通信制大学に編入したものの…① (追記2023/5/31)
当初、公認心理師を目指そうとしていた私は、放送大学に編入で入学することを考えた。「50代でも心理系大学院に入れるのか」でも書いたように、公認心理師になるためには、大学の心理学部で指定科目を履修する必要があったので、入学試験を受けずに3年生から編入できる通信制大学である放送大学に入学しようと、出願書類を取り寄せた。
通信制大学の選択肢
当時は通信教育で勉強できるのは、放送大学と聖徳大学しか私の選択肢にはなかったが、最近の情報では東京福祉大学も選択肢に入れてもよいようだ。放送大学や聖徳大学の通信に通っている人の情報は、ネット上やyoutubeにたくさんあるので参照してほしい。特に社会人で聖徳通信経由で国立大学に入学したというyamaさんのサイトは参考になるはず(ちょいちょい有料コンテンツがあるが)。
通信制大学はその名の通り、学校に通わずとも卒業できるのが大きなメリット。特に、仕事をしながら公認心理師履修科目の単位を取ろうという方には、入学試験もないし、通学制の大学に比べ学費も安いのは嬉しい。
ただ、年に数回「スクーリング」という数日間の集中講義があり、その時は指定会場に出向かなければいけない。放送大学は全国にその会場があるが、聖徳大学は千葉県松戸である。東京福祉はもともと群馬伊勢崎だったはずだが、池袋やオンライン受講というのもあるようで、現時点でははっきりわからない。東京福祉については、以前起きた「問題」のことは出てくるが、肝心の通信教育の内容や状況、学生の内部情報が見つからなかったので、直接問合せするなり、相談会に行くなどして確認した方がよい(相談会のことは「心理系大学院の相談会はマイナー」に詳細)。また知人が入学する予定なので、新たに情報が入れば更新していきたい。
放送大学に申し込んでみたものの…
放送大学に入学資料を申し込み、並行してすでに公開されている授業をPCで見たが、ご想像の通り「ジスイズ オンライン授業」という感じ。テーマは興味深いし、先生方も著名な方が多いが、ほぼ動かない講師と文字ばかりの画面では、意識を保つのがなかなかつらい。無論、オンラインを必ず見なければいけないわけではないが、これと教科書だけで2年間勉強できるのか?とちょっと腰が引けてきた。
たまたま同時期に、オンラインで実施された聖徳大学通信学部の説明会と体験授業があった。興味半分で出てみたところ、説明会と体験授業で講演した教授がフランクで面白かったので、放送大ではなく、あっさり聖徳大学に入学することにした。放送大学の単調な講師と対称的だったのが決め手だった。こういう教授がいるなら魅力だと。
聖徳の3年次から編入することを決め、ネットから資料を請求、公認心理師コースで申し込んだ。学費は半年で12万くらいだった気がする。(出願にあたり入学試験はないものの、医療機関が証明した健康診断書が必須で、その手配に意外と時間と金がかかった)
送られてきた大量の教科書を見て
しばらくすると大学から教科書が段ボール2箱で届いた。心理学概論やら発達心理学、学習心理学などの基礎心理学系や、臨床心理学概論、精神医学、犯罪心理学などの応用心理学系までその数ざっと30冊。それにレポート提出用の封筒。
それを見て最初に思ったことは「いまどき封筒でレポート送るのかよ!」聖徳大学はこのページを見ていただけるとわかるが、オンラインでかなりな情報を開示しており、どんな科目でどんなレポートを出すかまで、入学前からわかる(「2022大学_心理シラバス・レポート課題集」を開くとpdfで詳細が見られる)。それなのに、科目によって(教授によって)紙レポート必須になっており、ちょっとがっかりした。それ以上に感じたのは、
「これだけの文量の教科書をひとりでコツコツと読んでレポートするのか…」
基本的に人と話すことが好きで、研修講師の仕事をしたり臨床心理学を学ぼうとしている私にとって、2年間黙々と一人で教科書を読みながらレポートしている自分が想像できなかった。放送大学から乗り換えた私だったが、結局同じところでつまづくことになる。そりゃ、どっちも通信制なんだから仕方ないでしょ、と今でこそ思うが。
そんな時、ある予備校のサイトを見て、前提がひっくり返ることになる。(つづきは☟)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?