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フジコ・ヘミングの彩り

フジコ・ヘミングのピアノは鍵盤を弾いてるような感じがしません。
ただ日々歩き慣れた道をいくように自然な空気感の中、ふと喜びを感じる瞬間みたいな感性があるなと…
今までクラシックに精通していた訳でもなく、何か楽器を弾ける訳でもなく、それ以上でも以下でもないただの私です。
けれど、音楽はジャンル問わず大好きで人生のヒトコマに彩りを与えてくれると感じる節が多々あります。
そんな中で、フジ子・ヘミングという人は何だろう?音を通じて日々感じる些細な事や昔懐かしい感覚を思い出させてくれるような…
まるで母の手の温もりを感じているような気持ちにさせてくれる。
そして、その背景にある生命力…
ドキュメンタリーで見ましたが、留学時代お金もなく相当苦労されている背景がありました。
印象的だったのは、高熱が続き治療にも行けず、ただただ目の前にあるお砂糖を水に溶かし飲んでいたシーン。。
その行為は当時のフジ子さんからしてみれば、ギリギリのラインで最善であったのだろうと想像しますが、聴力を失いかける結果へと繋がります。
けれど、ここで個人的に感じた事。
死ぬ一歩手前(大切なものを失う局面)のような底辺から何かを得る頂点までを知っている。
この一見不慮の事故のように思える出来事が後に…彼女の感性の幅を広げ、豊かにし、厚みを持たせていったとも取れるのです。
彼女の弾く”ラ・カンパネラ”が大好きで、聴き浸りながら初投稿してみました笑

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