見出し画像

小さな本音

君と僕はただのクラスメイト

特別仲が良いわけではない
仲が悪いわけでもないけれど

少し前まで避けられてた

僕が話の輪に入ると
いつも何処かへ行ってしまう

君は人気者で
色んな人に囲まれてる

僕と違い 凛として大人びて
誰からも尊敬されているのに

可愛いらしい一面もあって
付け入れる隙ないだろうな

避けられてるから

この恋も叶わないと悲観して

何度も諦めた

諦めてたのに

同じ班になるなんて

修学旅行で一緒に回ることになった
2人きりじゃないけど

近くにいれるのは嬉しい
行きたい場所を提案しあって
予定を決めていく

机がくっついて 君と喋れてる
久々に笑顔を見られた しかも目の前で

ちゃんと話には参加してる
内容は耳で聞いてるから大丈夫

好きなモノの話になって盛り上がった

楽しそうに話してるけど
やっぱり みんなとは雰囲気が違う

意外とボーッとしてる

話聞いてないし
ずっと別のものと勘違いしてたし

食べ物は鶏肉が好きらしい

明日の弁当は唐揚げにしようかな

脳内で買い物リスト制作してた


一番驚いたのは
僕と君だけ同じアーティストが好きなこと

帰り際にどんな曲を好きか聞くと

君と同じ曲が好きだった
そのことよりも

ここから先は

22字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?