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【私の生きる燃料😍】👑マイベストBLアワード2022👑 コミックス編

こんにちは、たねです🤗

年明けからもう10日が経ちますね。
私はといえば、いまだに細々と昨年の振り返りしてますが(笑)というわけで、毎年恒例のマイベストBL授賞式の続きです!

『マイベストBLアワード2022』は、2022年1月から12月までに刊行された商業BL作品の中から、私の独断と偏見でベスト10を決め、勝手に表彰するというもの。

小説・コミックスそれぞれ
①単独作品
②シリーズ続編&スピンオフ作品

の全4部門に分けて発表してます👏

ベスト3に選んだ作品については、あらすじと簡単にレビューも。4位以下については詳細な順位は付けていないので、作品名など基本情報のみ、タイトル50音順でのご紹介とします。

先日の小説編に続き、本日はBLコミックス2部門を発表!

小説以上に頭を悩ませまくったベスト10!
それでは早速ご紹介していきましょー♪

🏆コミックス(単作)部門

単作については、自分が勝手にやってることなのに、ベスト選ぶの正直苦行でしたわ…💦優劣とかはもちろんなくて、好みですらも甲乙つけ難く、最終的につい読み返したくなる"余韻"の差でここに落ち着きました😅

第1位 『月はみちかけケモノの恋』

野白ぐり(マーブルコミックス

【あらすじ】
都会での生活に疲れ、田舎の山に越してきた伊月。そこは昔から “妖怪が出る” と 言われている場所だった。迷信だと思いながらも裏山を探索していると獣の妖怪に襲われてしまう。 絶体絶命のその時、伊月を助けてくれたのは犬の耳が生えた美しい青年・狛だった。
自分を狛犬の化身だと名乗る狛は「私の主になれ」と言う。断る伊月だが狛の 寂しそうな姿に心が揺らぎ、 申し出を受け入れてしまうことに。
不遜な態度だが素直で尽くしてくる狛との一つ屋根の下での 暮らしに段々と安らぎを感じる伊月。しかし狛にはある秘密があって......?
出版社HPより

なんて美しい関係なのだろう…

孤独を抱える者同士が寄り添い、抱き合い、愛し合う姿を美しく描いた、野白さん初の人外BL✨

2人の関係はまさに『月の満ち欠け』そのもの。共に在ることで、欠けていたものが満たされるが如く、幸せな日々を過ごしていく伊月と狛。しかしいずれは"人"と"人ならざる者"の宿命たる別離の時が訪れ、狛には再び長い孤独と喪失の日々が待っているわけで…。

ラスト10ページは本当に号泣😭僅か数コマでしか描かれない2人の愛の時間と、ゆっくりと語られる狛の独白に、人と神との時間の流れの違いが集約されてた😭本当に胸が締め付けられたね…。

オメガバースに慣れ親しんだ今だからこそ、身体の反応だとか五感に訴えかけるものではなくて、魂と魂が呼応し引き寄せ合い、深く深く結び付いた2人に愛に、切なくも温かい気持ちになれたよ💕読み返す度にココア飲みたくなる☕️


第2位 『透明な愛のうつわ』

hitomi(onBLUEコミックス)

【あらすじ】
子供の頃から不幸体質で不運な人生をおくってきた堂上美記(どのうえみき)。優しく臆病な彼は、他人を災難に巻き込まないよういつも独りだった。ある夜「きみの不幸をぼくにくれない?」と妖しい男に声をかけられる。男は人間の不幸を糧にして命を繋ぐ“あかしびと”というバケモノだと名乗り、栄養失調で今にも死にそうだと訴える。
お人好しなミキはバケモノに“シロ”と名付け、エネルギーを与える宿主となり一緒に暮らすことに。宿主である人間への純粋な献身――それを歓びとするシロだったが、いつしかミキへ惹かれていく。だが日々が幸福に満ちるほど、シロの肉体は異変を生じ…?
出版社HPより

シロは不幸という"負のエネルギー"を糧にしながらも、穢れが全くない。それはミキという純粋な魂に触れているから。AIとか生まれたての赤ちゃんを連想させる無垢な存在なんだよね、シロって。だからこの作品、人外×人間っていうとっつきにくさはなく、シンプルに無償の愛、人間愛を感じる💗

シロに不幸を与えることで、ミキにはささやかな幸せが訪れるけれど、幸福を感じるほどその代償としてシロは衰弱していく。そして私は気づいた…

これは"BL版『賢者の贈り物』"なのだ!と。

シロを生かすために、初めて自分の人生に訪れた幸福を手放そうとするミキ。そしてミキを幸せにしたいと心から願い、命を賭してでも愛を受け入れ愛を捧げようとするシロ。思い合っているのに相容れない、この共生関係が本当に切ない😢

