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おすすめ本『からだに効く 和の薬膳便利帳』武 鈴子 著

日本人の代謝に最も合った食事ってなんだろう。
前回、『自然の力で治す』という本を読んで疑問を抱いてから、しばらくAmazonや書店で探していて、今日、書店で『和の薬膳便利帳』(武鈴子 著)にめぐり会いました。
ふらっと見てまわった書店で、わたしの疑問にあまりにもぴたりと答えてくれる本に出会って、その偶然性にも感動しました!

答えは、和の薬膳にあった。

全国の郷土料理を研究した、武鈴子先生。

本書の著者であり食養研究家である、武 鈴子先生は薬膳の発祥地・中国四川省で現地の風土に根づいた薬膳に感銘を受け、帰国後、日本ならどんな食文化がそれに当たるのかを考えたそうです。
薬膳の基本は自然との調和であることから、全国の郷土料理を研究し、日本食は薬膳理論としても筋が通っていることを知ったのだそうです。

日本食は薬膳の理論としても筋が通っていた

武鈴子先生によれば、昔ながらの一汁三菜は、薬膳の理論がそのままに生きているようです。

たとえば、焼き魚には大根おろし、刺身にはつまやわさびがつきものです。これは殺菌・防臭・消化作用のある薬味で、独特の臭みや魚毒を消し、消化を促進するため。さらに腸内でたんぱく質が異常発酵するのを防ぐ効果もあります。

p8 「和食薬膳のすすめ」より

ふだんから馴染みのある一般的な日本食にどれほどの知恵が隠されているか、薬膳の理論を通して見るとよくわかるのですね。

日本人の体に合った食事は、当たり前の日本食だった。

日本人の代謝に合った食事とは、日本の環境や風土に適した食であり、旬の食材を使ったシンプルな昔ながらの日本食なのだと、この本を読んではっきりとわかりました。

今まで、中医薬膳を学びながらも、日本人として本当に体に合った食事とはどんな食なのだろうかと小さな疑問を抱いていましたが、この本を読んで霧が晴れました。

また、症状別、食材別に付いているレシピや解説がとてもわかりやすく、日本人が見て安心できるような、美味しそうなレシピばかりなので、そういった点でもおすすめできる1冊でした!😊

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