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Love is not tourism.

批判も承知のうえだけど、憤りしか感じない。

私には来年結婚しようとお付き合いしていた外国人の彼氏が居ました。彼は2月に日本に滞在できるビザが切れて、母国に帰りましたが来年結婚という事もあり遠距離でも2〜3ヶ月に1回はお互いの国を行き来して遠距離ながらも愛を育む予定でした。


そんな中コロナで「春は会えそうに無いね、夏になったらきっと会えるからオーストラリアに旅行しようか!」と、励まし合って春が過ぎ、

「夏も難しそうだよね。秋にはきっと会えるからその時は釣りしにいこう!」と、励まし合って夏が過ぎ、

「秋も会えないね。年末は一緒に過ごせるかな?」とお互いを励まし合う力も残ってなく、それでも一緒に過ごせる日の為に頑張ってきました。


でももうお互いを支えられない程、お互いがいっぱいいっぱいで私は電話とかでコミュニケーション取れてたら恋愛を続けるモチベーションを保つことが出来たけど、彼にはそのモチベーションを保つ方法が会う事だったからそれができなくなって10ヶ月経ち「これは付き合っているというのか」「自分達がしているのは恋愛なのか」色々考えるタイミングがやってきて結局お別れを先日してしまいました。

お互い結婚を考える程大切な相手であった事には変わりなくて、お互い心があるままお別れをしたからやっぱり別れても彼に会える日を待ってしまう。


ワクチンの開発が進んでオリンピック開催の話も前向きに進んでいた最近だったのに、そんな中、観光客の受け入れについてのニュースが更新されてました。

オリンピックに向けて来春から小規模のツアー客を受け入れるとの事。

オリンピックでの観光客受け入れに向けての取り組みであって、行動は制限されるんだって。


彼に会えるには現実的に考えるなら一般観光客の受け入れが始まらないと難しくて、それはオリンピック以降になるって。


もちろん命を守る為の制限や政策なんだって分かるけど、

大切な人に会いに行きたい人より、ただ旅行に行きたい人達を優先して受け入れるなんて非人道的。


外国は特別観光VISAたるものがあって恋人などの関係性が証明できれば会いに行く事ができるのに日本にはそんなものが存在しないから、パートナーのどちらかの国で働けるVISAや、書面上で証明できる留学や婚姻関係にある滞在目的ある人しか入国は今できなくて、国際遠距離恋愛が少数派なのは分かってるけど政府は放置しすぎ。


世界でも日本でも、国際恋愛に関係ある人からは知られてるけど

愛は観光じゃない。

Love is not tourism.


真剣に考えてみてほしい。

当たり前のようにコロナがあっても、あなたの隣にいる大切なパートナー

その人とほぼ1年会えないなら?

会いたくてもその術が見つからなくて日本で生きてる以上、政策に従うしかなく

あなたが何気なく繋げるその手を、愛しているのに1年繋ぐこともなく

当たり前のようにしているパートナーとの話しながらの食事が1年もできず

目の前であなたが好きなパートナーの表情を見ることもできず

あなたが疲れている時、心の癒やしになる笑顔を近くでくれるパートナーに画面越しでしか会えなくなって1年経ち、


あなたの隣にいる大切なパートナーと過ごした、この1年がただただ政策により何の希望も見えない中会える日を待ち続ける1年だったなら?


この1年を同じ状況で耐え続けた人にしか理解はできないこの辛さ、もどかしさ。

あなたが少しでも「もし自分がパートナーとこの1年会えてなかったなら」を考える事で心が動いたり痛んだりしたなら、当事者はその何百倍もの傷を心に溜めながら過ごしています。


日本でも“Love is not tourism”運動はされているのに今回のこの政府の検討にはがっかりです。


愛は旅行なんですか?

大切な人に会う事は、紅葉を観るのと同じですか?


そんなはずがないですよね。

愛って観光旅行と同等の入国理由じゃないですよね。

あなたが大切に思うパートナーへの気持ちは愛情ですよね。

国際恋愛だって同じなんです。

国籍は違くても住む場所が遠くても一緒に今いられない理由がどんなのであれ、他者の命が大切なのはもちろん分かってるけど、あなたがパートナーに向ける愛情と同じ『愛』を私達だって抱えてるんです。

だからどうか1日でも早くこの『愛』をまた渡しあえるように考えてほしいです。



すごく一方的目線からのブログになってますが、医療従事者の方々やこのコロナのせいで忙しく問題に向き合い続けてくださってる方々には本当に本当に尊敬の気持ちばかりです。

その方々の努力を無駄にしたい訳じゃないんです。


ただ、あなたの『当たり前』を1年待ち続けた人達がいて、それでも国籍恋愛はまだまだ我慢を強いられているこの現状を知ってほしいし、向き合ってほしい。





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