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転職先に名刺データ、個人情報不正提供の疑いで初逮捕

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転職先に名刺データ、個人情報不正提供の疑いで初逮捕

2023年9月15日、警視庁は、名刺データを管理するシステムのIDとパスワードを不正に転職先へ提供したとして、40代の会社員の男を個人情報保護法違反(不正提供)などの疑いで逮捕した。

発表によると、男は転職前にパソコンの保守管理を担当していたことから、元同僚社員の名刺データ管理システム用IDとパスワードを推測して特定したとのことであり、男は同業他社である転職先にこの情報を共有していた。実際に転職先の会社は、IDとパスワードを使ってデータベースの情報を閲覧し、営業活動に利用していたという。このシステムには数万件の名刺データが保管されていた。
警視庁によると、個人情報データベース等不正提供罪の適用は全国で初めてとのことである。


▼Keyword

個人情報データベース等不正提供罪

個人情報取扱事業者またはその従業員等が、業務に関して取り扱った個人情報データベース等を、自己もしくは第三者の不正な利益を図る目的で提供し、または盗用した場合に適用される罰。個人情報保護法にて定められている。

罰則は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金である。
「個人情報データベース等」とは、特定の個人情報を検索することができるように体系的に構成された、個人情報を含む情報の集合物をいう。コンピュータを用いて検索できるように体系的に構成したものや、紙面で処理した個人情報を一定の規則に従って整理・分類し、簡単に検索できるように目次や索引を付けているものが該当する。


※コンテンツは弁護士が監修しています

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