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孤独を乗り越え他人を信頼する

家族を残して一人でオーストラリアにやってきた私は、今まで幾度となく孤独を味わってきました。

しかし、私の場合オーストラリアにいるからというわけでなく、日本にいる時から既に孤独を感じる事が多々ありました。



これから下の内容は、上記リンクの記事の続きとなっているので、読まれていない方は是非先にそちらをお読みください。


読んでいだいた前提で、本題に入ります。

以下の内容は、これまで孤独を感じてきた私がオーストラリアで生きてきたここまでの2年間で、

何が足かせとなっていたのか
何が困難を乗り越える力となったのか
何を大切にしてきたのか

といった自分の気づきや学びのまとめとなっています。


と同時に

孤独を感じる方
気分の落ち込みが激しい方
自己肯定感の低い方
人の目を気にしてしまう方

全ての人に向けて伝えたい29歳のmoemiからのメッセージです。



孤独を乗り越え、他人を信頼するためのエッセンス

【思い込みから抜け出す】


ある物事がネガティブに見えたとしても、それは自分の色眼鏡を通して解釈した自分の思考であり、事実ではありません。
(30 Days 30 Ways to Overcome Anxietyより)


私の場合、「こんな事言ったら嫌われるかもしれない。」という嫌われ恐怖心から言葉を発する事ができない事が多かったです。

しかしこれはあくまでも自分の中での仮定、または想像にすぎません

まだ起こっていない事を怖がっていたのです。

そしてこの思い込みの本当の怖いところは、その思考が事実になってしまいかねないという事。

どういう事でしょうか。

例えば、心を開いて本音で話さない限り、逆に相手も

「私と話すのが好きじゃないのかな」
「何かそっけないな」
「よそよそしいな」


と誤解してしまうかもしれません。

この状態が続くと、嫌われまではしないかもしれませんが相手との距離は縮まらず、相手も話しかけてこなくなり、余計に話しづらくなります。

自分の思考が結果的に嫌われる要素を生み出している可能性があるのです

どうしたらこの状況を打破できるでしょうか。

思い込みによる負のスパイラルから抜け出すためには、3段階のステップがあると思っています。


①自分の考えている事に気づく

まずは、ありのままの自分の声に耳を傾けてみましょう。

「嫌われる事を怖がっているんだな。」
「変な発言をして恥ずかしい思いをするのが嫌なんだな。」
「でも嫌われるとは限らないし、失敗するかも分からない。」

第三者になって自分が偏った物の見方をしている事を認識する事で、冷静な判断ができます。


それでもこの時点では状況は変わりません。


②最悪のパターンを考える

「じゃあ、嫌われたらどうする?」
「恥ずかしい思いをしたらどうなるの?」

突き詰めると、誰かに嫌われても恥ずかしい思いをしても死ぬことはない、という極論になります(笑)

ここで、嫌われるにしても嫌われないにしても、自分の予想が良い方向と悪い方向のどっちに転ぶにしても大丈夫という事が分かりました。

しかし、事実がどちらか分からない状態でモヤモヤしているのは精神衛生上健康的ではありません。


③行動してみる

「その行動ができないから困ってるんですけど!」


とツッコミをいれつつ、
何かしらの行動を起こす事が自分の思い込みを破壊する最も効果的な方法だと身を持って経験しているので、この内容だけは外せない事をご理解下さい。

ー以下は実体験です。ー

現在住んでいるシェアハウスには、3人のフィリピン人がいます。(+自由気ままなオーストラリア人1名)

