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未来編集研究会

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消費社会とWebの観点からの記事まとめ
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記事一覧

「拡散」は結局「大きな物語」へ向かう――「数-知」論

「お、この記事いいな、いいね!しよ」「ワロタwwwRTwww」「やっぱ、XXXさんには共感です。鋭い」

日常的に起こりうる光景。こういう行為を見るたびに、資本主義的イデオロギーの蔓延と革命からの退却を感じざるを得ない。

なぜか。結局われわれは「記号・数値化された大きな物語」で世を埋め尽くそうとしているに過ぎないからである。

大きな物語とは、簡単に言えば、科学、哲学を基礎づける「知」。もちろん

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「人見知りなのでフォロー返しはしません」という人について

そういう人がSNSをやるのは、まあオンラインでの知り合いとのコミュニケーションとして考えればありうる。

そういう人がブログをやってポストするというのは、“良いもの”を紹介したいという気持ちそれ一点のみでやってるのかな。その可能性について。

というか「人見知り」と「フォロー」の連結について考える必要もあるな。フォローの動機として人見知りが関わるのであれば、当然フォローからコミュニケーションが生ま

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SNSユーザ、<読-作者>、「いいね!」という擬態的グループ

良し悪しの話ではないという前提のもと言ってしまいたいことがある。そういう前提に立てる者と議論したいことがある。

「Web」の構造と現代人・社会の関係性という点に関心があるので、Webユーザビリティとヒトの思考プロセスや、「ヒト-コンテンツ」、あるいは「コンテンツ」としてのヒトという考え方に注目しているのだけど、これから、もっと各人の「記事」(注:ここではWebを通じてアウトプットされたあらゆるモ

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限りなく透明に近いブルーな若者

馴れ合いが嫌いだから独りでいます……、みたいな小説や漫画が売れていますね最近。おそらく殆ど全ての人間が「そういう時代だから」で済ましてしまうところにこそ真摯に向き合うのが僕の仕事なので、今日はその点を考えて見ました。

そもそも馴れ合いって何だ? ということでwikipediaに聞いてみた。

馴れ合い(なれあい)とは、利害を共にする同士が結託して、通常取るべきとされる手続きを踏まず、暗黙の合意の

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「フォロワー数」はくだらなくないけど結果はくだらない

○ フォロワー数が絶対ではない→フォロワーいないと誰も読まない

○ フォロワーが少ないのは良いことを言わないから→他人がわかる文章を書いていない

× フォロワー多い人だけ読めばOK→お前の中では歴史の教科書=人間の歴史なのかレベルに考え方が古すぎる。こういう人間が一番くだらないが、大半を占めるのが現実。しかも厄介なのは、その点に無自覚なところ。また疑問も持たないので何も学ばないところ。正直、ど

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シンプルな疑問なんだけど「みんなで協力して幸せな世界をつくろう」的なアクションをしつつ、SNSにおいて“ブロック”を実行する人たちは、成し遂げた先の世界で、排他した人たちをどう扱うつもりなの? 虐殺するの? 反論は見えませーんwwってこと? 独裁者大好きなんだな……。

「いいね!」や「ふぁぼ」は便利すぎる、ゆえに人間をロボットにする

SNSがどんどん身近になっている昨今、ほとんど全てのサービスに類似の機能が搭載されている。この note 然り。という背景があり、標題の件に関心が生まれてきた鹿なう。「いいね!」等の言葉は、一体何を表象しているのか? そんで、それは何をもって必要とされており、何を犠牲にしているのか?

率直に言って、この言葉(=Facebookの「いいね!」、Twitterの「ふぁぼ」、そしてnoteの「好き」な

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SNSの使い方が気持ち悪い

僕はSNS自体が嫌いなわけではないのですが、大体の人間の使い方は嫌いです。その理由とともに、鹿界ではメジャーな使い方を人間に教えてあげます。

SNS(というかインターネットとも言えそうだけど)って、「今ここ」にいる自分と別の「今ここ」にいる他人を繋げることのできるツールじゃないですか。だから、理論上SNSっていうのは、これまで(=科学発展以前まで)知る由のなかった他人を知ることのできる可能性に満

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