盛り上がる会話のカギは、照明とBGM?
コミュニケーションには能力が存在する。
これまでこの能力は、その人の”人柄”の一部として語られていたけれど、”能力”として明確になってしまった。このことで、多くの人が「コミュニケーション能力を上げるにはどうしたらよいか」という新たな悩みが増えてしまった。
おそらく多くの人が、初対面の人に対しても”気の利いた冗談”くらいは言えるようになりたいし、異性をドキッとさせるような仕草や言葉を吐きたいと思っている。しかし、そうはいいながらも、現時点でこの能力を向上させるための方法が確立されている訳ではない。そのため、たくさんの書籍を読んだり、ひたすらに場数をこなすという”量”に頼っている。
もし、コミュニケーションをうまくとる秘訣が”コミュニケーションを取る場所”だとしたらどうだろうか。マラソンだと、自分の能力を発揮するために足に合うシューズを履くし、パソコンでも操作性の高いマウスを選ぶのは当たり前のこと。
能力がうまく発揮されない場合、能力が低いのではなく能力を発揮できる環境を疑ってもよいのではないか。
こうした関心から、今日はコミュニケーションを上手にとるための環境について考えてみます。
会話がはずむ照明の「色」は?
メニューが見えないほど照明が暗いBarに行ったことありませんか?
Barの照明が暗いのには理由があります。
Barの照明が暗い理由
①おしゃれな雰囲気を醸し出すため
②くつろいでもらうため
③料理のみを照らして注目を浴びせるため
④お客さん同士の親密度が増すため etc…
しかし、”会話の弾みやすさ”という観点から見ると、最低限の明るさがあれば、照明の明るさはさほど問題(あくまでさほど)ではありません。実は、照明の色とBGMが重要なんです。
男女ともに会話を弾ませる照明の色は、白色光です。
白色光は太陽光などの色合いのない光のことですが、この白色光が好まれるには理由があります。それは、自然に近い色合いだからです。
私たちは日中に生活をしているので、白色光に慣れています。色がついた光を見る時は、イルミネーションなど景色そのものを楽しむ場の時です。こうした場では、景色ばかりに気を取られ、自然体で話をすることが出来ません。純粋に会話を楽しむ場の場合は、邪魔をしない白色光が好まれる傾向にあります。
色がついた光は景色そのものを楽しむ場と書きましたが、
特に男性が会話しにくいと感じる色は、赤色光です。
この赤色光というのは、男性はどうしても「口説かないといけない」「下心を連想させる」と感じてしまうようです。たとえ男性ぺアであっても、どうしても赤色光が非日常空間を演出してしまっているため、気持ちがフワフワと浮いてしまう男性が多いようです。
対して、女性が会話しにくいと感じる色は緑色光です。
聞き手としての立ち回りが多い女性にとって、この緑色光は「相手の顔色が悪く見える」と感じるようで、相手の顔る際に違和感を感じてしまうようです。
こうしてみると、男性は話し手の視点からムードを大事にする一方で、女性は聞き手の視点から光による演出に敏感であることがわかります。
まとめると以下の通りになります。
会話が弾みやすい光色
男女ともに:白色光(太陽光に似ているから自然体でいられる)
会話が弾みにくい光色
男性:赤色光(雰囲気が一致しない)
女性:緑色光(目を合わせにくいと感じてしまう)
会話がはずむ「BGM」は?
また、上記の光の色に加え、BGMも関係しています。
会話の弾みやすさ(話しかけやすさ)は、男女ともに、バラード系かボサノバ系のBGMがよいとされています。
対して、クラブミュージックなどのアップテンポ系は、会話の声量は大きくなる一方で、相手への話しかけにくさ、聞き取りにくさも倍増するため、男女ともに会話には不向きです。会話はできるが、長くは続かない、といったところでしょうか。
意外にも会話が弾みにくいのは、Summer(久石譲)のようなヒーリング系のBGMです。これは、一人で読書をしたり、作業を行う時にはとても適した曲なのですが、誰かと会話をする場合は、あまり向きません。なぜなら、リラックスしすぎてしまうからです。
会話が弾みやすいBGM
男女ともに:ボサノバ、バラード系
会話が弾みにくいBGM
男性:アップテンポ系
女性:ヒーリング系
まとめ
これらをまとめるとコミュニケーションが盛んになる環境は、以下のようになります。
会話が弾みやすい照明とBGM
男女ともに:白色光×ボサノバまたはバラード系
会話が弾みにくい照明とBGM
男性:赤色光×アップテンポ系
女性:緑色光×ヒーリング系
コミュニケーション能力の向上させることは大事ですが、こうした会話を生み出す環境について考えてみることも大事なのかもしれません。
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