よほど予備校選びで痛い思いをしたのか、ここまで予備校選びだけについて、5稿も書いてきた。最後にほとんど知られていないが、どの予備校よりも安いがその割に効果の上がる“オンラインサロン”をご紹介する。 院試受験生の“隠れ家”「さいころじかる」 私がこのオンラインサロンを知ったのは、メルマガだった。日本編入学院に入って受験勉強を始め3ヶ月ほど経ち、心理学が少しずつ理解できてきた一方で、試験対策がまったく示されないことに不安を感じていた。そんなとき「心理系大学院 過去問」と検
山崎有紀子さんで有名なプロロゴス プロロゴスは、心理系大学院受験よりも公認心理師試験対策で知っている方も多いと思う。昨年までYouTubeでは、公認心理師の受験資格が経過措置期間で、Gルート(ざっくり言うと、心理職に関する職務に就く現任者であれば、卒業学部や大学院は問わないで試験が受けられる)の受験者バブルが沸き起こり、猫も杓子も「公認心理師対策」をやっていた印象があった。公認心理師の試験範囲は心理系大学院の受験内容と概ね重複するので、そうしたYouTubeもたくさん見た
参考書の質は高い ファイブアカデミーは、昔大学受験の時にお世話になった添削のZ会が開講している心理学に特化した通信型予備校だ。時間が限られる社会人にとって、通信動画だけで学んだり、添削もしてもらえる講座はありがたい。ユニークなことに放送大学大学院受験に特化した講座もやっている。 ここが出版している参考書は質が高い。参考書の稿で詳しく触れるが「心理学キーワード&キーパーソン事典」や「臨床心理士対策テキスト&予想問題集」などにはとてもお世話になった。院試対策では河合塾KAL
社会人の院試を推奨する予備校 「お年を召した方の受験は厳しい」という、問い合わせたファイブアカデミーからの回答にがっかりした私が見つけたのが日本編入学院である。名前も聞いたことなく、風変わりな院名だったが、この学院長の「学び直しはいつからでもできる」という姿勢に共感した。ファイブアカデミーの回答にやる気を削がれていた私は、我が意を得たり、と嬉しくなった。さらに という言葉は私の根底を覆した。 「そうだ、臨床心理士を目指そう。」 この歳で臨床心理学を深く学ぶことにした動機
学費を払いこんでしまう前に 「心理系大学院予備校選び①」でお伝えしたように、心理系大学院受験予備校はそれほど選択肢はない。「心理学初心者の中高年を合格させてくれるところはあるのか」と、いくつかの予備校に連絡を取ったり、訪問したり、オンライン相談をしたり、動画サンプルを見たりした。 今にして思うと、院試自体の正体がわかっていないのに、“素人判断”で予備校に数十万の受講料を事前に振り込むというのは結構無茶だった。通常それくらいの大金の買い物であれば、ネットや知人などにいろい
“Fラン”大学でもそれなりに難しい 以前の投稿「心理系大学院に入るための情報がない?!」でも書いたように、平日の仕事を辞めることにしてしまったので、とにかくどこかに現役合格しなければならなかった。なので、当初はどこでもいいので入れそうなところを見つけようとしていた。Fランと言われる大学(偏差値50以下)の大学院も片っ端から過去問を見たりしたが、楽勝、という学校は一つもなかった。特に心理系大学院は年々人気が上がっていることもあり、どの大学院もそれなりに難しく感じた。 志望
今回は河合塾KALSが毎年無料で発行している「大学院入試ガイド」について見ていきたい。 各校の詳細は、各校のHPで見るのが一番詳しいし正確であるのは当然だが、この大学院のHPというのがどこも見やすいとは言えない。大学に関する情報提供とは豊富な反面、大学院の情報提供となると不親切な学校が多い。試しに下記のサイトから、いくつかの大学院で、過去問や臨床心理専攻の合格者数を調べてみて欲しい。恐らく苦労するのではないか。 そのため、志望校が決まっている方を除き、自分の欲しい情
研究室訪問はできるところばかりではない 研究指導を受けたい教授の研究室に事前に訪問する「研究室訪問」について、心理系大学院の場合にはいくつかのタイプがある。出願にあたり、事前の研究室訪問を必須にする大学院、訪問してもいいという大学院、訪問は受けつけない大学院、と分かれる。 私が志望した大学院については、出願時に希望する指導教授を指名できない大学が多かった。理由をある大学院に聞くと、特定の教授に応募人数が偏ってしまうことを避けるため、研究計画書の内容と入学後の希望から大学
