見出し画像

絶対禁止ワード!「自分に足らないのは」〜自分を表現し貢献度を高める

こんにちは、対話の専門家 田口淳之介です。

自分を否定しているN.Gワード!「自分に足らない」

エグゼクティブ・パーソナルセッションで経営者や幹部の相談を受けていると、ときどき次のような言葉を聴くことがあります。

「自分に足らないのは◯◯なんです…」

このような言葉をあなたは使ってしまっていませんか?

「自分に足らない」なんて言葉を使うのは本当によくありません。実際に口にせずとも、頭の中で思うだけでもよくありません。


「自分に足らない」の有害性を知る!

本記事を最後まで読んでいただければ、「自分に足らないのは◯◯なんです…」という言葉の有害性を理解してもらえると共に、自分を責めることを手放していくきっかけが得られます。

ぜひ最後までおつきあいください。


あなたに足らないものなど一つも無い

それでは、結論からいきます。

「人には足らないものなど一つも無い」

これが答えです。

そもそも持ち合わせていない資質はあります。でも、足らないものは無い。

百歩譲って、「足らない」という表現を使っていいのは、習得可能な「スキル」くらいです。


「人と比べるのはやめよう」は意味不明の主張

人はなぜ「足らない」という表現を使って、自分を責めてしまうのか?

それは、他人と自分を比較し「良い・悪い」とジャッジメントしてしまうから。

他人と自分を比較するのは大切なことです。なぜなら、人間は比較によって違いを認識し、自分という存在を知るものだからです。

最近は「人と比べるのはやめよう」といった主張があたかも「優しい人の意見」みたいな風潮があるけど、ボクから言わせれば話にならないほど不毛な主張。

比較せず、どうやってボク達は自分を認識できるというのでしょう?

得意な苦手なことも比較しなきゃわからない。背が低いとか背が高いとか、イケメンだとかそうでないとか、すべてのことをボク達は「比較」し理解しています。

そもそも、比較するのは本能としてボク達が持ち合わせている能力です。

しかし、比較したあとに「良い・悪い」という判断(ジャッジメント)は必要ありません。

判断が増すと自分に厳しくなり、行き過ぎると「自己攻撃」となります。「なんで私はこれができないんだ!」とか「こんなこともできない私はダメな人間なんだ」と、とかく自分を責めてしまうのです。

このように、自分を責めている人はまず、心を病みます。

四六時中、プレッシャーをかけているわけですから、ストレスがたまるのは当然です。このような状態に陥ると、他者と関わっていても、本当に思っていることが言えなくなったり、そもそも関わるのが面倒くさくなったりもします。

当然、仕事においてもベストパフォーマンスを発揮することが難しい状態です。

では、どうすればいいのでしょうか?

具体的な方法をお伝えします。


自分に足りないものに目がいかなくなる3STEP

STEP1 「自分自身に厳しすぎるかも」と、自らに声掛けをしていく

「自分に足らないのは◯◯なんです…」という方は、自分に厳しすぎます。しかし、何年もその方法を選択してきているので、自分に厳しすぎることに気がついていません。まずは、自分で自分を苦しめていることに気がつく必要があります。

STEP2 誰と比較して、自分を責めているのかを自問自答する

誰かと比較し、そこで「自分はダメだ」と判断を下したことが要因となって、「自分に足らないのは◯◯なんです…」という思考パターンが生まれました。

過去の記憶をさかのぼって、それが誰だったのか?探ってみましょう。

親かもしれないし、兄弟姉妹かもしれない。はたまた近所に住む幼馴染かもしれません。

STEP3 自分ではない誰か別の人になろうとした理由を知る

STEP2で出てきた人になろうとした理由を探っていきましょう。ひょつとしたら、自分よりあなたが比較した相手の方が優遇されていたように感じていたかもしれません。

どのような理由があるにせよ、あなたがその人になろうとした理由がわかれば、その時あなたが欲しかったものが理解できます。と、同時に「自分にはそれが手に入らない」という思い込みをもったこともわかります。

このように、自己理解を深めていくと、自分に足らないものは何ひとつないことが自ずとわかってきます。その結果、「そこには勘違いがあっただけだったんだ!」と気づくのです。

最後に、そのままの自分自身でいることを許してあげてください。


あらためて、「人には足らないものなど一つも無い」と、ボクは声を大にして言いたい!

そもそも持ち合わせていない資質や才能に執着しても何もいいことはありません。そんな時間があるなら、自分がもっている資質や才能を発見し、活用することに最大限エネルギーを注いだほうが、100倍楽しく生きられる。

「自分に足らないもの」に目を向けなくなるだけで、ストレスはなくなり顧客や組織に対する貢献度はグングン高まります!

それはつまり、自分を責めることを手放し「ありのままの自分」を最大限表現していくことから実現されることなのです。

自分に厳しい方は、それが自分にとっての「普通」になっていて、そもそも気がついていないことが多いです。

ぜひ、自分の口癖に注意してみてください。また、ストレスを感じたときに「自分自身に厳しすぎるかも」と、自らに声掛けをしてみましょう。その声掛けが、自分の才能を活用するファーストステップになります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?