パニック障害の苦手なものを知ることで自ずとパニック障害は離れていく
パニック障害というのは心の病のひとつだが、そのパニック障害にも苦手とするものが存在する。
パニック障害が苦手とするもの、いわばパニック障害の撃退に役立つものだが、多くの人はその実在を知らない。
これは私のカウンセリング経験から導き出したものだが、これまでパニック障害を完治・改善させた人たちは、この苦手なものを理解していた。
もちろん最初から理解していたわけではなく、カウンセリングを通し、そのなかで把握し実践していった。
パニック障害が苦手とするもの、それは計6つある。
今回は、その6つについての説明をしていこうと思う。
パニック障害が苦手とする6つのものとは
パニック障害が苦手とし、パニック障害を寄せ付けないものは下記となる。
・前向きな言葉
・適切な呼吸法
・逆説思考
・筋肉量(特に太もも)
・減薬、断薬
・自分軸を持っている
これら1つ1つに対して経験し慣れていき、習得することができればパニック障害は寄り付くことができず、必然的に消滅していく。
ここからは1つずつ解説を交えてお話していこう。
前向きな言葉を使う
前向きな言葉というのは、言い換えるとポジティブ寄りな言葉のことだ。
「私にはパニック障害を完治させる力がある」
「私のなかでパニック障害の完治がどんどん進んでいる」
など、パニック障害の完治や改善に対して前向きに捉えている言葉使いだ。
言葉というのは強い波動を持っているので、普段発する言葉は常に前向き、ポジティブがベストである。
だが、性格傾向によりポジティブな言葉が苦手とする人、発する言葉を信じきれないという人もいるだろう。
そのような人は、言葉の内容を信じられなくても良いので、まずは前向きな言葉を発してみることから始めてみてほしい。
先ほども伝えたように、言葉自体には強い波動がある。
心のなかでは信じていなくても、発する言葉は自動的に強い波動を乗せるので、いまいち信じきれていなくても大丈夫だ。
まずは前向きな言葉を習慣にしてみることをオススメする。
適切な呼吸法
「呼吸を制するものはパニック障害を制する」
というのは私の持論だが、これまでパニック障害の完治・改善を成し遂げた人たちは呼吸を重要視していた。
もちろん最初から呼吸の重要性を理解していたわけではなく、カウンセリングのなかで気づいた、知り得たものだ。
ここで言う呼吸というのは「呼吸法」のことであり、息を吸うよりも吐く時間を長くするものだ。
息を吸う、吐くのおおよその時間だが、吸うのは約6秒ほど、吐くのは約8秒ほどとなっている。
呼吸法をうまく取り入れることができればリラックス効果が高まり、感情も落ち着きやすくなる。
呼吸法は少々慣れが必要となるが、できればいまのうちから慣れておくと、パニック障害につきものの不安や怖さの解消に役立つだろう。
逆説思考
「逆説思考」というのは森田療法のなかの考えかたのひとつであり、物事を真正面からではなく逆説的に捉えるプロセスである。
例えば、パニック発作が起こるのは恐ろしいことであり、起こらないようできるだけ遠ざけようとするのが通常の考えかただ。
しかし、この「逆説思考」のアプローチはそれとは逆に、パニック発作が起こるのを肯定する、起こっても良いと受け入れる(諦める)ことである。
不思議なことに肯定する、起こっても良いと受け入れる(諦める)ことでパニック発作はまず起きない。
本来はパニック発作を感じることで不安や怖さが膨れ上がり身体感覚が過敏になるため、パニック発作が引き寄せられ起きやすくなる。
だが、肯定する、起こっても良いと受け入れることで身体感覚に変化が無く、パニック発作が引き寄せられないという、ある意味盲点をついたものだ。
もちろん「逆説思考」は最初からできる者は稀だが、ある程度の練習と経験により体得できるものである。
筋肉量(特に太もも)
筋肉量と不安や怖さといったネガティブな感情には、実は密接な関係性がある。
筋肉量と不安や怖さといった感情の軽減は比例しており、筋肉量が増えれば増えるほど不安や怖さは薄らいでいく。
これは筋肉量が自信に繋がりやすいという特徴からくるもので、格闘家などは激しいトレーニングを乗り越え筋肉量を増やし、勝利をかけて果敢に戦いに挑む。
格闘家ほど激しいトレーニングは必要としないが、ウォーキングや軽めのジョギングなどで下半身、特に太ももの筋肉は増やしておきたい。
太ももの筋肉というのは筋肉の繊維が太く、比較的増やしやすい。
上半身ではなくうまく下半身、特に太ももの筋肉量を増やしていくことで自信は高まっていき、結果、ネガティブな感情は起こりにくくなる。
無酸素運動では呼吸が途絶えがちになり過呼吸発作など起こる可能性があるので、できるだけ有酸素運動でうまく下半身を鍛えていきたい。
減薬、断薬
海外では向精神薬の服用期間というのが法律で定められており、それは大体2週間ほどである。
向精神薬は脳の働きを無理やり止め、思考と感情を働かなくさせることにより安定させるという方法なので、将来的に脳への弊害へと繋がる。
海外ではこのあたりをしっかりと見定めており、規約などは日本よりも厳しい。
また、向精神薬には副作用というものがあるが、その中には「パニック様症状」というものが存在する。
これは、向精神薬を服用すればするほどパニック障害的な症状が発生するというもので、ある意味薬の服用は本末転倒とも言えるだろう。
パニック障害の完治・改善を成し遂げた人たちはどこかのタイミングで向精神薬を絶ち、カウンセリングを受けながら自己理解を進めていった。
減薬、断薬はパニック障害の完治・改善における起点となるので、向精神薬の弊害含め理解しておくことが望ましい。
自分軸を持っている
「自分軸」というのは、いわば自分を持っている、自分自身を確立させているということだ。
「自分軸」の対局にあるのが「他人軸」であり、これは他人の意見に流されやすい、自分の考えよりも他人の考えを優先する、他人に答えを求めるなど、自分自身が確立できていない。
「他人軸」が先行してしまうと他者依存に陥りやすく、重要な判断や決断ができなくなり、悪い結果に繋がりやすい。
そうなるとどうなるか?他者に答えを委ねてしまうため、本心では違うと思っていても意見できず、最悪とわかっている結果でも飲み込まざるを得なくなる。
大小関係なく、ここ一番での判断や決断は自分自身の直感がとても重要であり、直感が磨かれれば磨かれるほど理想とする結果へと繋がりやすくなる。
周りがNOと言っても自分のなかの答えがYESであれば、それを恐れずに周りに提言し、進んでみてほしい。
もし仮に自分の出した答えが間違っていたとしても、他人ではなく自分が出した答えであれば納得の度合いが違う。
自分自身を確立させることを恐れず、勇気を持って「自分軸」を構築してほしいと思う。
今回は、心の病であるパニック障害が苦手とするもの、パニック障害が切り離されていくものについて羅列してみた。
いきなり全てに取り組むのは難しいと思う。
できるところから、取り組めそうなところから、ぜひ始めてみて欲しいと思う。
勇気を持って取り組んでみることで、あなたの将来は劇的に変化していくことだろう。
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