「不変・難変・可変の心」と「そもそも」（第１１の扉）

昨日の 池元 正美さんの読書会 キャリア開発24の扉は、 第11の扉「不変・難変・可変の心」

人の心には、
変わらない変わっちゃいけない「不変」なところと、
変えにくいなかなか変わらない「難変」なところと
必要に応じて変わっていく「可変」なところがある。

不変

「不変」は、生まれ持って生まれたものや気質体質など
変えられないものです。この上で人は成り立っているので、
これを破壊すると人は壊れます。
そこに漬け込むのが、マインドコントロールであり、洗脳です。
基本的には変わらないのですが、極限状態に追い込んだりすることで
ココを一度空っぽにして洗脳する方法ですが、もちろん人格自体が変わってしまい本人ではなくなってしまいます。

難変

次に「難変」は、小さな頃に親に言われてきたこと育った環境、自分らしさと言われるところです。

ココは、変えなきゃいけないと思っていてもなかなか変わらないことだったり、相手との交渉や取り組みでぶつかってしまうところでもあります。価値観の違いとかはここに属します。

ただ、本人や周りのも変えたいと思っていたり、変わったほうが生きやすいなと思っているけどなかなかうまくいかないところです。

可変

「可変」は、知識や技術など、学べることもここに入るとのこと、本を読んで影響を受けたり、新しいセミナーを聞いて学んだり、相手によって対応を変えたりできる部分です。

トラブルは、この難変同士のぶつかり合い

この3つの輪の大きさは、人それぞれです。また、自分で判断しているらしさ（難変）の部分と他人から見ているらしさ（難変）が違ったりもします。

で、実際に社内で指示者と作業者や会社と顧客、病院スタッフと患者、福祉施設の職員と利用者、先生と生徒、友達同士、もしかしたら、親と子も、人と人がトラブルを起こして、衝突するのは、この難変がぶつかり合っているところです。

私はこう思うのに、相手は聞いてくれない。
普通こうでしょ！なのに、相手は納得してくれない。
相手がどうでもいいことにこだわって、私が納得できない。
これって、自分の難変の部分がぶつかっているって分かりますか？

普通はこうでしょ！って、あなたの常識ですが、相手の常識じゃないですよね。
で、このときに重要なのは、「目的・目標・戦略・戦術」ですと教えてもらいました。
なんのために今一緒に作業をしているのか、話し合っているのか、

それに対してどうやったらいいのか、なにを考えたらいいのか？
もう一度そこに立ち止まって、「そもそも」何でしたっけ？を一緒に思い出すと

あ～ここは私がこうすればいいな。たしかにここは折れてもいいな、という部分が出るかもしれない。

そういえば、 武井 浩三さんの講座で、 「そもそも」を2回繰り返してみるとうまくいくっていってたな。

システム会社としての例

そしてこれは、システム開発のときにも起こりがちだなぁ～

開発者側からすると、お客様の要望は荒唐無稽で受け入れられない。

あちこちの良いところを真似しているだけで、セキュリティーや、使い勝手や、サーバーに対する負荷など考えてない。この方法が良いと思って提案しているのにプロの言うことだけ聞いておけばいい。特に予算も限られて納期も短いのに、今からこんな要望を検討しており入れるなんておかしい。 うん。間違ってない。

でも、お客様は、自分のお金をかけて作り始めた以上、自分の思い通りに作りたい。あっちの会社がこんな事やってうまくいっている。こっちの会社がこんな機能を取り入れたらしい。昨日TV見てたら、こんなのが流行りって言ってた。じゃあ、うちにも取り入れたい。 うん、これも間違ってない。

だからこそ、そもそも、 このシステムを開発したい”目的”は何でしたっけ？いつまでに予算いくらの”目標”を立てているんでしたっけ？ その上でどうするんでしたっけ？

とそもそもの「目的・目標・戦略・戦術」をもう一度取り出して見るとうまく行きそうな気がします。

そうやって、変わらないと思っていた部分が変わったり、相手の気持も和らいだりするといろんな関係性もうまくいくのではという話でした。

いかにコミュニケーションを取るかが重要ということですね。

そして、自分のある程度の不変や難変を知っておくことも、重要ですね。

あ～私ってこうなんだよなだからこう考えるんだよな。って気持ちです。

もちろん投げやりになったり、それで拒否したりするのではなく、

そうなんだよな（自己尊重）。と思っていればいいと思いますし、

それが自分に対して出来ていれば、相手の難変の部分も、あることが理解しやすくなります。あ～ここがこの人の難変なんだよな（他者尊重）。って理解できれば、話し合いもしやすくなったりします。カッときてぶつかって、トラブルの前に、もう一度考えてみませんか？

※不変・難変・可変の心だ～ と、「小沢昭一の小沢昭一的こころ」が浮かんだのは私だけでしょうか？ｗ

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