#10 Collective Intelligence [DX/スマートシティ/映像制作会社/クリエーターコミュニティ] 4min Knowledge Sharing
開催日: 2020.05.27 19:00~19:45
参加人数:9人
企画趣旨
オンライン化が進み異業種の交流の機会が減少している。一方で未曾有の危機に瀕した今だからこそ知の共有が必要なっている。
この企画は、異なる業種につく六人をあつめ3つの質問の答えを4分間で話してもらいナレッジシェアを行うことで異なる視座を見つける企画です。
運営方法
各業界、各当事者が
「1 何が変化し」
「2 どういった対応を取り」
「3 何が新たな課題/好機として現れたか」の3点を中心に5分間でナレッジシェア。
【ナレッジシェア】
[DXの人]
AIとロボット技術のエンジニアリング
・コロナ前後でなにが変わったか
マクロの話をすると、ほとんど影響がない。
業種によって止まったプロジェクトもある。(自粛要請対象のインダストリー関連etc)
自社は特に変化なし。
全ての仕事をリモートで出来ている。
プライベートでは、通勤のロスタイムもなくなり、時間の空きが多くなった。
古い遠くの友人とリモート飲みをする機会も増えたし、本を読む時間も長くなった。
不要なタスクを洗い出し、チームの生産性を高めることを考える良い機会になった。
・新たなチャンス/課題
デジタルトランスフォーメーション(AI,ロボティクスetc)をより加速的に起こし、より明るい社会を作るチャンス
[スマートシティの人]
東南アジア向けスマートシティ
・コロナ前後でなにが変わったか
コロナで海外に行けない。
人の歩行を解析をしているが、コロナ以前はフロアの担当者に分析結果を言っても暗黙で理解していたが、コロナで価値があるようになっていた。
これまでは「どれだけ混んでいるか。」に対して、ここからは「どれだけ空いているか。」になるなど見るデータが変わった。
海外担当にコロナ直前に決まり、新しいつながりを作れるか心配だったが、
多くの人が自宅にいて時間が空いていたため、むしろこちらから連絡をしたら時間を取って空けてくれた。
・新たなチャンス/課題
場所に関係なく、かつ、自宅での時間が増え時間が多く空くので、
多くの人と話ができるようになったのはチャンス。
[映像制作会社の人]
映像会社
学生時代世界一周
・コロナ前後でなにが変わったか
コロナで映像の仕事がだいぶなくなった
CMの仕事が、3,4,5月→6.7.8月になった。これから2倍になる。
趣味は瞑想。寺に行って10日間瞑想をしたりもした。そのおかげでメンタル持っている。
広告会社は相当体育会系。無生産のものはなくなるんではないか。
有名なクリエイターや監督のzoom会議も参加できる。
この自粛期間に映像の勉強に当てられている。
課金できるだけオンライン動画に当てたり、世界の映像を見たり。
・新たなチャンス/課題
広告会社のエスカレーター式のヒエラルキーには変化。
今までは経験する流れが決まっていたがゆえに、プロデューサーになるまで時間が一定であった。
これまでと違って、有名なクリエイターや監督の話を聞けるため、自分の努力次第で決まる。
電車内の広告などはだいぶ減っていて、映像は伸びている。
海外ではリモート広告もできている。新しいクリエイティブは出てきそう。
[クリエイターコミュニティの人]
デジタルクリエイティブ
アーティスト向けワークショップを定期開催
・コロナ前後でなにが変わったか
クリエイターやエンジニアのつながりを作ることを目的にオフラインでのワークショップを開催していたが、コロナによってできなくなった。
オンラインイベントに全移行して、今まで地理的な理由で参加できなかった地方の人たちも参加できるようになった。
海外のクリエイターとの共同企画をしやすくなった。海外の人と話す機会が増えた。
基礎学習ができるコンテンツを無料公開した。
飲みや移動がなくなり、可処分時間が増えたことで、消費だけでなく勉強に時間を当てる人も増えるのではないか。
技術に関する知的好奇心や制作意欲が高い人がStayHomeを楽しめるように定期的にオンラインワークショップをやっている。
オンラインだからたくさんのコンテンツが無料公開されていることに危険を感じる。
・新たなチャンス/課題
・地理的課題や会場キャパなどの物理的制限がなくなったので、世界中のクリエイターに情報を発信・参加してもらえる状態になった
・オフラインだからこそ実現していた横のつながりが希薄化した
・オンラインイベント向けのデジタルコンテンツを扱っていたので、別の領域に新たな手段として技術展開できないか模索している
【質疑応答】
Q.東南アジアで管理アプリは進んでいくか?また、管理に対する意識の変化は国によってあるか?
A.東南アジアは他の先進国よりも、人の監視をベースとしたソリューションはかなり進む。中国は政府主導で行なっている。Googleがカナダのトロントで行なった取り組みは市民の反発を受け、失敗した。日本も同じではないか。東南アジアはハードルが低く、進みやすい。
データ活用といっても、防犯/防災とマーケティングの2つでしっかり分ける必要がある。
Q.リモートで進みやすいものと、現場でやる必要があるものがある。現場でやらないといけない仕事にどう対応しているか。
A.クライアントの業種によって異なる。会社のポリシーは、働いている人に負荷をかけないこと。関係者で調整を取りつつ、後ろ倒しにしながら、やっていくしかない。
研究をしている人にとっては、思考整理の良い機会。
Q.オンラインコミュニティでどういうことを行なったら、コミュニケーション促進になると考えているか。
A.オンラインがオフラインと勝ることはない。オンラインでどこまでやるかを線引きしたほうが良い。オンラインコミュニティをどうオフラインに持っていくかが考えるポイント。
とにかく細かく1対1ミーティングを行って、関係を構築していく。
15分でも良いので、定期的に1対1で話す。
Q.映像広告の中での傾向は?伸びている映像広告は?
A.オンライン上の映像への広告が増えている。Amazonプライムなどへの広告は伸びている。
Q.広告枠は変わらない中で、伸びた分はどうなる?
A.広告枠は増えないので、時期をずらして枠に埋めていく。今撮ったものをストックして、広告枠が空いた時に世間に出ることになる。顧客との調整は大切。
終わりに
本日も貴重な知見の共有をありがとうございました!時代の変化をキャッチアップする良い機会となりました。
次回は、特別セッションとして、前回ご参加いただいた国際比較政治学者と新たにご参加いただく国際政治学者の方に「北極海航路問題」についてお話しいただきます!!
5/29 19:00~20:00
内容
●そもそも北極海航路問題はとは?~トランプのグリーンランド買収の真意とは~
●中国、アメリカはどう動いているのか。
●現状日本への影響はどのようにあるのか。
●コロナの影響も考慮すると、国際情勢はどうなりそうか。
今後も、過去にご参加いただいた方からのテーマを定めた特別セッションも行ってまいります。ぜひ、フォローもよろしくお願いします!
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