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超アドレナリン男「信長」

『鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス』

なんとも恐ろしい…こんな男に近づいてはいけません。

戦国武将のリーダーシップに自分を投影さて、自分はどのタイプなんて
分析したことはありませんか? 
案外、信長は人気ある武将ですね。

時は遥か400年も昔のことですから、真実は闇の中…
現代人の目から見た戦国武将は、歴史小説や映画などで、美化されています。

信長は、心理学的に見ると反社会的パーソナリティ障害、
脳科学的に見ると前頭葉が損傷しているか、萎縮しているのかもしれない…
このような人物は、「話せばわかる」なんて通用しません。
 
しかし、彼はどうしてこんになってしまったのでしょうか?
信長は、気質的に特異な行動をする子どもでした。私の想像ではADHD(注意欠陥多動性障害)だったのかもしれません。母親は、この手のつけようのない子供を嫌って、弟の信行が生まれると信行ばかり可愛がったのです。

似たような生い立ちに、日本一のキザ男「元祖、伊達男」なる、「独眼竜正宗」がいます。
正宗も、片方の目が潰れ、その容姿を母親から嫌われ、愛情を受けることがなかったのです。
すべての女性に母性本能が備わっていると思っている人は、ここで間違った認識の訂正を行いましょう。
ハッキリ言って母性本能なんてもともとありません。

つまり、女性は子供を産んでから、子育ての学習を繰り返し「母性能力」を身に付けていくのです。ですから、子供を育てるには、まずひとつひとつその子にあった学習が必要なのです。

さて、本題に戻り…
可愛いから愛してあげる!可愛くないから愛してあげない!条件付きの愛しか持ち合わせていない母親を持った子供は不幸です。
信長は、母から見放された可愛そうな子でありながら、一方では三男ではあったが正室の子だったため、嫡男として2才にも満たない年齢で城を一つもらっているのです。
このおかしなバランス環境の中で、強烈な愛情飢餓男は「尾張の大うつけ」と呼ばれながら、刺激ばかりを求めてさ迷うのです。
女ものの着物を着たり、袴を短パンのように短くし、袖をとってノースリーブまがいに、腰には瓢箪を何個もぶらさげて、奇抜な出で立ちは周りに対する当て付けだったのでしょう。
現代に見るヤンキーを彷彿させますね。

猜疑心にまみれ聞く耳を持たない男は、軍師を持たず、己の直感を研ぎ澄ましていくのです。まるで百獣の王のように…
どんな危機に陥っても、自分の判断で切り抜け、想像もできないようなことをやって抜けるところが、信長が天才と呼ばれるゆえんでしょう。
こんな信長、体中の60兆もの細胞は、恨みと怒りと哀しみのエネルギーにまみれていたのです。
それを象徴するかのように、信長の兜も甲冑も赤、家来の鎧も赤で統一したとか…
やる気の赤、エネルギーの赤、情熱の赤は、裏を返せば怒りの赤、恨みや憎しみの赤、そこには孤独と悲しみが裏打ちされているのです。
母親へ復習劇を戦場に投影して戦う脳の中は、アドレナリンと呼ばれる脳内物質が過剰に分泌し、決して癒しを求めず、常に自分が燃えるものを探して回るのです。
信長はアドレナリンこそが生きる術だったのでしょうね。
神や仏を恐れもせず、我こそが神であると…

また、信長は結婚こそしていますが、一方で男色を楽しんだことでも有名です。
この信長に「普通」や「常識」はなく、シャレコウベを盃にしたり、常に刺激に喜びを感じ、血の匂いのする「赤」の中に浸っているときこそが、信長の「普通」だったのかもしれません。
本能寺の変で、赤い炎の中に消えていく姿は、信長の最後を飾るに最も相応しいシーンではありませんか?


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