携帯4社のブランドカラーに込められた意味とは
おはようございます。ムラカミ・ユウヤです。
本日は、携帯4社のブランドカラーから、色が与える印象と各社の伝えたいメッセージを考えたいと思います。
色には4つのチカラがあります。
・色は特定のイメージを持つ
・色で人の心は動く
・色で何物かがわかる
・色で変化がわかる
色の持つチカラについては、昨日の記事で紹介させていただきましたので、そちらもご参照ください。
docomo、au、SoftBank、Rakuten Mobile。
この4社のロゴは、いたる所で目にする機会があります。
では、各社のブランドカラーにどんなメッセージが込められているのか、
あなたはご存知でしょうか?
今回は4社のブランドカラーを比較したときにわかること、そして各社の色について以下の3点からご紹介します。
①ロゴマークのコンセプト
②使用している色
③設定の理由
■色の魅力をもっと知りたい
■自分が使っているキャリアの色について知りたい
■心理学もしくはブランドに興味がある
1つでもあてはまる方は、ぜひご覧ください。
4社のブランドカラーからわかること
4社のブランドカラーを比較してみると、3つのことがわかります。
①「携帯電話は新たな技術を使って常に進化するもの」というイメージを与えようとしている
SoftBankを除く3社は赤系の色を使用しています。赤は挑戦を表現します。
携帯各社は、携帯を「安心して使えるもの」というよりも、「新たな技術を使って常に進化するもの」というイメージを与えようとしている、とも言えます。
「セキュリティも万全で、10年安心して使い続けられますよ!」といって売り出しているスマホを、たしかに見たことがありませんよね。
②新規参入企業はこれまでにない色を使用する傾向がある
SoftBankだけは色味のないシルバーを採用しています。
SoftBankは、docomoとauの市場に後から参入してきたという経緯があります(vodafoneブランドを買収して参入)。
2社との違いをわかりやすく感じてもらうために、色を差別化させる必要があったのです。
また、Rakutenは「女性性」や「華やかさ」を表すマゼンタを使用しています。これは他3ブランドと異なるイメージを与えます。
マゼンタは派手さがあるため、3社が独占している業界に殴りこんでいく、という意味では効果的な色と言えます。
携帯は少ないプレイヤーで市場をほぼ独占しているため、ほかの業界に比べると私たちは各ブランドを覚えやすいです。
そのため、新規参入するブランドは、私たちにインパクトを与えて覚えてもらえる(選んでもらえる)ようにするために、他社と異なる色を使っているのです。
③docomoの色は最も明度が低く、やや重たい印象を与える
4社の色の明るさ(明度)と鮮やかさ(彩度)をポジショニングすると、このようになります。
docomoは最も明るさがない(暗い)色を使用しています。
「変革」や「躍動感」をコンセプトにしてはいますが、3社とくらべるとやや「重たい」印象を与えます。
たとえば、これをRakutenくらいまで明るくすると、少しイメージが変わります。色としては、少し軽くなった印象があるかと思います。
では、ここからは各社のブランドカラーについて見ていきます。
docomoは「変革」
①ロゴマークのコンセプト
お客様に新しいドコモのブランドイメージである「ヒューマンタッチ」、「未来感・明日」、「安心・信頼」と、これまで以上に親しみやすいブランドであることを感じ取っていただくとともに、これから変革していくドコモへの期待感を抱いていただきたい。という想いを込めたものです。
②使用している色
ドコモレッド
③設定の理由
ダイナミックさや躍動感を感じさせる「赤」と設定し、変革する企業スタンスを強く打ち出したい
auは「自由」
①ロゴマークのコンセプト
「お客さま・社会にとってどのような存在でありたいか」に対して、
「通信とライフデザインの融合」によりお客さまの生活に楽しい変化を生み出し、お客さまに寄り添い、auとともに未来を楽しんでいただけるようなワクワクする体験価値を提案し続けていく。
参考:ブランドスローガンは「おもしろいほうの未来へ。」
②使用している色
オレンジ
③設定の理由
白い開放的な空間に、力強くかつすっきりと洗練されたしなやかな筆記体で柔軟性を、ブランドカラーのオレンジで自由を表現。
SoftBankは「情報革命」
①ロゴマークのコンセプト
ソフトバンクグループは、同志の船。そしてマストに翻るのは、21世紀の海援隊旗。このシンボルには、「情報革命で人々を幸せにしたい」「30年、300年先の世界の人々が感嘆するような仕事をしたい」という、ソフトバンクグループの熱い思いが表象されています。
②使用している色
シルバー
③設定の理由
他の色に影響されず、その色自体で輝くイメージとして採用しています。シルバーと2本ラインを組み合わせることで、情報革命の象徴として、時代を経ても色あせることのない旗印となっています。
Rakutenは「革新性」
①ロゴマークのコンセプト
(Rakutenブランド共通)
新しい統一ロゴは、漢字の“一”をモチーフにデザインされており、次のステージに向かう姿勢を象徴するとともに、以下の4つの意味を込めています。
A New Start / Unity / Be the Best /Only One
また、変化が速く激しい中にあっても、その変化を先取りし、常に時代の先端をいく存在であるために、その志を社内外に示すべく、全体的にスピーディで革新的なイメージが感じられるようシャープなデザインとしました。
各サービスロゴには、多様性に富んだ個性を表現しつつ、「ハピネス」と「明るい未来」を信じる姿勢が感じられるよう、それぞれのサービスに合った色を使用しています。
②使用している色
マゼンタ
※Rakuten Drone、Rakuten BEAUTYと同色
③設定の理由
楽天モバイルは、携帯通信業界の常識を覆し、お客様の様々なニーズに対応できる企業として、その革新性を表すため、サービスブランドカラーとしてマゼンタを採用。
以上、4社のブランドカラーを比較しました。
各社がどのようなメッセージを色に込めたのかを知ることで、その企業をより深く理解することができます。
また、その企業が参入する市場の特性によって使用する色が変わる、という点はほかの業界を分析する時にも役立つ視点だと言えそうです。
もしほかにもお気づきのことがあれば、ぜひコメントで教えてください!
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