3人でご飯を食べたり母国語で話したりしているのを見るたびに疎外感を感じる事があり、なかなか中に入れずにいました。

次第に自分が仲間外れにされている、声をかけてもらえない価値の無い人間だとまで思うようになり、一人涙する日が続きました。

家が心と体を休めるための場所でなく、苦痛を感じる場所になりつつあったある日、私はこの状況を変える事を決心しました。

3人のうちの1人に自分の思いを文章にして送ってみると、「一度みんなで話してみない?」と提案されました。

3人が時間を取ってくれたので、輪に入りづらい事、疎外感がある事を正直に直接話してみました。

そこで分かった事は、

▽3人は私が引っ越してくる前からお互いに4年ほどの付き合いがあり、食事を一緒に食べる事など多くの生活動作がルーティン化している。

▽仕事でピリピリした英語空間にいるから、家では母国語を話し素の自分でくつろぎたいと思っている。

▽もう1人のオーストラリア人の同居人がこれまでその輪に入らなかった事に慣れており、後から引っ越してきた私の事を誘うべきか分からなかった。

という彼女達の言動の裏にある、私の知らなかった事実です。

また、私が輪に入れない事で無意識にイライラしたり攻撃的になっていた事を逆に指摘されました。

※このような私の態度をpassive-aggressive behaviour (受動的攻撃性行動)と呼ぶそうです。
(30 Days 30 Ways to Overcome Anxietyより)


ここで初めて

◇頭の中で膨らんでいた相手に対するイメージと、実際の相手の考えがや背景が全く異なっていた。

◇相手の事を知らなすぎたが、よく知ろうと自分から聞く事があまりなかった。

◇意を決して言いづらい事を言ってみると、意外とすんなりと受け入れてくれた。

◇自分の態度にも原因があった。


という事に気づきました。


行動しなければ知らないままお互いに誤解し合っていたかもしれません。


もちろん行動を起こすのは勇気のいる行為です。

直接言うのが難しければSNSなどを使用し文章で伝える事から始めるのも手だとこの件で学びました。


今では彼女達のルーティンを尊重しつつも、週1程度英語で会話しながらご飯を食べる機会を設けてくれるようになりました😊


今回のは良い方向に向かった例ですが、仮にもし本当に嫌われてしまったとしても、人生の終わりではありません。

本音で話し合えない人間関係ならこちらから願い下げです。





【能動的に生きる】

特にオーストラリアでは、自分の意志や意見を言わない限り誰かが汲み取ってくれるなんて事はほとんどありません。

友達0から始まる海外生活では、自分から行動しない限りサポートしてくれる人も0に等しいです。

これは忖度を美徳とする日本で周りの優しさや助けに甘んじる傾向があった私にはかなりこたえました。

自分で決めて自分の足でこの地に来たのに、なぜか誰かが助けてくれる事、誰かが話しかけてくれる事を期待してしまっていたのです。

修学旅行でケアンズにホームステイした時の優しいオーストラリア人のイメージが強かったのかもしれません。


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しかしながら、私が自分の事で精一杯なように、他人も私にかまっているほど暇ではありません。


実は、上記の同居人とのエピソードで、彼女達には私がうつ病と診断された事も伝えました。

そこで返ってきたのは、

「うつ病だから優しくしてというのは違うと思う。」

というかなり厳しい意見でした。

看護の勉強をしている身としてこの意見には完全には賛成できませんが、よく考えてみると彼女らはカウンセラーでも看護師でもないただの同居人。

◯うつ病と伝える事で優しくされる事を期待していた自分
◯与えていないのに他人には求めるだけ求めていた自分

に気づきました。


助けてほしいなら助けてと言う。

仲良くなりたいなら自分から話しかける。

人にしてもらいたい事を自分から進んでする。

これに気づいて自分の人生を自分で進める努力をしていく事で、応援してくれる人も自然と増えてきたように思います。




【自分に責任を持つ】

私は人の顔色をすごく伺ってしまう傾向にあります。

特に他人の声のトーンや表情にすごく敏感です。

機嫌が悪そうな人には怯えてしまいいつもどおりに話しかける事ができません。

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この傾向は、前述した中学の出来事に加え、父の影響があると分析しています。