覚悟を決め、愛し合うことを選んだ2人に訪れるラストは本当に感動的‼️hitomiさんの繊細なタッチで描かれる、2人の儚くも美しい無垢な愛に痺れた❗️


第3位 『あした愛かもしれない』

山下街(gateauコミックス)

【あらすじ】
美大に通う北川凪は、フォークソング部の先輩で同じアパートの隣人・山崎夕に恋をしている。端正な顔立ちで、柔和な性格の夕は女子にモテる人気者で、田舎出身の無垢な凪にとってそれは不毛に思える恋だった。
そんな折、酒に潰れた夕を隣に住むよしみで家まで送り届けた日「おやすみ」と抱きしめられ、ふたりベッドで寝てしまう。凪はそれ以降、介抱後はベッドに潜り込み、朝になる前には家に帰る…という秘め事を続けている。
夕に気付かれることもないまま先輩後輩としての仲が縮まり、好物のラーメンを奢ってもらったりバイクの後ろに乗せてもらったりと、凪は一層「好き」を強めていき――。
出版社HPより

同衾ってめっちゃエモいっすね!!😍

密かに想いを寄せる先輩・夕が酔って潰れる度、隣人であることを利用して、バレないようにこっそり添い寝を繰り返す凪。何その可愛すぎる送りオオカミ💓

純粋培養すぎる凪の言動にいちいちニヤける😚バイク2ケツで"ぎゅー"する時も「これは合法なので…」とか、寝ぼけた夕に抱きすくめられて「今日は俺からじゃないし…いいかな?」とか。言い訳しながら育っていく気持ちがいじらしいったらない❗️天然タラシのモテ男・夕が陥落するのも必然(笑)恋人になってからは、ピュアボーイ凪の方から大胆おねだりしちゃったり…あの小悪魔ぶりは罪ですわ😆

尊すぎて悶えまくったカップル💕もうホント大好き😘出来ることなら夕の部屋の天井照明にでもなりたい。一生覗き見していたい。


4位〜10位(50音順)

✅ 『この手を離さないで』
咲本﨑(from RED)

『5分後に孵るのを待ってる』
チ点日子(gateauコミックス)

『セフレ、やっぱなしで!』
紅(ビーボーイコミックスDX)

『たゆたう琥珀』
カジス(GUSHコミックス)

『なつめさんは開発(ひら)かれたい』
マミタ(ディアプラス・コミックス)

『ロスタイムに餞を』
ココミ(GUSHコミックス)

『割れたカップを戻すには』
ヲリコリコ(秒で分かるBL)

ここからは、元々大好きな作品の続きや完結編となるので、レビューに熱がこもるのはご了承くださいませよ〜!

🏆コミックス(続編&スピンオフ)部門

単作部門と異なりこちらはほぼ即決‼️2022年は続きを心待ちにしていた推し作品が多かったからね😊
読めて幸せだったハッピーエンドのおかわり、気になってた脇役のメインストーリー、感動の完結編とたっぷり楽しませていただきました💕

第1位 『親愛なるジーンへ 2』

吾妻香夜(ショコラコミックス)

【あらすじ】
NYの弁護士・トレヴァーと元アーミッシュの大学生・ジーンが同居して2年。ジーンはカナダの大学教授が自身のエッセイに興味を持ってくれたことを知る。優しく頼りになる恋人との愛に溢れた暮らしに不満はなかった。
でも、NYは故郷ペンシルバニアからたった300マイルの場所でしかない。もっと広い世界を見たい、カナダで学びたいという気持ちは日ごとに募っていった。ジーンの物思いに気づいていたトレヴァーは彼の選択を祝福するが、内心穏やかではいられず……。
――そして1992年。トレヴァーの甥・ジーンは手記を読んでいることが伯父にバレてしまい――!?
出版社HPより

2020年マイベストBLコミック第1位に選んだ至高の傑作が堂々の完結!感無量でございます😭

偏見や差別に満ちた時代に、自分を偽りながら実直に生きてきたゲイの弁護士トレヴァーと、アーミッシュとして生きる道を捨て、自由を求めた青年ジーン。家族と故郷を想いながらも、帰る場所を失った孤独な2人が運命的に出会い、愛し合い、別れるまでの2年間の記録。それをトレヴァーの甥っ子である第2のジーンと共に辿る物語。

もちろんBLである以上「同性愛」がメインテーマではあるんだけど、この作品は様々なかたちの愛に満ちている。「人間愛」「家族愛」「友愛」「親愛」「敬愛」「求愛」「慈愛」「自愛」そして「愛惜」と「愛郷」。

愛の教科書とでもいうべき名作だ!と思う。

主役の2人はもちろん、彼らの家族や友人みんながみんな大切な誰かを想い、愛する人の幸せを心から願っている。そして相手を想うが故の決断と別離が、全編通して描かれていく。

この作品、とにかく演出が見事👏構成やコマ割りはもちろん、緩急の付け方、手記パートと現代パートの切替わり、台詞の縦書き/横書きの違いなどで、物語をよりドラマティックに描いている。だから、まるで1本の映画を見終わったような満足度‼️

物語の最後で、実は第3のジーンが存在した事実が明らかに!😵「親愛なるジーンへ」このタイトルが持つ意味、想像以上に深くて愛おしくて震えた…!未読の人は、関連作『ラムスプリンガの情景』と合わせて是非!!!!


