学し、ようやく参加させていただくも、参加当初は、一言一言「何て言ったらいいの?」と母に確認し、自分の意見を言えない引っ込み思案全開で、全く自分からは手を挙げられませんでした。

娘のペースを大切にしながら参加を続ける中で、気持ち的にそろそろ場には馴染んできたかな?というタイミングで、殻を破るきっかけになるかもしれないと、我が子の大好きなピアノやクラシック音楽を子どもミーティングのテーマに選んでいただきました。

モーツァルト、リスト、パガニーニなどのピアノやバイオリン曲を聴き、それぞれの印象を自由に絵に描き出しシェアし合うプログラムでした。

普段から音楽を聴く機会は多いため、「この曲知ってる!」と目を輝かせ、参加していました。
そして、初めて自分から手を挙げて感想を言うことができ、とても驚きました。

画像3


この日を境に、どんなテーマでもCo-musubi内では積極的に手を挙げ、自分で発言できるように変わっていきました。

それと同時に、ピアノのお稽古も「あの曲が素敵。弾きたい!」と憧れる気持ちが生まれ、練習に身が入るようになりました。

日々の生活でも、兄とともにテーマに沿って出かけることが増えました。Co-musubiに入っていなかったら訪れていなかっただろう、北極科学館、北斎美術館、プラネタリウム、お城、等々。
親子でワクワクを感じ学びながら、休日を過ごすことが増えました。

家族みんなで楽しめる企画を計画し実行するスーパーサタデーや、自分の好きなものからテーマを選び、聴いてくれる人の立場に立って授業をつくる授業博覧会などの企画では、相手の立場になって考え準備をし実行する経験もできました。

この授業博覧会の時には、「きれいな字を書くには」というテーマで初めてスライドをパソコンで作る経験もしました。

スクリーンショット 2020-11-06 15.54.50


聴く人が理解しやすいように考えて構成したり、聴いている人が楽しめるようにスライドの画面切り替えを工夫したりしていました。

そして小学3年生となった今年、これまでの経験が生きる出来事がありました。

コロナ禍で休校が続き、やっと始まった学校生活も緊張する場面が多く、お友達とも先生ともコミュニケーションを取るのが難しかった一学期の終業式5日前。

娘が、
「学級の会社活動でたった一人でランキング会社をやっているんだけれど、何にも活動できていないまま一学期が終わっちゃいそうだな。何をやればいいのかわからないし。」
と言い出しました。

登校日数が少なく、担任の先生からも具体的な指示もない状況。

母親の私は、
「わからないからと言って、そのままやり過ごすのを認めてよいのだろうか。これは成長のチャンスなのでは?
と思い、
「どんなことができると思うか。」「どうやったらみんなが喜んでくれるか。」と一緒に考えながら、ゆっくり娘と話し合ってみました。

すると、娘からどんどんアイディアが湧きあがってきたのです。

 その一方で「先生にどう説明すればいいのかわからない。」と小さな不安を口にしていたのですが、アイディアを形にすることを選んだようで、
1, アンケート用紙を自作
2, 勇気を出して先生に印刷をお願い
3, クラスのみんなに配りアンケートに答えてもらい
4, 家で集計しwordで集計結果を作り
5,プリントをしクラスに掲示

ここまで、私の手を借りることなく二日間集中し1人でやりきりました。

画像2


掲示したアンケートを、「クラスのみんなが群がり見にきてくれた。」と、とても満足気。
担任の先生から、終業式の前日に「会社活動が素晴らしいです。みんな大喜びでした。」と、ご丁寧に連絡をいただきました。

そして、2学期がスタートすると、クラスの会社活動の中で、ランキング会社が1番人気に急上昇。
クラスの女子の半分以上が「やりたい!」と手を挙げたんだと、とても誇らしげに報告をしてくれました。

娘は、みんなにランキング会社を譲り他の会社に移動したそうです。

周りに流されず、自分が興味を持ったランキング会社をたった一人でも選び、そして、自分のアイディアと行動力で人気NO.1の会社に育て、みんなに快く譲り自分は次へ移動した娘の行動に、素直にとても感動しました。

親として、「今が成長のチャンスだ。」と気付き、そのタイミングで向き合い支援できたことは、間違いなくCo-musubiのおかげです。

以前の私なら、「自分も子どもの時は引っ込み思案で、積極的に動いたりできなかったし仕方ないな。」と捉え、それ以上踏み込まなかっただろうと思います。

最近は、演劇やピアノのコンクールなどに自ら挑戦している彼女。
「なんでも挑戦してみることしたんだ。」
という力強い言葉が娘の口から聞かれ、驚きとともに感激しています。

2年前は、何をするにも「お兄ちゃんと一緒ならやってもいい。」と言って、お兄ちゃんの背中に隠れ守られていたのに。
成長を感じます。

クラスでの挙手に関しても、以前は、「間違っていたら嫌だ。」と思い、ほとんど手をあげられなかったけれど、今では「他の人が答える前に自分が答えたい。」という気持ちに変わり、どんどん積極的に挙げるようになったそう。

「わかっているんなら挙げなさい。」などと大人目線でのアドバイスをせず、本人の成長を待って良かった、と心から思った出来事でした。

決まった答えのない、自分の言葉を大切にすることが何より尊重されるCo-musubiの中で、自分のペースで手を挙げ発言することに慣れ、自信を持てたのかも知れません。

何かで測れたり目に見えやすいものではないけれど、この3年間で着実に彼女の中に培われているものがあるのだと感じます。

これからもCo-musubiの仲間とともに、親子で成長していけたらいいな、と思います。


この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?