みんなセメギアウ欲求の中で精一杯生きている
こんにちは、対話の専門家 田口淳之介です。
仕事で、対話を通して10年以上「人」に向き合ってきました。
人との関わりが決して得意とは言えないボクが、この社会で何とか生き抜いていくためには、「人間」についての理解を深めるしかありませんでした。
それはプライベートのつきあい、そしてビジネスで収益をあげるためにも必須のことでした。
そういう意味では、ボクは生まれてきて今日までずっと「人間」について研究している感覚があります。その研究は終わりのない旅のように感じています。
そんなボクが思うに「人間を理解する」というのは、つまりは「人間の欲求」について理解するという意味だと感じています。
なぜ、「人間を理解する」=「人間の欲求」についての理解なのか?
それは、ボク達を突き動かすものが「欲求」以外のなにものでもないから。
ボク達には食欲もあれば、安全に暮らしたいという欲求もあれば、異性に「素敵に思われたい」なんて欲求もある。
きっと欲求をあげていけば、かなり細分化できると思います。
また人間の欲望は有史以来、拡大し続けてきたようにも思います。
拡大するという性質を持っている欲望は、隠し続けることはできません。必ず「行動」として表現されます。(さらにはサービスというカタチになって世の中に登場します。)
なので人間を理解するためには、「行動」を観察するに限る。
言葉だけを聞くより圧倒的に行動を観察している方が、人のことを理解できます。
20,000人以上と対話してきて、今もなお毎日のようにビジネスパーソンの相談に乗っていても「他人のことはわからない」と感じることがあります。
だから、オンラインを駆使して対話を重ねているわけですが、やはりリアルでお会いして、行動を観ている方が理解が何倍も進みます。
また、時々こう思うこともあります。
ボク自身「自分のことさえわからない!」と。
この原因はたった一つです。
他人についても自分についても、何を望んでいるか「よくわからない」と感じるとき、対象者は必ず「欲求がせめぎあっている」状態にあります。
この状態にある人は、口にする言葉にブレがあり、周囲を。そして自分自身を混乱させます。
人間は2つ以上の欲求の中で揺れ動くものです。
この揺れ動いている状態は、ある意味で人としては自然な状態。しかし、エネルギーをフォーカスすることができていないので、集中している感覚や達成感が味わえません。
そのため、「なんかしっくりこない」という感覚を覚えます。
欲求はたくさんある、その欲求が原因となって葛藤を起こす。
その葛藤が苦痛となり「悩み」が誕生する。
ボク達は目の前の課題をクリアしたとしても、死ぬまでこのループの中で生き続けているのだと思います。
「人間を理解する」=「人間の欲求」についての理解なんて言い切ってしまうと、「田口さんは人間の愛をわかっていない!」なんてお叱りを受けるかもしれません。
しかし、愛こそが最も強く自然に備わった欲求だとボクは感じています。
人のことを理解するための一番の近道は、徹底的に「行動」を観察することです。観察するときのポイントは、可能な限り期待を捨てて「ただ観察する」こと。
そうすることによって、その人がもつ本当の望みが見えてきます。
まとめ
人について理解するというのは、期待を捨ててその人が望むことを受け入れることなのかもしれませんね。
ボクもあなたも、セメギアウ欲求の中で精一杯生きている。
あなたの半径5メートルを対話のある世界に-🎶
最後までお読みいただきありがとうございます。
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