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小説 異世界辺境領で慎ましく過ごしたい21〜28

21

春の温かな陽光、新緑の風が窓から吹き、赤金のカーテンを揺らす。
 そこに向日葵の一枚の花びらが降ってきた。
 その花びらを触ると、重力のような思いが伝わってきて、突如、視界が変わる。

「ここはどこだ?」

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