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映像制作日記 ~‘21・春の巻~

・4月から6月に作ったアニメーションを振り返る

混迷を極める2021年のこの4月、これまでのグラフィックデザインやイラストレーションなどの平面作品の制作活動に行き詰まり感を感じて意欲を減じつつ新機軸を求めていた私は、持て余した時間を利用して映像作品が作れるようになりたいなと思い、とりあえずできることからやってみようと、アニメーションやコマ撮りを始めました。

のちに振り返って成長を感じようという目的で、noteに「映像制作日記」というマガジンに発表しつつ記録をつける活動を2か月間やってきましたので、さっそく振り返ろうと思います。

・4月に作っていた、noteに投稿する以前のごく最初のころのもの(習作詰め合わせ)

最初期ムービー


https://youtu.be/tUIkFNp8Rvg

コマ撮りアニメを作りたいが、音をつける方法がわからないまま3年が過ぎた。動画のことを忘れていたが、ある日音をつけられるようになっていたので、音のついた動画を作り、編集や撮影や作曲などを練習することにした。
4月半ばから2週間で作ってみた8つの動画をまとめたものです。
非常につたないが最初は誰でもつたないもの。

本当に手元にあるものでとりあえず何も考えず作り始めたので恥ずかしいのですが、音がつけられる!とわかったときはうれしかった。

・うろうろする魚

これはコマ撮りです。HUEアニメーションスタジオという子供向けのアニメーション制作キット(webカメラとオニオンスキン撮影ができるソフトのセット)を3年前に買い、2,3本アニメを撮ってそのままほったらかしていました。透明シートに絵具素材をプリントアウトしたものを切りぬいた切り絵をライトボックスの上にのせてコマ撮りしています。

ライトボックス

HUEアニメーション

この魚のアイデアは3年前にすでにやろうと思っていたので、まずこれから再開しました。
こうして見ると何もかもがチャカチャカ動きすぎですね~。
当時は音をつける方法がわからなかったのですが、習作詰め合わせの段階で音のつけ方が分かったので曲も作りました。
曲はカシオのおもちゃっぽいキーボードと、譲ってもらったKORGのアナログシンセをつないでぼわーんとさせています。水の音はコップにストローで息を吹き込んだのをボイレコで録ったもの。スネアやベースはキーボードに入っているパーカッションの音です。それらをMacに入っているガレージバンドで編集しています。

キーボード

アナログシンセ

スネアのズレは偶然できたのですが、このズレがぼわーんという音響感と相乗効果で引き立てあっているので気に入っています。


・パンダの曲芸GIF

曲が先にあって、パンダが一輪車に乗る曲みたいだなと思ったので、雑技団のような絵にしました。
パンダが一輪車に乗るアニメを描く自信がなかったので玉乗りとローラースケートになりました。
なぜか音が大きすぎる問題に直面しどうすればいいのかわからなくて「音量注意!」と言うことしかできないのであった。
2年くらい前から寝起きに自然と頭の中で聞いたことのないフレーズが流れる日があり、不思議だしせっかく授かったのでなんとはなしにボイスレコーダーに忘れないうちに鼻歌でムニャムニャ吹き込んでいたのが役立つ時が来ました。この曲もそのうちの一つです。30個くらいあるので、キーボードでちょっと弾いたりなどして整えて、今後も使っていく所存。
とくに名曲ではないですが、著作権やフリー素材などのことを考えなくていいのは助かります。

ボイレコ

・クマちゃん逆立ちをする

ぬいぐるみを使ったコマ撮りアニメです。これはタンクという支持体を使って立って歩かせたりジャンプさせる動きを試しました。元のカメラの画質がいいものではないことに加え、画像加工を繰り返すうちに見るも無残に画質が劣化していき胸が苦しくなりました。
まあ……まだ私は始めたばかりだし、とにかくやってみなくてはと一連の動作を撮影し、画像処理をし、曲をつけてと作業を最後までやりました。しかしガビガビの画面が本当に切なかった。思い切ってちゃんとしたカメラや新しいPCやアプリケーションを買うことにしました。

クマちゃんとタンク

このくらいきれいに撮れるといいのだが!