第2位 『昨日、君が死んだ。2』

【あらすじ】
人類の大半が死に絶えた終末後の世界。仕立て屋の羽繕(はづくろ)は密かに想いを寄せていた護堂(ごどう)を目の前で亡くす。悪魔のような容貌の男から与えられた「魔法のミシン」で縫い上げた人型・ゴドーとともにゴドーの「たましい」を探す旅に出た羽繕。いつしか亡くなった護堂も旅に寄り添うのだが羽繕には見えない。針と糸だけで荒廃した世界を渡る羽繕とゴドー&護堂の未来は……?
出版社HPより

断言する!!
こんなぶっ飛んだ設定を作品として成立させ、かつ読者を置き去りにすることなくその世界観に引き込めるのは、

BL界随一のストーリーテラー・ARUKU大先生以外には居ない!

この作品今のところ、いわゆる"BLらしい"ラブ要素はそれほど無い。それでも作り込まれた世界観、終末感を演出する不気味な造形物、脇役含め魅力的なキャラクターたちのお陰で、この残酷でシュールなストーリーに惹きつけられる❗️発想力も、それをアウトプットする力も、常人離れしてるんだよARUKUさん(笑)そしてこのディストピア観が、どこか無機質な本来の絵柄との相性抜群!!

仕立て屋・はづくんの旅は『オズの魔法使い』のようであり、また『幸福な王子』のようでもある。ストーリー展開だけでなく、はづの自己犠牲的な行動や、傍らに寄り添う護堂&人形ゴドーの献身を見ていると、本当におとぎ話的だなって。

果たしてはづくんの願いは叶うのか、そして護堂とゴドーはどうなるのか…?次巻も本当に楽しみ‼️


第3位 『恋愛関係』

【あらすじ】
「俺、絶対三枝さんのこと幸せにしますから…っ」
「一流の男」に憧れる葉山は、合コンで出会ったまさに「一流」を体現する男・三枝と恋人同士に♡
だが自信が持てない葉山に、後輩の真行寺が迫ってきて!?
出版社HPより

元々カシオさんの大ファンで、著作は欠かさず読んでいるけど、特にこのカップル大好きなの!葉山くんも好きよ?でも私の理想過ぎる攻め・三枝さん…たまらん💖 だって見た目・出自・仕事・全て一流で立ち振舞いもスマート✨アッパークラスのKING of スパダリですもの‼️そんな完璧超人なのに、実は恋愛経験ゼロという美味しすぎるおまけ付き🙌

今作序盤はそんな三枝さんが、初めて出来た恋人・葉山に嫌われやしないか?と心配して、終始観察&慎重すぎるお付き合い(笑)これが可愛いのなんの💕それだけでなく、三枝さんのスパダリたる所以は、外見や肩書にあらず!内面こそ男前なんだ!!ってとこも見せつけてくれちゃった❗️

どう考えても最強攻め様の完全版だろうが!!!

話の流れとしては、間男の登場や家族問題、さらにはお見合い話が浮上したりと、ある意味王道路線ではあるんだけど、ちゃんとカシオさんらしいテイストが生きてる👍葉山くんが無自覚に魔性発動したり、自己評価低すぎて色々拗らせたりとかね😅前作からの謎や疑問もしっかり回収してくれてスッキリ!

三枝さんばかり持ち上げたけど、美人系と見せかけて、実は天然チャームであの三枝さんをメロメロにした葉山くんが結局1番凄い気がするわ(笑)ギャップに萌えまくった2人の恋の続き…カシオさんまた描いてくれると良いな😊


4位〜10位(50音順)

『明けても暮れても 〜続 いつか恋になるまで 2』
倉橋トモ(バンブーコミックスmoment)

『俺が好きなら媚びてみろ』
里つばめ(H&C Comics CRAFT)

『蟷螂の檻 5』
彩景でりこ(onBLUEコミックス)

『カリギュラの恋 サイドマスター』
みちのくアタミ(バーズコミックス リンクスコレクション)

『かんしゃく玉のラブソング』
鈴丸みんた(NUUDE COMICS)

『シュガードラッグ 2』
頼長(バンブーコミックス 麗人uno!)

『蜜果 3』
akabeko(from RED)

コミックス編は以上となります!
次回は涙を飲んでベスト10選外としたものの、どうしても表彰したい‼️そんな作品を特別賞として紹介しちゃおうと思ってます(笑)

気になる方はまた遊びに来てもらえたら嬉しいです😃
それでは、また👋

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