父は暴力をふるう事は決してありませんでしたが、かんしゃく持ちで、キレやすいです。

反発する事もありましたが、父に怒られるのはすごく怖かったです。

いつしかキレさせないように気を遣ったり、もはや関わる事を諦めてしまいました。

おそらく父自身も、アルコールに溺れて早くにこの世を去った父(私の祖父)の影響を受けているのかもしれません。

*****

ここまでは私の背景です。

では、顔色を伺って生きるようになったのは当時のクラスメートや父のせいなのでしょうか。

そうではないと私は思います。

影響を受けたとしても、出来事や他人の言動をどう捉えて自分がどう行動するかは結局は自分次第。

誰かのせいにする事は自分の人生の責任を放棄している事と同じです。

問題の原因を知る事は大切かもしれませんが、それをしっかり受け止めた上で自分がどう変わる事ができるかが大事なのではないでしょうか。





【自分の良いところを探す】

寝る前に自分がよくやったと思うことを3つ手帳に書いてから寝るようにしています。

8時間睡眠取れた事、ご飯を作れた事など何でも良いのです。

人間は褒めてもらいたい生き物なので、例えそれが自分自身からの褒め言葉だとしても嬉しいし、褒めてもらうためにもっと頑張ろうとします。





【人の良いところを探す】

人を信じる事ができない理由として、無意識に他人が信用できない理由や他人の悪い面を探している自分がいる事に気づきました。


30 Days 30 Ways to Overcome Anxiety: from the bestselling anxiety experts
でも触れられていましたが、ある人物を素敵な人と思いこんでみれば、その人は自分の中で素敵な人になっているのです。



また、mineoを使っていた時に読んだ面白いブログがあります。


他人を褒め続ける事で得られる効果について書かれているのですが、褒め言葉のレパートリーが増えたり、思考が自然と明るくなるなど利点しかありません。

最近は、これを応用して周りの人の良いなと思ったことを意識的にTwitterにつぶやくようにしています。



他人のあら探しでなく、良い部分を見習う事は、自己成長や人間関係向上にも繋がります。


投稿を始めてから以前よりも明らかに幸せ度が上がっているのを感じています。





【幸せである理由を探す=感謝】

「感謝する事が大切」、というのはどの幸福度アップ系の本にも必ずと言っていいほど書かれている定番中の定番のポイントです。

とは言っても基礎でありながらつい忘れてしまう肝心な要素でもあります。

ないものではなくあることに感謝する。

パラリンピックの開会式で選手の方々が堂々と入場するのを見て、この方々は自分が持っていないものではなく持っているものを最大限に活かしてきたエキスパートなんだと感じました。

感謝できる事は身の回りに無限にあふれています。





【自分を知る】

何かに没頭している時は周りの事が気にならず、孤独を感じる事もないですよね。

自分の時間を存分に楽しむ事で人との関わりもより楽しめるのだと思います。

趣味がある人は趣味を続けてもらって、趣味が無い人は自分を振り返ってみましょう。

自分の事って知っているようで意外と知らなかったりします。

私は以前、自分が何を好きでどんなことをすると気分が上がったり落ち着くのかを日々観察し、記録し、統計を取ってみました。

このTED動画からヒントを得ています。


自分を喜ばせる方法を知れば知るほど、自分の人生は輝いてきます。

幸せになるための知識はたくさん出回っていますが、自分を喜ばせる方法はだけは誰も教えてくれません

それは、誰もが持っている感性という神様からの贈り物が教えてくれる、自分だけが知っている秘密なのです





【心の充電をする時間を作る】

今まで時間があれば勉強や自己成長のために時間を使い、いかに効率的に時間を使えるか、という事ばかり考えていました。

ちょっとした空き時間でも無駄にしたくなく、何もしないことは悪いことだと思っていました。

プーさんから学んだ事があります。


DOING NOTHING OFTEN LEADS TO THE VERY BEST OF SOMETHING.

