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気負わず、勇まず、ランドセル

来年小学校に入学する双子の娘たちのランドセルを、やっと、やっと購入した。4月からいくつもの店舗をまわり、たくさん試着させていただいた(試着したのは娘たちだ)。始動は早かったというのに、どうにもこうにも決めきれずにいた。

結局、同じシリーズの商品を色違いで注文した。今まで洋服はおそろいを着ることの多かった娘たちが、それぞれ違う色を選んだ。

「ほんとうに違う色でいいの? あとでお互いのことがうらやましくならない? 喧嘩しない?」

娘たちがうんざりした表情をするほど確認した。赤ちゃんの頃からおそろいの洋服を着せていたのは、違う色・デザインのものにすると喧嘩が勃発するからだ。それも、えげつないやつ。

最近になってようやく別々の色を選んだり、リンクしていないデザインの洋服を着たりすることが増えてきた娘たち。それでも6年使うランドセルとなれば、同じ色をチョイスするのかもしれないと思っていた。まぁ、本人たちがいいなら、いいや。

くれぐれも、6年間大切にしっかり使ってくださいよ。娘たちにはいちおう言い聞かせた。でも、実際のところどうなんだろう。

「5〜10万円のバッグを買いなさい。そして6年間かならず使い続けなさい」

そう言われたら、私なら嫌だ。自分が嫌なことを娘たちに押しつけるのもなんとなく気が引ける。最終的にはリュックがいいと言って、ランドセルを使わなくなった子を持つ知人の話も聞く。

上の記事にも書いたとおり、子育てには思うようにならないことが多いはず。親子ともども気負わず、楽しく、小学校入学を迎えられたら、それでいい。

投げやりなわけではない。「気負わず勇まず進め」、これが私にとって最大で最良の指針になりつつある。

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