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怒りっぽい人がよく稼ぐ理由とは?

こんにちは。対話の専門家 田口淳之介です。

エグゼクティブ・パーソナルセッションでは「怒ってしまう」というお悩みや「怒れない」というお悩み、また「怒り」自体が苦手…と、とにかく「怒り」という感情についてのご相談をよくいただきます。

今回の記事では「怒り」のポジティブな側面についてお伝えしていきたいと思います。

のべ20,000人以上と対話してきて、いろいろな人の行動や感情的傾向がボクの頭の中でデータベース化しています。

とくにビジネスパーソンの傾向は、わりとハッキリしています。そんな中でも「わりと断言してもいいんじゃないかな?」と感じるのが「怒りっぽい人は成果をあげている」です。

もちろん、怒るから成果をあげられるわけではありません。また、穏やかな性格でも成果をあげている方もいます。

しかし、やはりどう考えてもその割合を見たときに、「怒りっぽい」人の方が断然稼いでいます。

ちなみに怒りっぽい人の中には、その怒りを表現せずポーカーフェイスでやり過ごしている方も多く存在していて、このような人は周囲の人に「怒りっぽい」ことがバレていないケースもあります。

しかし、よく話してみると「めちゃくちゃ短気やん!」なんてことは、よくあることです。

怒りっぽい人がよく稼ぐ3つの理由

①理想がハッキリしている

「怒る」という行為は、期待が裏切られたときにわいてくる感情の一つ。

怒りっぽいということは「期待している状況とは違う」ことを、よく体験していると言えます。これを逆から考えると「自分の理想の状態が明確に描けている」とも言えます。

目標達成において、理想の状態(ゴール)が明確になっているのはとても大切なこと。

このことから考えても、怒りっぽい人は「自分のなりたい状態」や「あるべき姿」など、未来のイメージが明確で、そのイメージとの差異に敏感だと言えます。

それが「"怒りっぽい"原因のひとつになっている可能性は非常に高い」というのがボクの考察です。


②当たり負けしない

ビジネスの現場には「交渉事」が常に存在しています。お互いがWin-Winを考え、誠実であれば怒る必要なんて一つもありません。

しかし、現実社会はそれほど甘くはない。ときには、怒りのエネルギーを上手に活用し、自分のビジネスを守る必要があります。

そういう意味では、怒りっぽい人は自分の考えと「違う!」ことに素直であるとも言えます。また、怒りっぽい人は、交渉事において被害者のような立場になることもありません。

やはり「当たり負けしない」のは、ビジネスで成果をあげていくために大切なことです。


③怒ることに嫌気がさすから考えはじめる

怒りっぽい人も、怒りたいわけではありません。
同じテーマでいつも怒っていると、当然疲れます。

そのときが思考に変化の起こるタイミング。

「この嫌な状況をなんとかしたい!」

この想いがビジネスに転化され成果をあげていくというケースが非常に多いのです。怒りっぽい人は、現状に満足せず「なんとかしよう」という想いが強い。
そのため、行動力があるとも考えられます。


理想を明確に描けているからこその"怒り"

さまざまな業種業界の経営者さんに会ってきましたが、成果をあげている方の多くは、本当に怒りっぽかった(笑)これは販売能力の高いセールスパーソンも同じ。

みんな自分のビジネスについて理想を明確に描けていて、その状態に一歩でも近づくように試行錯誤していました。だからこそ、その状態とはかけ離れているように思えることに、イラ立ちを覚え怒りっぽくなっていたのだと想います。

ちなみにこういう方々の中には、仕事以外の事柄については「何でもいいよ」というスタンスの人が少なくありませんでした。興味関心が自分のビジネスにフォーカスしているのでしょう。


時代は「心理的安全性」というキーワードにまっすぐ進んでいます。

ボクもチームマネジメントなどにおいて、心理的安全性を確保することはとても重要だと思う。

しかし、心理的安全性という言葉は、計測不可能であやふやなものだとも感じています。また人間の本能的欲求にはさまざまな側面があるとも思うんです。

だから"何に"心理的な安全を感じるかも、本当は人それぞれ違うのかもしれない。

何が言いたいのかというと、「怒り」という人間がもつ自然な感情が、あまりにもリアルな場で排除されていくことは危険なことです。

※だからといって、のべつ幕なしに「怒れ」とは一ミリも思っていませんが。


まとめ

「怒りっぽい人は成果をあげる」をボクなりに考察してみました。

あなたの周囲にいる方はいかがですか?

稼いでいる人には独特のノリがありますよね。あなたの属する業界の中で成果をあげている人は、どんなノリをもっていますか?

また、喜怒哀楽をどのように表現していますか?

一般的にいえば怒りっぽいことは「良くないこと」とされていますが、「怒り」という感情と「喜び」という感情に優劣はありません。
むしろ、一つのものです。

ぜひ、ご自身の「怒り」のポイントについて自問してみてください。

怒りもモヤモヤも、すべて自己理解を深めるきっかけになります。

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