気をつけないと終わっている相談会 ネットやyoutubeなどに情報が少ない心理系大学院受験生にとって、大学院の相談会は重要な情報源だ。大学のオープンキャンパスや説明会は、派手な宣伝や告知を展開しているし、開催回数も多い。YahooやFacebook、Twitterなどにも広告が出てくる。それに引き換え、大学院の相談会は地味だ。というか、大学院のHPでも告知がなかなか見つからなかったり、大学院によっては相談会自体やっていなかったりする。回数も専攻ごとに年に1回しかやらないと
「木曜以外の昼間は仕事できるんじゃ!?」 日中の仕事をしながらでも大学院に行ける!と期待が膨らんだ私は、院生にも話しが聴けるという東洋英和女学院の相談会に参加した。(それまでの経緯は☟) 院生に実状を聞いたものの… 東洋英和女学院は大学は横浜だが、大学院は東京の六本木と麻布十番の中間にある。歴史を感じる博物館のようなこぢんまりした校舎(上記見出し画像は正面玄関)で、とてもよい雰囲気だ。ちなみに男性トイレは各階にはない。 相談会では、30分程度の大学院や教員の紹介、
最初にこれに対する答えを言ってしまえば 「わかりません」。 私自身がこれを書いている時点(2023年1月)で大学院入学前なので、前提となる院生活の状況が見えないこと、他の大学院ごとにより異なる事情やあなたの仕事の内容、実習先や履修科目など変動要因が多いからだ。 なのでここでは、私がそれを確かめるために紆余曲折する中で、どのように情報を集めたかをお伝えしたい。 心理系大学院入学後の情報がない いざ心理系大学院を受験しようと思ってから、私がずっと気にしていたことは、
社会人は効率重視すべし そもそも予備校に行くべきか、の議論がある。後ほど詳細は述べるが、いわゆる「予備校」(受験の有償サポート)の費用は、オンラインで個人が実施している数千円レベルから、大手予備校の¥60-70万レベルまである。 私の場合は、「通信制大学に編入したものの…①」で述べたように聖徳大学通信の教科書30冊を見て、自分一人で教科書をひたすら読みレポートを書け、というのはありえんと思った。また、心理学部出身でないので、心理学のどこが入試頻出か否かの勘所がまったくな
公認心理師を目指して聖徳大学通信教育学部に入学し、学生証や教科書が届いた私であったが、その教科書のボリュームとそれを一人でやりきることに心が揺らいでいた。そんな時… (「通信制大学に編入したものの…①」からのつづき) 通信制だけでは自分には無理? 公認心理師を目指して、心理学を学ぶ意識こそ高かったが、教科書がドカッと送られてくると、少し現実的になった。「ひえー、これだけの量を一人でやるのか…」。しかもいくつかの教科書のページをパラパラとめくると、当然のごとく決して分か
当初、公認心理師を目指そうとしていた私は、放送大学に編入で入学することを考えた。「50代でも心理系大学院に入れるのか」でも書いたように、公認心理師になるためには、大学の心理学部で指定科目を履修する必要があったので、入学試験を受けずに3年生から編入できる通信制大学である放送大学に入学しようと、出願書類を取り寄せた。 通信制大学の選択肢 当時は通信教育で勉強できるのは、放送大学と聖徳大学しか私の選択肢にはなかったが、最近の情報では東京福祉大学も選択肢に入れてもよいようだ。
ビリギャルのその後は? 約10年程前に脚光を浴びた“ビリギャル”。有村架純ちゃんの名演もあり、本同様、映画も注目されました。私も結構涙しました。あれで有名になった小林さやかさんは今、どうしているかは意外と知られてません。彼女は現在米国コロンビア教育大学院で教育学を学んでます。 慶應SFCからウェディングプランナー会社に就職、聖心女子大大学院を経てまではまだしも、その後1年程度でハーバード大学受験レベルであるTOEFL100点超えを達成。晴れてコロンビア大学院に入学し、キ
結論から言えば、私が合格したので「入れないことはありません」。 しかしながら、私が問い合わせた通信講座予備校からは、 「お年を召されるに伴い、心理系大学院の入試のハードルが高くなることは事実です」 と言われた。確かに年齢が上がれば、学生のように勉強だけできる環境にあるわけではなく、仕事や家庭などと両立しての受験勉強になる。 さらに、国家資格である公認心理師の制度が2017年にできてから、「現役大学生の心理系大学院の人気が上がっており、倍率が上がっている」という情報を、