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身体の休ませかたを間違えるとパニック発作がしんどくなる、というお話

日頃疲れた身体を休める、休養をとる、というのはとても大切だ。

上手に身体を休ませるからこそ日頃のパフォーマンスは最大化され、限りなく良い結果が残せる。

逆にうまく身体が休まらないと日頃のパフォーマンスは下がり、何事も乏しい結果になることが懸念される。

これはパニック障害など心の病にも言えることであり、状態にあった休息、休養をしっかり取ることで身体面も精神面も疲労がリセットされ、パニック障害の完治・改善に向かわせることができる。

さて、どのような人にとっても重要な「休息」「休養」だが、実は2つの種類がある。

これは身体の状態により使い分ける必要があり、適切に休息、休養をとることで身体と心の疲労はリセットされ、前向きに頑張ることができる。

今回は、2つの身体の休ませかたについて述べていこう。


2つの身体の休ませかたとは

普段の生活においてパフォーマンスが良い、最良の結果を残す人は最適な身体の休ませかたを心得ているかもしれない。

身体面、精神面の状態により2種類の休ませかたを使い分けることで思考、感情が安定し、何事もうまく切り抜けることができる。

上記で述べた2種類の身体の休ませかたというのは、

・積極的休養
・消極的休養

という2種類となる。

2種類の休養について、どのような使い分けが必要なのか?ここからはそれについて述べていこう。


「積極的休養」「消極的休養」使い分けについて

まずは「積極的休養」について説明していこう。

積極的というと積極的に身体も心も休ませるような、ダラダラしたりのんびりしたりというイメージに感じるが、実は逆だ。

積極的休養というのは、むしろ身体を動かしながらストレスを発散し、心地よい疲れを誘うことで全体的な疲労が回復していく、というものだ。

こちらの休養は普段から頭を酷使していたり、考えごとが多い、思考力や判断力が必要不可欠な仕事をしているなど、どちらかというと脳疲労のときに積極的休養は必要となる。

脳というのは身体の中でも特にエネルギーを必要とする場所であり、毎日のように酷使していると酸素がうまく行きわたらず低酸素状態になり、フラフラする、めまい、頭痛の原因となる。

また、頭を使うと甘いものが欲しくなったり眠くなったりするのは脳疲労の状態と言える。

このような状態のときはダラダラしたりゆったりしようと思ってもなかなか休まらず、逆に脳が過敏状態となってしまう。

ウォーキングをしたり軽めのジョギングやトレーニング、スポーツ、散歩など積極的に身体を動かすことで脳疲労は発散し分解され、心地良い疲労で脳は休まっていく。

身体を積極的に動かすことで脳と心にとってベストな休養となるのが「積極的休養」だ。

次に「消極的休養」だが、こちらは言葉通り消極的に身体を休ませるもので、ダラダラしたりのんびり過ごす休みかただ。

肉体労働など身体を酷使していたり常に身体を動かしている、立ちっぱなしが多い場合など、身体的な疲労が襲ってくる。

あまりに身体が疲れすぎてしまうと何をするにも億劫になったり動作が鈍くなる、思考力や判断力も低下しやすいので、事故や怪我のきっかけになる可能性もある。

肉体的疲労を回復させるにはできるだけ身体を動かさず、気の済むまで寝たりゴロゴロする、音楽など聴きながらボーっとする、身体を動かさない趣味に没頭する、お風呂に浸かる、などできるだけ身体を動かさないことが大切となる。

肉体疲労のときにスポーツやトレーニングなど身体を動かしてしまうと身体がさらに酷使されてしまうため、おすすめできない。

できるだけリラックスモードでゆったりとした休養を心掛けたい。


身体が休まらないとパニック発作は起こりやすくなる

パニック障害の人には酷な話となるが、休養がしっかり取れないとパニック発作は起こりやすくなってしまう。

肉体的疲労にせよ精神的疲労にせよ、疲労が溜まってくると不安や怖さといった感情が過敏になることがある。

不安や怖さというのはパニック発作の引き金になることは多々あるため、うまく疲労を回復させることが大切だ。

パニック障害の人は物事を深く考え過ぎてしまったり、小さなことを大きく捉えて考え過ぎる傾向があるため、どちらかというと「積極的休養」を心掛けるのが良いだろう。

身体を動かし筋肉を刺激することで凝り固まった思考は分散され、ストレスの発散にもなる。

適度なタイミングでうまく身体も心も休ませ、普段の生活を実りあるものにしていただければと思う。


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