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目指したい社会って何だろう

2023年1月21日(土)
以前から気になっていた
いふくまち・ごしょがだに保育園の活動

九州芸文館で展示会が開催されていることは
知っていたものの自分のテリトリー範囲内しか動けない私にとって
筑後まで遠いし、行く予定はなかった。
昼過ぎにインスタを開くと一番に出てきたのは
いふくまち・ごしょがたに保育園の投稿だった。

子どもから始まる物語

「まちに子どもがいなくなる日が来るかもしれない」そんなことを想像したことがあるでしょうか。先日、2022年の出生数が過去最低の80万人を切ったというニュースが私の中で衝撃を走った。過去最低は毎年更新。今や保育園は至る所に作られ、福岡市内は保育園の園児充足率は全体で50%になっています。ほぼ税で賄われている保育園は、今後も「子どもを預かる場所」と思われていて本当にいいのだろうか?と考えます。保育園がもし、大人も含めどんな人の育ちも支え、共に育みあう場所となれば、そこは人々の必要不可欠な場所として価値を見出していくことができる。だから私たちは挑戦します。そこが、様々な人たちの拠り所としての「かえる場所」となっていくと信じているから。

@ifukumachi_goshogadani
インスタグラムより

先日のグッドデザイン賞のデザイン講演会の時と同じ。
保育園という場も枠を超えて
共生の場として変化していく
固定概念にとらわれることなく
社会の変容に合わせて新たな形を作り出していく。
おもしろい!!
見に行こうと思った。

開催されていた展示会は
ちくごアートリレーション2022
ちくごアート企画室

1年後の冬開催予定の『ちくごアートリレーション2023 かえる場所』の
開催に向けての展示・ワークショップだったようです。

その参加アーティストのうちのお一人が
いふくまち・ごしょがだに保育園を運営する坂井咲帆さん。

大人も子どもも一緒になって
子どもの「なんだろう?」を考え、学び合う
まちと一緒に、自然と共に育ち合うそんな保育園。
保育・教育の考え方にも愛を感じる。

6つの視点 + αで子どもを見る
1996年にニュージーランドで生み出された保育・教育の考え方。
「○歳までに○○ができるように」といった日本でよく見られる視点とは
違い、「子どもは常に成長しようとする姿をもって生まれてきている」と
捉え、『子どもの社会的・文化的な学びや、様々な人々との 関わりを重視した子どもを捉える在り方』 を6つの視点 (ティファリ キ) + α(独自の視点) で定義し、私たちも日々学んでいる。
子どもの発達を信じて、ぐんぐん伸びようとしているところに注目すると、私たち大人の姿勢や子どもへのまなざしがどんどん変わってい くことも気がつく。
【いふくまち/ごしょがだに保育園の子どもへのまなざし】
●関心を持つ (関心)
●熱中している ( 熱中)
●困難に立ち向かう (困難/挑戦)
●考えや気持ちを表現する (表現) 自ら責任を担う (役割/貢献)
●友だちとの関わり (関係)
●他にも、葛藤、 ひらめき、 愛など

ちくごアートリレーション2022ちくごアート企画室展示物より


ちくごアートリレーション2022ちくごアート企画室 展示物より

会場には様々な問いが投げかけられていた。
・あなたは「かえる場所」にどんなふうにかかわりたい?
・あなたにとって「子ども」はどんな存在ですか?
・20年後、あなたはどうしていたい?

「社会」ってもっと自分ごとだったはずなのに
毎日の生活に追われる日々の中で
それを互いに問うことはなくなっていた。
目指したい社会って何だろう…

そう考えた時に
CoLiving Tamareeが目指すのは
「まーるく育ち(価値観の認め合い)実る(広がる)社会」です。
とはっきりとHPに記載していたことを思い出した。
いや、一番大事なことだから忘れちゃいけないんだけど…

そうだ。
私はちゃんと社会と向き合うことをもう一度しようとしていたんだった。

そして、展示物の中にこんなことが書いてあった。

私は14年前、公民館みたいな誰でも入れる誰かの居場所を作りたいなと思って、 福岡市内に 『ALBUS|アルバス (ラボ/写真館)』を立ち上げて、写真館が稼働してない空き時間に展覧会を開いたり、 トーク イベントや、POP UP SHOPなど、 まるで場所が生きていて、場所に 生かされているような日々を過ごしました。 そうやって場所を拓いて いくと、人々の関係性が生まれ、 その時間の積み重ねに価値が生み出 されていく。まるで小さな文化が芽生えてきたような感覚にもなりま した。
そしてその中心にあるものが何かを考えるようになり、ようやく見えてきたのが「教育と福祉」 。 まだまだ自分では定義ができないような ことを声に出していいのかと迷いもありましたが、 あえてそこに向かっていけるようにと駆動し始め、保育園をつくることを考えていました。

場を拓いていくときの感覚。共感しかなかった。
例えるなら「発酵」って感じ。
プクプクと変化していく。醸されていく。
私にとっての発酵が、小さな文化が芽生えてきたような
その感覚なんだと思う。

そして、私がやっていることの中心にあるものってなんだろう?
って改めて思う。
私の中では何も区切りがなく、すべてが影響し合っていて同じな感じ。
シンプルに「自分を生きること」ってのが軸にあって
そこには教育も福祉もある。
でも、それを発信していくとき
とてもふわりとしていて伝わりずらさもある。
そう意味ではその中で、もう少しカテゴライズして
自分自身がやっていることを伝えるという視点で
見つめていってもいいのかもしれない。
そもそも、教育とは何なのか?福祉とは何なのかも踏まえて。

そして、このタイミングで「対話」を題材とした映画の上映会に
関わっている。それにも意味がありそうな気がする。

本日も学びの1日。ありがとうございました。

・上映会の詳細

【上映会日程】

 開催日:令和5年2月5日(日)
【会場】
 福岡市南区高宮3丁目3-1 福岡市男女共同参画センター・アミカス4Fホール 

【プログラム】

  〇午前の部
   10:30~12:00 映画上映会
   12:10~12:40 対話の時間

  〇午後の部
   13:30~15:00 映画上映会
   15:10~15:40 対話の時間

※映画の時間:88分

【料金】

  大人1000円
  小学生以上 500円
  未就学児  無料
※チケットは、下記のpeatixよりお買い求めください。
https://swf-kodomokaigi.peatix.com/

【上映映画】


映画「こどもかいぎ」オフィシャルサイト
https://www.umareru.jp/kodomokaigi/

【上映会を一緒に盛り上げ運営しているメンバー】

Tricolor(絵画教室)福岡高齢ママお話会株式会社 Saticle・ 一般社団法人こどもカルチャーEducation.JPNCoLivingTamaree株)AsMama認定シェアコンシェルジュ 福岡チーム

【取り組みを応援してくれている人や団体】 

社会福祉法人一光福祉会 水城保育園株式会社アルバスいふくまち保育園・ごしょがだに保育園・こどもの森フラップNPO法人発達障がい者就労支援ゆあしっぷことばの相談nakano発達支援ほほえみ訪問子育て相談助産院 こっころ飯田開発農場/鉄山キャンプ場・ Mamma.ラボ・カウンセリングオフィスコネクト こどもとおとなの相談室ふくおか子どものこころサポート研究所つながるcafe合同会社シチロカソーシャルデザイン事業部


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