・5、6月はGIF集中期間

コマ撮りが切ないガビガビ劣化になってしまったトラウマと、機材を購入して環境がそろうまでタイムラグがけっこうあるという状況から、5、6月はGIFアニメ作りに集中しました。


・アニメーションスタンプづくりをやり遂げた5月

アニメーションスタンプもやはり3年くらい前に作りたかったのですが、規定がめちゃくちゃ多く、すごくめんどくさそうだったのでとてもできそうもない……とあきらめ、そして忘れていました。
しかし今年は年始から何となく、アニメーションスタンプ作ってみたいな…と考えることがありました。心のどこかで今年の目標の一つに数えていました。
やってみると思った通りめちゃくちゃめんどくさく、規定が多くてややこしく、途中不安になりました。何とか販売にこぎつけることができてよかったです。
感謝メッセージのGIFなので、noteでもスキのお礼メッセージに設定しています。便利なものができました。もしよかったらどうぞ使ってやってくださいまし!

告知ボードGIF

・写真にGIFを描き込み、グッズを作った6月

アニメーションスタンプやGIFをやる動機はそもそも、カメラを買ってコマ撮り作品を作りたいものの、ソフトや機材の調達にもう少しかかるので、その間にできることをやろうという理由でした。
しかし代替作業として始めたアニメーションスタンプでさらに手間取っては本末転倒……と思って考えたのが、せっかく買った良いカメラで写真を撮り、その上にGIFを描き込むのはどうか?というアイデアです。

5月、コマ撮りガビガビ事件のショックから、いつか買わなくてはと思っていたデジタル一眼レフカメラを購入しました。
せっかくきれいな写真が撮れるので、GIFと組み合わせようと思いつき、「写真にGIFを描き込むシリーズ」を6つ作りました。
画像を切り出したり、再度グッズ用に描きなおすなどして、SUZURIで販売することにしました

見本並べたやつ


ドロップシッピングはそう売れ行きのいいものではないというのはわかっているので、販売よりも広報の場を増やしてどうなるか様子を見ることにしました。グッズのサンプル画像に強みがあり、せっかく素材がうなっているのだから死蔵せず絵に働いてもらいます。
やはり頻繁に新作があると見てくれる方もいるもので、SUZURIを経由してきてくださったツイッターのフォロワーがわずかに増えました。


・7月~9月の展望

6月までは「とりあえず始める、出来ることをやる」精神で、手元にある道具、素材、アイデアで「まず作る」アプローチをしました。
そもそもなぜ映像作品を始めたかといえば、これまでの活動に行き詰まりというか倦怠感というか、閉塞感に似たものがあって苦しく、突破口を探していたからです。
絵やデザインを仕事で制作する場合、依頼者の要望を表現する方に比重があります。対価をいただくので当然のことです。
しかしそちらに創造性を添わせようとするあまり、自分自身が自由な作品制作に集中する気持ちをいつの間にか失っていたのが心の閉塞感の原因だったとわかりました。
絵を描いて納品して終わりなのではなく、絵を映像作品の素材として取り扱ってみてもいいかもしれないとある日思い立ち、そして再びコマ撮りアニメを作りはじめました。
また、そのような精神面の問題の変遷に加え、2021年としては作業環境のスペックが時代遅れになっているというハード面の問題も浮き彫りになりました。思い切って一新するきっかけとなってよかったです。

7月以降は、環境が整い次第、コマ撮り作品の研究も再開したいです。また、今は数秒ワンカットのGIFがほとんどですが、カットが変わるとか、複数シーンや起承転結のあるものに挑戦するのも楽しいかもしれません。
アニメーションスタンプもさらに作りたいです。

「映像制作日記」はせっかく4月から始めたので、来年の3月で節目になる学校みたいな流れでやろう、というのが裏のテーマです。
3月には1年の集大成のような作品までたどり着けるように続けたいです。4~6月まででもかなり成長は感じられるので、1年後にはさらなる成長を感じたい。自分は行き詰まりを経験し、3月にはそれを再び何かを作ることで突破したのだと確認したいわけです。

ではまた今後の作品も見ていただけると嬉しいです。

銀紙マン

銀紙マン

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・映像の専門知識ゼロの人が映像を作っていく記録を「映像制作日記」マガジンにまとめています。よかったらご購読下さい。無料です。
・GIF用に描いたキャラクターなどのグッズを「ペーパーモザイクの店」(SUZURI)で販売しています。
・Twitterのフォロワーを増やしたいとやっと思い始めたので、興味があればフォローよろしくお願いいたします。“https://twitter.com/papermosa1c

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