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怒りっぽい人がよく稼ぐ理由とは?
こんにちは。対話の専門家 田口淳之介です。
エグゼクティブ・パーソナルセッションでは「怒ってしまう」というお悩みや「怒れない」というお悩み、また「怒り」自体が苦手…と、とにかく「怒り」という感情についてのご相談をよくいただきます。
今回の記事では「怒り」のポジティブな側面についてお伝えしていきたいと思います。
のべ20,000人以上と対話してきて、いろいろな人の行動や感情的傾向がボクの頭の中でデータベース化しています。
とくにビジネスパーソンの傾向は、わりとハッキリしています。そんな中でも「わりと断言してもいいんじゃないかな?」と感じるのが「怒りっぽい人は成果をあげている」です。
もちろん、怒るから成果をあげられるわけではありません。また、穏やかな性格でも成果をあげている方もいます。
しかし、やはりどう考えてもその割合を見たときに、「怒りっぽい」人の方が断然稼いでいます。
ちなみに怒りっぽい人の中には、その怒りを表現せずポーカーフェイスでやり過ごしている方も多く存在していて、このような人は周囲の人に「怒りっぽい」ことがバレていないケースもあります。
しかし、よく話してみると「めちゃくちゃ短気やん!」なんてことは、よくあることです。
40代になって怒ることがほとんど無かった。いいがかりを言われても"別に"でスルーしていた。
— 田口 淳之介【対話の専門家】 (@c_junnosuke) June 1, 2022
けど、いま久しぶりにキレた。
怒ったあとに自分が本当に望んでいたことや相手にしてあげたかったことが明確になってスッキリ。怒るの疲れるから好きじゃない。ただ自然な感情で大切なことでもありますね。
怒りっぽい人がよく稼ぐ3つの理由
①理想がハッキリしている
「怒る」という行為は、期待が裏切られたときにわいてくる感情の一つ。
怒りっぽいということは「期待している状況とは違う」ことを、よく体験していると言えます。これを逆から考えると「自分の理想の状態が明確に描けている」とも言えます。
目標達成において、理想の状態(ゴール)が明確になっているのはとても大切なこと。
このことから考えても、怒りっぽい人は「自分のなりたい状態」や「あるべき姿」など、未来のイメージが明確で、そのイメージとの差異に敏感だと言えます。
それが「"怒りっぽい"原因のひとつになっている可能性は非常に高い」というのがボクの考察です。
②当たり負けしない
ビジネスの現場には「交渉事」が常に存在しています。お互いがWin-Winを考え、誠実であれば怒る必要なんて一つもありません。
しかし、現実社会はそれほど甘くはない。ときには、怒りのエネルギーを上手に活用し、自分のビジネスを守る必要があります。
そういう意味では、怒りっぽい人は自分の考えと「違う!」ことに素直であるとも言えます。また、怒りっぽい人は、交渉事において被害者のような立場になることもありません。
やはり「当たり負けしない」のは、ビジネスで成果をあげていくために大切なことです。
③怒ることに嫌気がさすから考えはじめる
怒りっぽい人も、怒りたいわけではありません。
同じテーマでいつも怒っていると、当然疲れます。
そのときが思考に変化の起こるタイミング。
「この嫌な状況をなんとかしたい!」
この想いがビジネスに転化され成果をあげていくというケースが非常に多いのです。怒りっぽい人は、現状に満足せず「なんとかしよう」という想いが強い。
そのため、行動力があるとも考えられます。
理想を明確に描けているからこその"怒り"
さまざまな業種業界の経営者さんに会ってきましたが、成果をあげている方の多くは、本当に怒りっぽかった(笑)これは販売能力の高いセールスパーソンも同じ。
みんな自分のビジネスについて理想を明確に描けていて、その状態に一歩でも近づくように試行錯誤していました。だからこそ、その状態とはかけ離れているように思えることに、イラ立ちを覚え怒りっぽくなっていたのだと想います。
ちなみにこういう方々の中には、仕事以外の事柄については「何でもいいよ」というスタンスの人が少なくありませんでした。興味関心が自分のビジネスにフォーカスしているのでしょう。
時代は「心理的安全性」というキーワードにまっすぐ進んでいます。
ボクもチームマネジメントなどにおいて、心理的安全性を確保することはとても重要だと思う。
しかし、心理的安全性という言葉は、計測不可能であやふやなものだとも感じています。また人間の本能的欲求にはさまざまな側面があるとも思うんです。
だから"何に"心理的な安全を感じるかも、本当は人それぞれ違うのかもしれない。
何が言いたいのかというと、「怒り」という人間がもつ自然な感情が、あまりにもリアルな場で排除されていくことは危険なことです。
※だからといって、のべつ幕なしに「怒れ」とは一ミリも思っていませんが。
まとめ
「怒りっぽい人は成果をあげる」をボクなりに考察してみました。
あなたの周囲にいる方はいかがですか?
稼いでいる人には独特のノリがありますよね。あなたの属する業界の中で成果をあげている人は、どんなノリをもっていますか?
また、喜怒哀楽をどのように表現していますか?
一般的にいえば怒りっぽいことは「良くないこと」とされていますが、「怒り」という感情と「喜び」という感情に優劣はありません。
むしろ、一つのものです。
ぜひ、ご自身の「怒り」のポイントについて自問してみてください。
怒りもモヤモヤも、すべて自己理解を深めるきっかけになります。
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