「私のちいさな問いから社会が変わる」School for Life Compath学生インターン第1期生募集
わたしたちは、地図のない大海原を手のひらのコンパスを頼りに航海していくような時代を生きている。でも、時にコンパスが、心の向く方をうまく示してくれなくなるときもある。
そんなときは、船着場に停まって、荷物をおろして、心のアンテナを磨いて、コンパスの調子が戻ったら、針が示す方へまた旅に出る。
誰だって何歳だって、必要なときに人生で立ち止まり、自分と社会をよりよく知るための「人生の学校」があったらいいのに。
そんな想いで、School for Life Compathは創業しました。
School for Life Compathとは?
「日本に、デンマークのフォルケホイスコーレのような"人生の学校"は作れるのか?」そんな問いを起点に、北海道東川町という8300人の小さな町で、学校づくり中の団体です。
Compathは、共同創業者ふたりが2017年にデンマークのフォルケホイスコーレに訪れたところからスタートしています。
フォルケホイスコーレはデンマーク発祥の"人生の学校"と呼ばれる学び舎。国内に70校あり、17.5歳以上なら試験なしで誰でも入学できる、半年から1年の全寮制の学び舎。
大学選びを考えるためにギャップイヤーを取ってきている人や、好きなことや興味を深めるために休学して来ている大学生、働き方やライフスタイルの変化を模索するために来ている社会人や、老後の暮らしを考えたいおじいちゃんまで「ちょっと立ち止まって、人生で大事にしたいことを問う」ための場所です。
フォルケホイスコーレがデンマークで180年も続いているのは、"デモクラシーの学校"とも言われ、デンマークの社会を作るために必要不可欠な機能として認識されているからです。
デンマークは、チェルノブイリ原発事故が起こる1年前に「脱原発」を国として決めています。実はこの運動の発端は、ひとつのフォルケホイスコーレでこれからのデンマークのエネルギー政策のあり方を考えたい若者たちが、集い、問い、対話し、最後には風車を自分たちで作ってみたことから始まっていると言われています。
予測が単純に立てにくい世の中で「本当にこのままでいいんだっけ?」立ち止まり問うことは、個人の幸せだけでなく、よりよい社会を作るために重要なこと。
そう知っていつつも、日本社会で生きていると、受験・就職・転職と次から次へと関門が迫ってきて、ゆっくり立ち止まって考えるより、せわしなく走り続けてしまう。そんな感じで、みんなで走り続けて辿りついた先に、ほんとうに幸せな未来はあるだろうか?
フォルケホイスコーレで、あたりまえに立ち止まる時間を過ごしているデンマーク人と、市民全員でよりよくアップデートし続けられているデンマーク社会を見たときに「うわー心底うらやましい!」と思いました。
そこから起業に至るまでは、こちらのnoteでまとめています。
現在Compathは、日本社会にフィットする形を模索しながらプログラムを作りつつ、フォルケホイスコーレのような選択肢が当たり前にある寛容な社会はどうやったら作れるだろうか?と考えながら、いろいろ実験中です。
若い世代からのギャップイヤーの必要性
現在Compath卒業生は200人。年齢幅は18歳から60歳まであるものの、ボリュームゾーンは25-35歳。企業で働き始めてから3-5年経つタイミングで、Compathに来てくれる人が多いです。
人事として働いていた時の感覚からしても、確かにちょうどこの時期が「これからのキャリアこのままでいいんだろうか?」とモヤモヤするタイミング。日本社会に必要なタイミングだなと思っています。
一方で面白いのが、デンマークだとボリュームゾーンがもう少し若いのです。18-25歳くらいかな。これはデンマーク社会において、ギャップイヤー文化が盛んなことが影響していると思います。例えばデンマークでは、高校卒業後すぐに大学進学する人はクラスに30人中5人くらいで、少数派なんです。日本と真逆。
みんなすぐには大学へは行かず、旅したり、フォルケホイスコーレに行ったり、インターンしたり、思いっきり自分や社会について探索した後に、進学やその先の生き方を決める。進学中や進学後にもギャップイヤーを何度か取り、平均28歳でやっと働きはじめるのです。それが結果的に、納得感を持って、しなやかに人生を送る、デンマーク人のあり方に繋がっているように感じます。
日本も、少しずつでいいからこういう社会になったらいいな〜、と思っているんですよね。大学受験にしても、就職活動にしても、少しペースを落とすだけで「浪人」「留年」と名前がついてしまう。遅れが目立つように感じてしまいますが、本来ならその人それぞれのペースがあるはず。
誰かが示した最短ルートより、自分で決めた寄り道の方が豊かな人生につながるに決まってる。
全員がギャップイヤーを取る必要はないけど、やりたい人は、若いうちに一度立ち止まることができると、しなやかな人生を送る人たちが増える気がする!若い世代がCompathにもっと来たらいいんじゃないかな〜。というのが最近の考え事でした。
卒業生に、「大学生にとってのCompathの価値/意義ってなに?」と聞いてみた
といいつつも、それは私の仮説でしかないよなぁと思ったので、実際に大学生時代にCompathに参加したみんなに連絡を取って「大学生にとってのCompathの価値/意義ってなんだと思うー?」と聞いてみました。
これがね、すごいパワフルだったんです。
(ちょっと泣けちゃう。やっててよかった。)
これは、彼ら大学生だからこそ紡げる言葉たちだらけだなぁと感じました。現在進行形で、学生生活を送ってるからこそわかる、語れる負や背景がある。そう思ったので「インターン生を採用して、学生プロジェクトを立ち上げよう!」と心に決めました。
Compathでは「私のちいさな問いから社会が変わる」という言葉を大事にしています。問いを持つ当事者の人が一番パワフルだし、想いが乗ると思ってます。ぜひ学生のみなさんで、想いに共感する人たちがいたら、同じ違和感や問いを持つ人がいたら、一緒に働きたいです!
ということで!
第1期 Compath学生インターンメンバー募集
Compathのインターン生採用は初めてなので、どきどきわくわくです。
(過去、直談判でこじ開けて働いてくれてた強者は何人かいますが笑)
このプロジェクトがあったから、休学や就活へのプレッシャーが少しゆるくなって、社会に出る前に自分や社会をよりよく知る時間をとる学生が増えたよね、という未来が創れたらいいなぁ。
説明会も開催するので、ちょっと気になるかも?って方がいたら、気軽に遊びにきてくださいな!いろんな人たちに出会えるのを楽しみにしてます〜!
▼一緒に働くメンバー
Compathでは、こちらのコアメンバーの他に、広報チーム・建築チーム・ワーケーション企画ホスト・・・など、プロジェクトにより、働き方に多様なグラデーションがあります。全国各地に住みながらオンラインで働くメンバーもいれば、同じ東川町に住みながら協働する人もいて、本当にさまざまな方々と一緒に働いています。平均すると、全体で10-15名ほどのチームです。
▼2023年度のCompathのコーススケジュール
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