プロが教える賃貸物件の初期費用を抑える方法

賃貸物件を探す際、初期費用は大きな出費となります。しかし、いくつかのポイントに注意することで、初期費用を抑えることができます。ここでは、具体的な方法を詳しく説明します。

1.敷金・礼金ゼロ物件を探す

敷金や礼金は、賃貸契約時に発生する大きな費用の一つです。最近では敷金・礼金ゼロの物件も増えてきています。これらの物件を探すことで、初期費用を大幅に削減することができます。ただし、敷金・礼金がない分、退去時の原状回復費用が高額になることがあるため、契約内容をよく確認しましょう。

2. フリーレント物件を利用する

フリーレント物件とは、一定期間の家賃が無料になる物件のことです。一般的に1ヶ月から2ヶ月のフリーレント期間が設定されています。フリーレント期間を活用することで、引っ越し直後の出費を抑えることができます。特に、閑散期にはフリーレント物件が多くなるため、時期を見計らって物件を探すと良いでしょう。

3. 仲介手数料を交渉する

仲介手数料は、不動産業者に支払う手数料で、通常は家賃の1ヶ月分が相場です。しかし、交渉次第では仲介手数料を減額してもらうことが可能です。例えば、半額にしてもらったり、無料にしてもらったりすることも交渉次第です。不動産業者と直接交渉してみる価値はあります。物件によっては仲介手数料が無料であったり、さらにキャッシュバック等のキャンペーンを行っていたりする不動産会社もありますので、よく比較検討してみましょう。

4. 家賃交渉をする

家賃交渉も初期費用を抑える有効な手段です。特に、長期間空き物件となっている場合や、閑散期には家賃の値下げ交渉が成功しやすいです。また、契約期間を長めに設定することで、家賃を減額してもらえることもあります。交渉の際には、相場を調べておくことが重要です。

5. 引っ越し費用を節約する

引っ越し費用も初期費用の一部として考えられます。引っ越し業者の選定においては、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。また、繁忙期（3月、4月）を避け、平日に引っ越すことで料金を抑えることができます。さらに、引っ越しの一部を軽トラを借りて自分で行う「セルフ引っ越し」も検討してみましょう。

6. 家具・家電の費用を抑える

新居で必要になる家具や家電の購入費用も初期費用に含まれます。これらを抑えるためには、リサイクルショップやネットオークション、中古品販売サイトを活用するのが効果的です。また、友人や家族から不要になった家具や家電を譲ってもらうのも一つの方法です。さらに、必要最低限の家具や家電を購入し、徐々に揃えていくことで初期費用を分散させることができます。時間に余裕があるならジモティーを使うのがお勧めです。

7. 電気・ガス・水道の契約費用を抑える

新居での生活に必要な電気・ガス・水道の契約費用も初期費用の一部です。これらの費用を抑えるためには、契約先の選定が重要です。特に電力自由化以降、電力会社を自由に選ぶことができるようになりました。複数の電力会社やガス会社の料金プランを比較し、最もお得なプランを選ぶことで、月々のコストを抑えることができます。

8. 物件選びのタイミングを工夫する

物件選びのタイミングも初期費用を抑えるポイントです。賃貸市場には繁忙期と閑散期があり、繁忙期（特に3月、4月）は物件の競争が激しく、家賃や初期費用も高くなる傾向があります。これに対し、閑散期（6月、7月、12月）は物件の選択肢が多く、交渉もしやすいため、初期費用を抑えることができます。

9. インターネット契約の費用を抑える

インターネットの契約費用も初期費用の一部として考えられます。プロバイダーのキャンペーンを利用することで、契約費用や初期費用を抑えることができます。また、インターネットが無料で利用できる物件を選ぶのも一つの方法です。物件情報を確認する際に、インターネット利用料が含まれているかどうかもチェックしましょう。

10. 初期費用の分割払いを検討する

初期費用が一括で支払えない場合、分割払いを検討するのも一つの方法です。不動産業者によっては、初期費用の分割払いを受け付けているところもあります。また、クレジットカードでの支払いが可能な場合もあるため、利用してみると良いでしょう。分割払いを利用することで、初期費用の負担を軽減してポイントを獲得することができます。

11. 削除可能な付帯サービスを外してもらう

物件資料に、「24時間サポート」「除菌・消臭代」「抗菌処理」「防火剤」などの項目がある場合は、まずそれが必須の付帯サービスなのか任意なのかを確認しましょう。任意のサービスで外せる場合は、そのように申し入れしましょう。

12. 月初に入居する

月初の入居なら、家賃1か月分を抑えられる可能性が高くなります。通常、初期費用のなかには「前家賃」が含まれており、前家賃と入居月の日割り家賃が必要になります。しかし、月初入居の場合は、前家賃が不要になる不動産会社もあるため、一度確認してみると良いでしょう。

住んでから2か月目に支払う必要のある家賃ですが、初期費用の支払いまでに用意する必要がなくなるため、少し余裕を持てるようになります。

満足度の高い引越しをすることが最大の節約

賃貸物件の初期費用を抑えるためには、敷金・礼金ゼロ物件やフリーレント物件の利用、仲介手数料や家賃の交渉、引っ越し費用や家具・家電の節約など、様々な方法があります。また、物件選びのタイミングやインターネット契約の見直し、初期費用の分割払いなども検討すると良いでしょう。これらの方法を活用し、計画的に物件探しを進めることで、初期費用を大幅に抑えることができます。

しかし費用ばかりににこだわると、希望の物件を見つける可能性が低下してしまうのも事実です。敷金や礼金を抑えた物件にはデメリットもあり、選択肢が限られてしまったり、金額を優先したお部屋に結局なじめず、短期で引越しを繰り返してしまう可能性も否定できません。

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仲介手数料や敷金、礼金の交渉も行っており、およそ家賃1ヶ月分の初期費用をまるっと節約できます。

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