何もしない事が、最高の何かにつながる。

という意味です。


スケジュールを詰め込みすぎる今までのやり方をやめて、最近では1日のどこかで必ず何もしない時間を作るようにしています。


何もしないと言っても、正確にはリラックスできる音楽を流して目を閉じ何も考えない、いわるゆるmeditation=瞑想を行っています。

1日たった30分間の瞑想を行うだけでも親愛の気持ちが高まる効果があるそうです。



そして、もう一つ欠かせないのがソロウォーキング
これは中田敦彦さんの本紹介YouTubeからヒントを得ています。



音に敏感なHSPの私にとっては雑音がない環境に身を置く事は心身の充電のためにかなり重要です。

また、自分の部屋にいる時でさえも頭がフル回転しがちなので、現実から離れた場所に行く事は刺激を減らし脳を休める事に役立っています


何と言っても自然豊かなオーストラリアではウォーキングトラックがたくさん!

週2回程度、美しい自然に触れながらリフレッシュする時間は私にとって最高のご褒美です。

誰もいない山の中や海辺で瞑想する事もあります。

大自然の中では素の自分をさらけ出す事ができる気がして、気が向けば自分とお喋りもします。

鳥の声や波の音を聴いて過ごす一人の時間は、決して寂しくありません。

むしろ一人で過ごす時間は自分とは誰であるかを思い出す機会であり、人との関わりで溜まったストレスをリセットする為の誰にでも必須な時間です。

ちなみに私が行っているのは
lonely walkingではなくsolo walking
つまり
独りではなく一人でのウォーキング

自立した一人の人間としての活動は孤独感を感じさせません。

運動が大事なのは言うまでもありませんが、体を動かす事でポジティブな気持ちになれ、ウォーキングした日は毎回爽快感とともに帰宅しています。




【人との関わりも作る】

コロナを期に在宅勤務に移行して人と関わる機会が減った人は多いかと思います。

前の項で自分の時間が大切と延べましたが、人間は社会的動物

ハーバード大学の研究にて、人間をより幸福かつ健康にする鍵は良好な人間関係である事が示唆されています。


人脈を広げ新たな人間関係を構築していくのも人生の楽しみではありますが、ここで言われているのは量ではなく質が大切という事。

今はまだ薄っぺらい人間関係かもしれませんが、私には家族も友達と呼べる人もいます。

家には話しかければ答えてくれる同居人もいます。

既に知っている周りの人を大切にする事が、一番重要なのだと思います。


◎家にいる間少しの時間でも会話する努力をしてみる。

◎疎遠な人には誕生日にでもメッセージを送ってみる。

◎友達のSNSの投稿にコメントしてみる。

ほんの少しずつですが、自分から良好な人間関係を築くための努力をしています。

そして、前述の内容に戻りますが、良好な人間関係を築くためにはまずは自分への思いやりを持ち自分の事を自分で喜ばせる事が大切だと思っています。

私は自分が満たされると心に余裕ができ、他人への思いやりや他人の幸せを願う事ができるという事に気づきました。

ーまた同居人の例に戻ります。ー

負のスパイラルに陥っている時は、別室から同居人の笑い声が聞こえるだけでもイライラしていました。

しかし、コミュニケーションをできるだけとる事に加え、自分は自分の世界を楽しむ時間を作る事で自分で自分を幸せにできるようになりました。

いつからか妬みがすっと消え、今では別室で楽しそうな会話が聞こえると「周りが幸せで良かった。」と思うようになりました。


*****


昨日は同居人のうちの1人の誕生日で、一緒にお祝いをしました。

30歳という節目でもあり、国外からもプレゼントが届いたり、凝った料理とケーキに豪華なパーティーとなりました。

私が来年30歳になる時に、どこにいる事になるかはまだ分かりませんが、今年よりももっと深いつながりを持つ人達と幸せに新たな歳を迎えたいです😆


最後まで読んてくださりありがとうございました。

The quickest way to acquire self-confidence is to do exactly what you are afraid to do🌞


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