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「社会を究める」を読んで。 「私」は「世界」を変えられますか? 中学生の気づき。

前回の「スタディサプリ三賢人の学問探究ノート(3)生命を究める」からの学びがとても大きかったこともあり、今回は「スタディサプリ三賢人の学問探究ノート(2)社会を究める」を題材としました。


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「生命を究める」のレポートはこちらです▽


本書は、ジェンダーバイアスや集団の空気に感じる同調圧力などの見えないものに対する思い込みで自らの行動を制限してしまう心理や、窮屈で不自然なルールに対する違和感順風満帆だった人生から一度外れ極限まで追いこまれた経験に対し、奥深くにあるその根っこを冷静に見つめ、大きな気づきを得て自らの殻を破り行動を変え、結果として「社会を変えた」賢人たちのエピソードが、前回と同じく平易な言葉で優しく具体的に書かれています。


今回は第一章の部分だけで2時間が経ってしまうほど、深く自分自身も掘り下げながら理解を深めることができました。

第一章「 世の中の「大前提」は本当にそれでいいのか?  若新雄純先生 コミュニケーション論」についての作文を抜粋しご紹介いたします。


私は人とは違う意見を持ってることが多い。そんな時、「なんでみんなはそうじゃないの?」と疑問に思うことがある。でもそれって実は、自分が正解を追い求めているからこそ生まれる考えなんだと気づいた。
自分はいつだって多面的に考えられる人でありたいと思っていたし、正解なんて追い求めているつもりはなかった。
しかし今回、実際には自分が一番正解を求めて見る世界を狭くしていたし、自分がいる世界が全てだと思い込んでいた事に気づいた。ショックだった。
確かに、自分の考えは毎回同じパターンであったし、理解されないことが多かった。
それは自分の中の狭い世界だけでものを見て、同じ形に当てはめ一人で安心していただけだったからだと気付かされた。
その形さえも、過去に見た事のある模範解答のようなものの真似な気もする。
新しい自分だけの考えを生み出すことは難しい、なのに自分はできていると勘違いをして生きてきたことにも気付かされた。
好きじゃないからと拒んできた読書も、中途半端にやってきた勉強も、これから先は自分の世界を広げるために活用していきたい。
今まで誰かに自分の世界を広げてもらおうとしていたから、一向に自分の狭い考えから抜け出せていなかったのだと思う。
これからは自分の力で自分の考えを深め、価値観も見つめ直し、自分の中にしか無かった世界をどんどん他人にも共有し広げていきたいと思った。
そして、物事に答えを探そうとするのではなく、意味を見つめようと思った。


「みんながそう言っているから、きっとそうなんだろう。」
僕はそう思ったことが何回もある。
Peer groupによって多数派の意見に賛同する、この圧力を同調圧力という。
これは非常に怖いことで、自分の意見を捨てることとなる。
そうすると、リーダーという存在に服従するだけになり、多様な意見が挙がることもなく、たった一人の存在で間違った方向に向かうことにもなりかねない。
大切なのは、「この人が言っているから合っているだろう。」という答えではなく、自分で考えるということだ。
一人ひとりが自分の意見を持つことで、今まで自分になかった視点を取り入れることができる。
違う意見を持った人同士で話し合うことは楽しいことで、場の空気を読んで自分の意見を合わせるということは、この楽しみをわからずに生きていくことになる。
同調圧力は簡単に解決できる問題ではないが、この圧力に負けないためにも、自分の考えをはっきり持ち、アウトプットすることが大切だと思う。
誰もが自分の考えを持ち、他者の目を気にすることなく生活できる世界を、僕はつくりたい。


今回、多くのことに気付かされた。
まず、ハングリー精神のある人とない人では、大きく違いが生まれ、将来にも関わるとわかった。ゴールを少しずつ上げていくことによって、目に見えない意味を見出す力になる。
そしてそれぞれが別の意味を見出し、答えに縛られない意味を互いに問いあえる関係が作れる。それによって、流される人間が減っていく。
書くことですべてがつながっていることがわかった。
これは、とても大きな発見だと思う。
今まで自分はハングリー精神のない人間だったから、これからはよい社会の一員となれるように意識していきたい。


これまでは、自分と他者を比べ、他者が自分が持っていないものを持っていると「うらやましい」と思うことがあった。
しかし今回を通して、自分が自分のままで良いんだ、と思えるようになった。
僕は、周りの人から引かれてしまう言動をしてしまい割と孤立しがちで、どうしたらいいのかわからないことがあった。
けれど言い換えれば、それが僕自身であり象徴であることに気付かされた。
またそれと同時に、自分自身と真剣に向き合うべきなのだと僕は思った。
これまで、自分自身のことはよく理解しているし、向き合っていると思っていた。
けれどそれは「つもり」だったのではないかと今は思う。
自分は周りと違う変でおかしな人間だと自分自身で勝手に決めつけていたので、自分にしかないもの、自分の長所や個性を見いだせていなかった。
そのために向上心を持てなかったのだと思う。

これからは、自分自身と向き合い、深く理解をし、自分にしかないものを見つけていきたいと思った。


そして、「社会を究める」の副タイトルにある【「私」は「世界」を変えられますか?】という問いについて考えるために、新たな視野を広げる「知る旅」に出ることにしました。

数週の間をあけて、今度はTIME紙で新設されたKid of the year2020に選出された15歳の科学者であり発明家のGitanjali Raoさんが、13歳の時に発明した汚染された水の水質検査キットとアプリについての動画を視聴しました。


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社会の持つバイアス(思い込み)を意に介さず、自分を信じ知性と情熱をもって、未来のため他者のために行動するラオさんを知ることができます。


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続けてこちらの動画を視聴。


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 ここでは、答えのない問題を解く旅に自ら出ようとのメッセージを受け取ることができます。

そして2020年を振り返るこちらの動画


差別や偏見、ジェンダーバイアスに対し、毅然と声を上げ勇気を持って行動する一人ひとりのパワーの結果を知ることができます。


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上記動画内で登場する、今年9月に病気によりこの世を去ったルース・ベイダー・ギンズバーグRuth Bader Ginsburg氏。

RBGの愛称で慕われた彼女は、男尊女卑が根強く残り、女性は主婦になるのが当たり前で、女性だからというだけで就けない職業が多数あり、クレジットカードも自分の名義では作れないという50年前のアメリカ社会の中で、法律家を目指しハーバード・ロースクールに進学。後にアメリカでは歴代2人目の女性判事となった人です。

女性やマイノリティの人権をめぐる数多くの重要な裁判に関わることをライフワークとし、そのうち人権に関わる歴史的な最高裁判決に弁護士として関わり、6つの裁判のうち5つも勝訴し、女性解放運動の象徴的アイコンとなりました。

次回は彼女のストーリの映画2本を各自視聴し、「社会を究める」の第二章「生きづらさや違和感をどう言葉で伝えられるか? 水無田気流先生 社会学」の内容も参考にしながら、対話によって「違和感」や「ジェンダーバイアス」についての理解を深める予定でいます。




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おまけ

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中学生のメモより




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